2016. 02. 05  
俺バグ壁紙 Ⅰ章

【あらすじ】

平成21年。日本が今よりちょっとだけ、元気だった時代。
神戸の田舎、西桜ヶ丘で僕らはバカバカしい青春を過ごしました。
 公園で散髪、小学校の池の鯉を捕獲、スーパーのベンチで髪の毛をセットする。
何気ない日常をあほらしく楽しく過ごした高校生たちのコメディ、堂々開幕!!!


▼目次(俺バグ高校生編 Ⅰ章)

1話 ボウズとプールと、時々校長
2話 街角調査隊~僕の髪型どうしましょう?~
3話 散髪は公園で~夕暮れジョキジョキ~
4話 wait! wait?? まっとく
5話 隕石にぁあ気をつけろ!
6話 毎日美容室に通います
7話 バグり島生誕
8話 鯉を捕まえろ~明日へのプレイボール~


!→俺たちバグジー親衛隊 全章 目次へ




「マゼランきたらさ、速攻、逃げよな、全速力で!」
「せやな、絶対逃げよ!」

そう話していると、どこからともなく足音が聞こえてきます。

ざっ、ざっ、ザッ.....

「こ、これは、もしや」 僕らは悟ります。

奴が来た。

「おい!!逃げるぞ!」
誰かが叫びましたが僕らは、顔を見合わせるだけで足が動きません。
2016. 02. 05  
俺バグ壁紙 Ⅰ章

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←最高のPVが完成! 
↑【目次】Ⅰ章 波乱の高デ!革新的な一手やと?  
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「おいおまえ!
こっち向けやっおまえ!おまえのことやぞ!」


 階段の上から'ある人物'に声をかけるのは高校に入りたての僕たち。

えらそーに声をかけている相手は、誰かというと...

この学校の校長先生です。

 一体なぜこんなと謎に満ちた遊びをしているのか?
それは僕らにもわかりません。

一つ言えることは、こういう謎イベントは案外楽しくて、無機質になりがちな学校生活を楽しくしてくれるということです。


考えてみてください。

 学校において、校長先生という最高権力者に対して「おまえ!」と呼び捨てる。
こんなバカなことを考える奴らはそう多くはいません。

小学生ちっくな悪戯ごころを持った高校生がたまに現れてもいいかもしれませんね。

 校長先生に「それはワシのことかー!?」

と 'クリリンの死' に切れる悟空のようにキレられても言い訳はあります。

「ちゃいますよ!そこの友人に対してです!学校で1番偉い校長先生にそんなこと言うはずないじゃないですか?!」


 そんなバカなことを考えて日々をテキトーに楽しんでいる僕たちが、稜北台高校という、学科二位のほんのり進学校に入学して約1週間。
現在、部活動を探しという一大イベントを迎えております。

「やきうするか?」

「せやせや!コーシエン行くぞ!」

野球経験者、僕、ボブ、たけけの3人は、野球部の見学へ行きました。

 ボブとたけけはエースとしてチームを引っ張ったゴリゴリ野球人です。

僕はというと、コテコテの三枚目野球人です。
ツーアウトランナーなしで打席に立ってもセフティーバンドのサインが出ます。2球バント失敗したあと打てのサインが出て、「しぇっあーっ」と張り切ってフルスイングするもかすりもせず三振が定番です。

 そんな僕ら3人が野球部を見学していると、僕らに声をかける人がいました。

みるからに'ヤクザっぽくムダに胸を張って歩くボウズ'はエ・グザイルのサングラスの人と、

番長キ・ヨハラをたして2で割って、タチヒ・ロシを足したような人でした。

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「あっ、お前らも野球部入るん?

