2016. 04. 05  
Ⅱ章


【あらすじ】

クラスの高嶺の花、浅倉さんに恋をしたとっしー。
じゃんけんに狂い、落ち葉をペロンチョするばかばかしい毎日の中でも、彼女への思いを募らせていきます。
そしてついに...
 ドタバタ青春ラブコメディ、Ⅱ章!


▼目次(俺バグ高校生編 Ⅱ章)

PART1 The die is cast!
PART2 innocent smile & awkward smile.
PART3 NANIWA's spin boy
PART4 KYOUSA is very wrong!
PART5 AM I BIG FACE!?(1)/a>
PART6 AM I BIG FACE!?(2)
PART7 JANKEN RIYALE(1) -10second \1000-
PART8 JANKEN RIYALE(2)-1minitu \10000-
PART9 JANKEN RIYALE(3)-THE END-

PART10 Bloody cyclist
PART11 Bloody HERO!?
PART12 Can I take a train by bicycle?
PART13 WHO is Rebecca?
PART14 PERONCHO -ペロンチョ-
PART15 Table tennis at Supermarket
PART16 I say to you `I love you`, for the first time.


!→俺たちバグジー親衛隊 全章 目次へ




「さあそろそろ告ろうか。」

ボブの常軌を逸した仰天提案に僕は慌てます。

「いやいや!
俺、浅倉さんとまだまともに話したことないぞ!

雑巾事件の後、'謝りたいからアドレス教えて'って言ったくらいや!」


言い訳をして告白を避けようとする僕にキャプテンは核心的な一言を放ちました。

「そんなん関係ない。

とっしーが浅倉さんを好きかどうか?それだけや。」





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2016. 04. 08  
Ⅱ章

↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  
←Ⅰ章8話へ | Ⅱ章PART2へ→




「聞いてくれよ。俺のクラスに、浅倉さんっちゅう女の子がおってよ」

部活の帰路、僕はきゃぷてん、ボブ、たけけに話し始めました。

「女の子ってなんやねん。」
「女子って言えよ」

「高校生が真顔で'女の子'っつってたら変態予備軍やぞ」

「...おうよ。浅倉さんって'女子'がおるねん。入学式の日、その子を初めて見た時が衝撃で...
入学式から茶髪に髪を染めてんのや!」

「それはヤンキーやがな。」

「とっしーみたいなイモ小僧には近寄りがたいタイプや」
「そうやって人を見た目で判断するのはよくない。」
各々感想を述べていきます。

「茶髪やから大層恐ろすぃお顔をしてはるんかなと思ったんや。
それがな?フツーにかわえぇんや...」

可愛い女の子を発見したことを恥ずかしそうに語る僕。3人はどーでもいいですよ的顔で聞いています。


「そんなある日事件が起こる。
俺はクラスで下川とつるんでいた。中学が一緒やからな。

掃除の時間、下川は濡れた雑巾を俺の机の上で絞ったんや。
ボタボタッと汚い水が俺の机に垂れる...

'なっにしてんねん!バッカヤロ!'
俺は怒った。

下川は俺のリアクションを見て

'ギャハハギャバッア'

北斗の拳の雑魚キャラみたいに笑って去っていった。

'このまま終わるわけにはいかん。
やられたらやり返す。10倍返しだ!'


俺はそう叫んで下川の机の上で濡れ雑巾を絞ってやった!!!

すると俺をみてある子が話しかける。
'武田くん何してるの?そこ、下川君の席やなくて、隣の浅倉さんの席やで...'

'ああぁああ!!やっちまった!'
俺の叫び声がクラスに響く。

僕は取り返しのつかないことをしてしまった...

濡れ雑巾を何の罪もない浅倉さんの机で絞ってしまった...

俺は申し訳なさで頭が真っ白になったよ。
とっさにポケットのハンカチで机を拭いた。

すると、騒ぎをかけつけた
(誰かが報告したんやろうな)

浅倉さんがやってきた。

俺は彼女
(付き合ってはないぞお)

の顔を見るなり、大声で謝ったんや。

'ほんまごめん!'

浅倉さんは俺の大声に戸惑いながら言った...