ボーズにせえよ?ボーズ!ボーズ!それまでは来るな。ボーズやでボーズ!」


少し切れ気味にボーズを連呼され、威圧的に言われた僕らは、

「そこまで野球やりたくないしあの人ゴリゴリしてゴリ怖いからやめよ」
と野球からすぐ逃げました。

はい。この物語は甲子園を目指す熱き球児の物語ではありません。

 そんな僕らは選択肢を増やすためにいろいろな部活を見学していきます。

「あ、陸上部はどうよ?俺らの学校、陸上の朝原さんの母校やん」

「陸上部の服ってさ。服の面積が小さいから寒そうやん?」

「そうやな。四捨五入したら裸や、あの服は」

「裸で部活するん嫌やん?」

「せやな」

「じゃあバスケ部はどう?」

「陸上部よりは面積広いけど、やっぱ寒そうちゃう?」

「バスケ部の服も四捨五入したらやっぱり裸やろ」

「じゃああかんやん。てか裸で部活してる奴ら多すぎるやろ」

部活選びという高校三年間を左右する重要イベントを、勝手に四捨五入して、勝手に裸扱いしているあたりが僕らの適当さを表しています。

そんなとき、ボブが僕にある提案をしました。
「とっしープール部いけよ。」

「は?プール部??うちには水泳部はあるけどプール部はないぞ!」

「知ってるよ。今から作るねん。水泳部より下手やけど、一般人より速く泳げる。そしてちょっと、自慢できる。それがプール部や。」

「そんなへぼい部活誰が入ってくれるねん?!」

「部員はとっしー1人や。けど、顧問は俺がみつけてるから安心せえ。ガリガリで蹴ったらすぐ骨折れそうなヨボヨボ青年、理科の合田先生」

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 そんなどうでもいい話をしながら見学を続けていると、テニスコートに着きました。

ただ軟式庭球部が練習しているだけでしたが、
軟式ボールのあの感じ、部員の感じ、練習のふわっとした感じ…。

これはいかにも……カモ。

 部活入らんのは嫌、しんどいのも嫌、
そんな僕らの'ゆとり魂'にジャストフィットしちゃってる感じがそこにありました。

「ここにしよか。服の面積も広いし、四捨五入しても服着てるわ」

「せやせや!せぇや!」

男友達と昼飯を食べる店を選ぶ以上のテキトーさで僕らはテニス部に入りました。

その後。部活を決め、安心しきった僕らは、地元に帰ってから謎の行動にでます…




次回予告
高校デビューを決めるためとっしーは、町角で自分に似合う髪型を聞きまくるが...
見知らぬ少年に話しかけられる町の人の反応とは!?

→2話 街角調査隊~僕の髪型どうしましょう?~

↑【目次】Ⅰ章 波乱の高デ!革新的な一手やと?  



作者がへたくそな歌とギターで弾き語る第一話エンディング曲
「漠然」 自作曲


俺バグ最後3
2016. 02. 05  
俺バグ壁紙 Ⅰ章

↑【目次】Ⅰ章 波乱の高デ!革新的な一手やと?  
←Ⅰ章1話へ | Ⅰ章3話へ→




「おい、ほんまに聞くんか?」

「もちろん。とっしーはどんな髪型が似合うか、いろんな人の意見を参考にしたほうがええ。」

 そして、僕は道行くおばさんに声をかけました。


「さーせん!さーせん!僕、今から散髪するんスけど、どんな髪型が似合いますかね?」


唐突な質問におばさんはあぜんとしつつも、
「うーん、角刈りとかどうかしら?」そう言い、にっこり微笑みました。

 僕は何をしているのか?
話は1時間遡ります。

友人のボブとキャプテンは僕に言いました。
「とっしー、お前もっとかっこよくなろうぜ?そんな芋芋したちんちくりんでは高校生活やってけんぞ!」
 
 そう僕にアドバイスするのはボブ。
ボブというあだ名からボブ・サップのようなゴリゴリ鳩胸を予想するでしょう。

しかし、彼は、柔和な笑顔が素敵だねっ、フツーの好青年です。
口癖は「こんなまずいのよう食わすな。もう一個くれ」


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このボブ、みなさんの周りにも一人はいるであろう悪の参謀キャラでして...
イメージとしては、ヤッターマンのボヤッキーがイケメンになった感じです。「あらほらさっさー」
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 もうひとりはキャプテン。
23時間睡眠という偉業を何度も成し遂げたお人です。
イケメンでバスケ、テニス、空手となんでも万能。

ですが、突出はせず、「全てフツーなフツーな奴。稜北台高校の基準点」と呼ばれることになります。

この2人がミジンコなみの単細胞生物、アホヅラ丸出しの僕にいろいろ入れ知恵をしてくれるわけです。

「とりあえず散髪やな!俺らに任せろ!公園で切ったるわ!」

「たしかに俺の髪だせーな!よっしゃ、切ってくれ!」

ど素人の友人に髪を切ってもらうという謎行事を僕はガッツリがっしり受け入れました。

「じゃあ、1000円な」

「はっっ!!金とるん?」

「もちろん、俺らもプロや」

「嘘つけ!」

「まあそれは置いといてとりあえず髪型や!とっしーのその林の中に生えたキノコみたいなもっさりヘアださすぎる。町の人に似合う髪型聞いてみよ!」

「は?」

「だから、町角で調査するんや!んで、その結果多かった髪型にしよう!俺とキャプテンが散髪しまっせ」

「おもしろそーやな!やってみよ?」
無茶な理論と思いつつ、二言返事で快諾した僕は町角でインタビューを開始したのでした。

このあたりのフットワークの軽さが僕が単細胞生物と言われるゆえんです。
 
 しかし、僕たちはこの町をみくびっていました。
駅付近を歩く人はほとんどがご老人。

電車から大勢のご老人が佃煮のようにうじゃわちゃーっと降りてきます。冒頭のおばちゃんでさえ、角刈りを推奨するのだから、ご老人も角刈りを勧めてくるのかな?

そんな僕の予想は見事にはずれました。

「さーせん!ぼく、どんな髪型が似合いますかね?」

ご老人は蚊が止まるような速度で首をひねり、僕を舐め回すように凝視しながら、ぐっと息を吸い込んで
渾身の声を振り絞り答えてくれました。



「.......ボウズ!」





次回予告 
「やめろ、それはあかんぞ!うわあ」
公園で散髪という驚きのイベント...

→3話 散髪は公園で~夕暮れジョキジョキ~

←1話 ボウズとプールと、時々校長
 

↑【目次】Ⅰ章 波乱の高デ!革新的な一手やと?  



作者がへたくそな歌とギターで弾き語る第二話エンディング曲
「always」 自作曲




<あとがき>
今日は執筆開始日ということで今週は2話掲載しました。
来週からは金曜日に1話ずつ更新します。
「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
と思えて、読んだ人々の心が軽くなり笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!



俺バグ最後3

2016. 02. 12  
俺バグ壁紙 Ⅰ章

↑【目次】Ⅰ章 波乱の高デ!革新的な一手やと?  
←Ⅰ章2話へ | Ⅰ章4話→




高校デビューを決意した僕が、自分に似合う髪型を町角で聞き始めてから10分が経過…

おばさん2人、ご老人3人にインタビューを終えた僕は、キャプテンとボブに言いました。

「おい!角刈り3人、坊主が2人や!オススメの髪型だっさすぎるやろ!」


「坊主も捨てがたいなー!けど、角刈りで決定!

この町の人々が言うんやから間違いない。とっしーは角刈りで高校デビューをかざる!」

「いや!それはあかんて!ちょっと待っとけよ!もっと調査してくる!」

そう言って僕は再び調査に赴きました。
今度は、おばちゃんたちには声をかけません。

若いお姉さんや女子高生にターゲットを絞りました。大量発生するじじばばたちから数少ない若い女子をみつけてインタビューをします。

僕は体から歴戦のナンパ師のような雰囲気を漂わせて、若いお姉さんに話しかけます。

「さーせん?僕の髪型、どんなんがええっすかね?」

「え?ど、どうでもいいです。」
お姉さんの反応は冷たいものでした。

「なんなんこの人?ナンパと思ったらおすすめの髪型聞かれた...この男の髪型なんてマジどーでもいい」

そんな感情が、表情筋からゴワゴワ滲み出ていました。
  
 しかし、へこたれる僕ではありません。「かっちょええ髪型となる」という目標に向けて挑み続けます。

普通の人なら、ジュノンボーイとかそーいう雑誌をみて、かっこいい人を真似します。

しかし、それをせずに、あくまで、`人に聞いてみる`というナゾな方法にこだわるのです。

 そのとき、学校帰りの女子高生3人組が、サササっとそばを通りました。
僕は'女子高生が松潤を見つけた場合'よりも猛ダッシュで彼女たちに近づきました。
 
「(ぜえぜえぜえ、無駄な吐息)さーせん!さーせん!僕は、今から公園で散髪するんスけど、どんな髪型にしますか!?」

なんのクイズやねん。
この頃になると、質問内容が意味不明になってきています。
人の女子高生は新種のウイルスを発見したかのような眼
で僕をチラ見して、早歩きで逃げて行きました。