'いいよ。大丈夫だよ'」

俺は雑巾事件の一部始終を話し終えた。

話に聞き飽きた顔でボブは言う。
「お前さ、その子のこと好っきゃろ?」

鋭い指摘に、俺はひょろひょろ目が泳ぐ

「え、え? んなことあるかい…」

「嘘つくな!態度でわかる。お前とは小1からの付き合いやからな。」

様子を察したきゃぷてんが切り出す。
「俺らに任せろ、恋愛成就のいいアドバイスしたる!」

「お、お前ら恋愛経験あるんか?」

僕は不安になりましたが、僕一人ではどうしようもなかったので彼らを頼りにします。
溺れる者は藁をも掴む思いです。

「とりあえずさ、アドレスを聞こうや」
「いや無理や。恥ずかしい」

そうです。僕は女子に面と向かってアドレスが聞けないほどのシャイなやつでした。

「じゃあ、友達づてにアドレス聞こう。」

ここで、たけけが口を開きます。

「俺、塾一緒やから、浅倉のアドレス知ってるぞ。」
「頼む!たけけ、教えてくれえ!」

「嫌。」
「なんでや?」

「お前と知り合いなことを知られたくない。」

僕は真顔でショックを受けます。
たけけと僕は、中学から同じですが彼は、見た目の悪い僕を嫌悪していました。

中学時代、クラスヒエラルキー上部に位置していたたけけからすれば、下層付近にいた僕とつるんでいることが嫌だったのです。

お前みたいな雑魚とつるんでいることがあまり知られたくない。それがたけけの思いでした。

「てか周りの友達に聞けよ」
ボブは、僕とたけけのやりとりに先がないことを悟り、別の案を出します。

「いやそれはなんか恥ずい。
あいつ狙ってる感が満載やん」


「なら直接話してる最中の流れで聞けよ」

「そんなんもっと無理や。話しかけるのさえはずいのに...」

何かしら理由をつけて、アドレスを聞けないと、逃げる僕にきゃぷてんが痺れを切らします。

「あーわかった。ならこうしよう!
まず、たけけからアドレスは聞く。ただ、たけけから聞いたことは言わない。」

「なら誰から聞いたことにするねん?」

「誰からも聞いてないことにする。」

「は?そんなんおかしいやん?
'誰からアドレス教えてもらったん?'って聞かれたらどうするねん?」

「自信持ってこう答えろ。
適当に打ったら届きました。」


「は?適当に打つって、アルファベットと数字の組み合わせが何通りあると思ってるねん?」

僕はきゃぷてんの無茶な意見に突っ込みます。


「浅倉はこう思うやろう。

'アルファベットと数字の組み合わせは膨大な数あるのに、
武田君は何度も何度も試してくれたんだ。

いい人。好きになっちゃいそう。」


「それや!!」

ボブはきゃぷてんの意見に賛同します。

「ええやん」
たけけは、自分の名前が出ないので安堵してます。


わけわからん理由に渋る僕にきゃぷてんは強く語ります
「ええか!このスタンスは絶対貫け!

適当に!

打ったら!!

いけた!!!


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした! (2)



次回予告

浅倉さんのメールアドレスを聞くために絞り出した仰天の秘策とは?

4月15日(金)
→PART2 innocent smile & awkward smile.

←Ⅰ章 8話鯉を捕まえろ~明日へのプレイボール~

 
↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  




<あとがき>タイトルの意味です。
The die is cast.
 賽は投げられた (さいはなげられた)
共和制ローマ期、ポンペイウスと争ったカエサルが軍隊を率いてルビコン川を渡る時に言った言葉です。
意味は、
行動を開始した今は、ただ断行あるのみである。
II章からとっしーこと武田歳三君の片思いが本格化していきます。彼はその後10年近くこの片思いを続けていくことになりまして...

その長い恋がこのII章PART1でついに始まった。
恋が結婚に変わるまで立ち止まるわけにはいかない。
そんな決意をこのタイトルに込めました。






作者がへたくそな歌とギターで弾き語るPART1エンディング曲
「賽は投げられた」 L'Arc〜en〜Ciel




俺バグ最後2


2016. 04. 15  
Ⅱ章

↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  
←Ⅱ章PART1へ | Ⅱ章PART3へ→



前回のあらすじ
ある事件がきっかけでとっしーは朝倉さんに恋をした。
恋の第一関門は、連絡先を知ること。
浅倉さんのアドレスをどうしたら知れるのか?
たけけが浅倉さんのアドレスを知っていたが「俺の名前出すな」と断固拒否。
とっしーは、きゃぷてんのアドバイス、たけけからアドレスを聞いてメールをするが、アドレスを知った理由はたけけに聞いたわけではなく、「適当に打ったらいけた」を実行するのか?!