後方ではボブとキャプテンが、途方にくれる僕をみて笑っています。


  若い女の人を諦めた僕は、またおばさんに聞いてみました。


「あんた、素朴な顔やからねー。角刈りなんてどう?」


 おばちゃんは安定して確実に答えてくれます。そして、たいてい角刈りをすすめてきます。僕は、2人にこう告げました。

「おい!さっきのおばちゃんな。君は、アシュメが似合う。やってよ!アシュメ。散髪してくれ!」
「嘘つけよ。どうせ角刈りやろ?角刈り、決定でーす!」

 渾身のホラを見破られ、調査は終了しました。

今回わかったことは、おばちゃんは三度の飯より角刈りが好き、若い女子は不審者に敏感ですぐ逃げる。この2点です。

「良いことを知ったぜ」と僕らは、誇らしげでした。
テストにも出ないし今後の人生に無益な情報ですが、何事も無駄なことはないのです、たぶん。

「あー角刈りだりーな。アシュメにしてくれよ。アシュメにしてくれよ。」
「まあ、とりあえずヘアサロン茎坂にいこう。」

そういいながら散髪する場所へ移動します。
ボブとキャプテンが、ヘアサロンと呼ぶその場所は、僕の家の前の公園でした。


「へ?ここのどこがヘアサロンやねん!?俺んちの前やん!」
「へっへっまあ待てよ」

ボブはカバンから、散髪用ハサミを取り出しました。...なんでそんなんもってるねん。

 すぐさま行動に写るのが僕らの良いところです。いろいろ突っ込みつつも、僕は素直にベンチに座ります。

そして、僕の髪をボブは即座に切り始めました。

ジョキジョキジョキ...

夕暮れの公園に鳴り響くハサミの音。(もちろん散髪免許は持ってない、無免許)

キャプテンは正面から指示を出します。
「前髪が重いねん!もっとふわっとせえや!」
「わかった」

ボブはさっきまであんなにふざけていたのに、急に真顔で髪を切っています。

ハサミを持てば人が変わる。これが生粋の職人ってやつか

 フュゥー。
時折吹く風がぼくの髪を公園に撒き散らします。無邪気に公園で遊ぶ小学生達は僕らの姿に驚きを隠せません。

「な、なんか髪切ってるおにいちゃんがおるー!あっどんどんかっこよくなってる!すっげえー!」「僕も切ってよー」
...純粋な心っていいですね。

僕は家の前の散髪しているということを忘れただひたすら
「かっちょええ髪型になったらええなー」と祈っていました。


20分後...
「とっしーできたぞ!アシュメの完成や!」
僕の髪は生まれ変わりました。
 さっと、鏡を出したきゃぷてん。だからなんでもってるねん。

ちなみにきゃぷてんの愛犬の名前はゴルバチョフ書記官です。きっと、とても偉い偉―い犬なんでしょう。
 
鏡で髪形を確認すると、わりかしかっこええアシュメヘアーになっていました。
しかし、襟足だけは妙にアンバランスに長く残っています。

なんともいえないニワトリアシュメヘアーとなりました。

左後頭部にある自慢の10円ハゲはピカピカ夕日に照らされています。

…あかん、それはみせたらあかん!

散髪後


 まあ、しかし、割とかっちょよくなったので大満足で 家に帰りました。すると母はこう告げます。

「あんた!髪の毛なんかおかしい!3000円渡したのに、ほんまに散髪屋行ったの?」
勘付かれて焦った僕は

「さ、散髪屋定休日やったから自分で切ったんや!」
「あんた凄いわね」

母は真顔で感心していました。っしゃあ!やったぜ!

約1年後、僕たちは高校の敷地内で散髪をするという暴挙にでました。

それが大きな事件を引き起こします。
いうたら革新的な一手というやつです。




次回予告
恐ろしい数学教師が現れた。彼の行動にボブはどう闘う!?

→4話 wait! wait?? まっとく

←2話 街角調査隊~僕の髪型どうしましょう?~ 


↑【目次】Ⅰ章 波乱の高デ!革新的な一手やと?  



作者がへたくそな歌とギターで弾き語る第三話エンディング曲
「カントリーロード」



俺バグ最後3
2016. 02. 19  
俺バグ壁紙 Ⅰ章

↑【目次】Ⅰ章 波乱の高デ!革新的な一手やと?  
←Ⅰ章3話へ | Ⅰ章5話へ→




公園で散髪というぶっとんだ行動をする僕たちも、普段はフツーの高校生です。

学校では、それはとても真面目に授業を受けています。

ある日、数学の授業で起こった体験をボブは語り始めました...

数学の橋田先生の授業受けててさ。俺は言われたんや
「ここ解いて?」

俺は自信持って答えたよ。
「ルート1です。」

先生はキレ気味で言うんや。
「違う。」

違うと言われても、どう計算してもルート1や。俺はまた答えるよ。

「ルート1です」
「違う。じゃあ待っとく」


待っとかれるからな?

これがこの先生の恐ろしいところや...

「待っとくってなんやねん!」
「先生としては教えるべきやろっ」

へらへら笑いながら突っ込む僕らに、ボブは神妙な面持ちで話します。


「いや、お前ら。待っとかれる緊張感しってるか?授業を止めて、みんなが俺の解答をまってるねん。

そんときって、クラス全員が真顔やからな。授業の時が空気がとまり、時計の針は進む。

そして、全員が俺の解答を待つ。あーこわ!思い出しただけで震えるわ。」
…西野カナ?

「そんとき橋田先生ってどんな顔してるん?はよ答えろやみたいな感じ?」
「ちゃうよ、あの先生。俺にドヤ顔してくるんや。何が嬉しいんだか...」

「俺もその体験あるやで」
隣から、別の友人が話に割り込んできました。
彼のパターンはこうです。

「ここ解いて?」
「わかりません。」
「じゃあ待っとく」


しんぷるっっっ!

「いや!待っとくってなんやねん!!!待たんでええから教えるか、次のやつに聞けよ!」

全員が声を揃えました。

「で、そんときの橋田先生の顔は?」

「ドヤ顔」



僕らは素朴な疑問を尋ねます。

「てかさ、お前らって待っとかれたときどうするん?」

「どうもできんよ。考えたってわからんからな。だから、考えるふりをするねん」


「いや、それ考えるフリしてるってことは考えてないんやろ?
考えてないねんからできんままやん?」

「そうや、この待っとかれる状態からの回避方法は一つだけしかない。」

「回避方法ってなんや?先生の根負けか?」
「ちゃうよ。あの先生5分でも10分でも待ち続けるからな。」

「じゃあ、どうやって回避すんねん?」


「周りの誰かがそっーっと教えてくれるのを`待つ`。」

「お前も待つんかよ!」


「先生も待つ。俺も待つ。クラスのみんなも待つ。全員が待つ状況が生み出されるんや」


俺のときは前の'安宅っち'が後ろ向いて「いち」と教えてくれたから助かった」
「安宅っちってあの、右足小指をタンスにぶつけて小指骨折したレジェンドか?」

「そうや。あのときは安宅っちのぼーっとした顔が女神に見えたわ。あれは惚れる」ホモかよ


橋田先生のおかしさに疑問が晴れない僕らの議論は、ヒートアップしていきます。

「'まだ解けてません'→ '待っとく' これはわかるねん。
けどさ
'わかりません'

'待っとく' 
これはほんまに怖い!」


「てか、あの先生いつからあんな教え方になったんやろな。」
「ほっかほっかの先生なりたての時代から'待つスタイル'とは考えづらい」

「あれは性格やろ。子供の頃から待つのが好きやったんや。」
「あー、たまにおるな!待つの好きなやつ!」
「それって、朝8時に駅集合やのに、4時半にすき家でずっと待ってるやつのことか?」
「それ`たけけ`やん」


その時、ふっと背後から気配を感じました。
背中がこわばるというのさこういうことでしょう。

話題の当人、橋田先生が僕らを見下ろすように、腕を組んで立っています。
じょ


僕らは身の危険を感じましたが、誰も足が動きません。
僕に至っては産まれたての子鹿のように足をプルプルさせています。

「どうした?何の話をしてる?」
「いやあ、なんでもありませんよ」

当の本人を小バカにして盛り上がっていたとは、口が'もげても'言えません
「言ってみろよ。気になるじゃないか。」
「だからなんでもないですって」

「そうか。じゃあ待っとく」

僕らは真顔。橋田先生はドヤ顔。みんな仲良く揃って廊下で立ち尽くしました。

無題





作者がへたくそな歌とギターで弾き語るエンディング曲
「まっとく!」 自作曲





次回予告
かつてスーパーマーケットのベンチでワックスをつける者がいただろうか?
迫りくる4つの腕...
100円ワックスを顔面にファンデーション...
その時とっしーは何を思う?

2月26日(金)
→5話 隕石にぁあ気をつけろ!

←3話 散髪は公園で~夕暮れジョキジョキ~


↑【目次】Ⅰ章 波乱の高デ!革新的な一手やと?  

俺バグ最後3

プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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