結局…
僕に浅倉さんのアドレスを渡すのをためらったたけけ。

僕は次の日の学校で、勇気を出して浅倉さんに話しかけようとする。

「面と向かって話したほうがかっこちょええ!
平常心平常心、さりげなく話して、アドレスを直接聞こう」

僕は手のひらに浅倉さんと何度も書いて飲み込んでから話しかけた。.....行動がきもい

「なあ、浅倉。この前、ほんまにごめんな。」

「えっと、君、武田君やんね?大丈夫だよ」

彼女は可愛らしい笑顔と声で僕に答えてくれます。それだけで僕は舞い上がって頭が白紙に...

「あ、あのさ!!

謝りたいから、アドレス教えてよ!」

「え???」

浅倉さんは驚いて沈黙しています。

そらそうです。

ちょうどさっき謝ってきた男に

「謝りたいからアドレス教えて。」

彼女はそう言われています。


ただ、アドレスを聞きたいだけの男なのか?

本物のアホなのか?

それとも何か別の異星人、関わらない方がいい系の人なのか?

不思議そうな浅倉さんでしたが、苦笑いを浮かべて、「いいよ。」

あっさり了承してくれました。

...心の中で叫ぶ(いよっしゃあっ!いっけたあ!これで彼氏彼女関係やっ)

「ありがとう!またメールするわ!」

僕は興奮を抑えきれず、でかい声で告げました。

「わ、わかった」

浅倉さんは内心メールとかしてほしくなさそうな顔でそう答えていましたが、舞い上がってる僕にはそんなことは気付きません。

もちろんこの日、僕は上機嫌で学校生活を過ごしました。

頭が冴え渡り、俺って最強なんちゃう?という無敵感。
解けない問題はなく、部活でも動きのキレが違いました。

体がふわっと動きます。(ちなみにとっしーはテニス部<Ⅰ章>)


僕は部活後の帰宅時に、アドレスを聞いた一部始終を話しました。

謝りたいからアドレス教えてという言動にボブは、

「は?俺たちが正常な感覚ではできんことを
とっしーは平気でやってのけるな」


「それほどでもないぞ!へっへ!」

「褒めてないぞ」

「で、今の、距離感はどれくらいなん?」

「彼女は谷町に住んでるから、俺んちから駅3駅かな」


「ちゃうちゃう。仲の良さや。」

「ああ、そっちか。全く。話しかけたのは今日が初めて!
入学式で浅倉さんを見た日からお近づきになりたいから話しかけようとしてんけどなあ。俺は奥手やから機を伺えず...」

そんな僕にボブは自信を持って語ります。
「大丈夫や。とりあえず、今からメール送ってその勢いで告ろ。」

「勢いで告るんか...!?」

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした! (2)







次回予告

テニス部次期キャプテン、谷川さんとコート上で対峙するとっしーとギアル(新キャラ)
飛び交う白球、彼らの運命や如何に!?

4月22日(金) 
→PART3 NANIWA's spin boy

←PART1 The die is cast!


↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  





作者がへたくそな歌とギターで弾き語るPART2エンディング曲
「賽は投げられた」 L'Arc〜en〜Ciel




俺バグ最後1
2016. 04. 22  
Ⅱ章

↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  
←Ⅱ章PART2 | Ⅱ章PART4へ→




「アドレス聞いた当日に告白しろ」

そんなボブの意見にきゃぷてんも賛同します。
「気持ちは早めに伝えた方がええやろ。いけるかいけんかは別にして」

いけるかいけんか別にするなよ..

僕は冷静さを取り戻し、彼らの暴走ぎみの意見を止めます。
「今日告るのは早すぎん?普通、メールしたり話したり2人の距離を縮めて...」

「善は急げって言うやろ?
うかうかしてたら他の男にとられてまうぞ?浅倉さんが可愛いならなおさら急がないと」

「一理あるけど、さすがに今日は早い、もうちょい待ってくれ、夏あたり?」

こうして、夏までには告ろうということで話はまとまりました。
まとめる必要があったかはわかりませんが。


この頃、僕らの所属する軟式テニス部でちょっとした異変が起こっていました。
7人の初心者の中で、恐ろしいほどの実力差が生まれてきたのです。

その中でも中学時代野球をしていた僕、ボブ、たけけの3人の成長度合いの差は顕著でした。

ボブや、たけけは1番やる気なさそうやのに、最も上手く、
朝練にも参加し、自主練習を最もした僕が1番下手という残念な事態に...

僕が下手な理由は、自宅近くの壁で1人で練習した結果、間違えたフォームを身につけたようです。

初心者が適当に練習しても逆効果ということです。

「これやがなっ、これやがな」
1人で練習しているとどんどん上手くなる錯覚はしていたんですけどね。

自主練習していた場所というのは道路の横のでかい壁でした。

ボブときゃぷてんと3人で横一列に並び、壁に向かってテニスボールを打ち込んでいました。
錦織圭のようなかっこよさはそこにはありません。

ポンッポンッポンッ


軟式ボール特有の柔らかい音が道路に響き渡ります。
もちろん道路なので、たまに車が来ます。

車が来たら端によって避ける。
車がいなくなったら壁打ちを始める。

道路でするな。邪魔やろ。という発想は僕らにはありません。

僕ら3人はそうやって部活以外の時間もたまにテニスをしていました。
僕は、彼らが帰った後、でもちょいちょい訪れ、ポンッポンッしに来ていました。

「なんで俺ってこんな下手になんや?1番練習してるのに。」
僕は疑問をきゃぷてんにぶつけました。

下手な奴が勝手に練習したら下手になる。ボブやたけけは運動神経があるから勝手に練習してと上手くなる。それだけや!」


きゃぷてんにそう言われても、どうしようがありませんでした。
僕の部活の顧問は技術指導を行わない系でしたので、技術的なことは自分で勝手に練習するしかなかったからです。


ある日の朝練。
僕は、ギアルという、同じ初心者1年生と乱打という練習に参加していました。


(新キャラ登場、ギアル)

乱打とは、コートの反対にいる人とラリーを続けるという普通なイベントです。

ここで、テニスの説明っ
テニスも卓球も同じですが、基本的にボールには、上からこするドライブ回転をかける必要があります。
ドライブ回転をかけることでコート内にボールが落ちます。

しかし、僕とギアルは、常にドライブとは、反対方向の回転がかかっていました。
そのため、ボールは、浮いていくような動きをします。


軟式テニスでは致命的な事象です。
何せ、普通に打つと、ボールが浮いてコートに入りません。

僕らはそんな実力、状態で乱打に参加しました。

僕とギアルの対面には、この部活の次期キャプテン候補と目される実力者谷川さん。
テニスは上手いですが、気難しそうなお人です。

ギュイィイィンッ

僕が放つスピンのかかったボールはコート内に入らずフリスビーのように飛んでいきます。

そうならないように、力を調整すると、極端に浅いボールになってしまい、谷川さんは全力で前方にダッシュしてきます。

逆回転スピンのボールというのは、
ボールがコートについても跳ねないため、相手にとってはとても打ち返しづらい玉です。

狙って打てるなら強いですが、常にスピンしかかけれないことは、厄介でしかありませんでした。

谷川さんは、見るからに嫌そうな顔をしています。
「こいつらと乱打しても、練習にならねえ。」

僕は焦って、ギアルと交代しますが、ギアルも同じでした。

ッキギュイィイィッッッ

打つボールは、コートなど目もくれず上空に浮かび上がり、
たまに混ぜられる極端に浅いボールが、谷川さんに前方ダッシュを促します。

「チッ」

谷川さんは、僕ら2人に静かに言い放ち、コートから去りました。

僕とギアルは顔を見合わせます。

「俺らが追い出したんかな?」
「そうやろ。」

「気にせんとこな。先輩追い出すとかすげーな俺らのテニス技術」
「せやな」

発想がしっかりずれています。
こういうズレを大切にしていきたいですね。



放課後の部活のとき、
僕らが下手すぎて谷川さんを追い出したことを知ったボブときゃぷてんが笑いながら駆け寄ってきます。

「お前らすげえな!
特にとっしーのスピンは、酷いっ。コートに入りよれへん。」

そして、いつの間にか僕にはこんなあだ名がつきました。

ッギュイィイィッ

なにわのスピン野郎

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした! (2)




次回予告


常識の斜め上を行く男、ギアル!
彼が先輩に対してとった行動とは…?

4月29日(金)
→PART4 KYOUSA is very wrong!

←PART2innocent smile & awkward smile.


↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  






作者がへたくそな歌とギターで弾き語るPART3エンディング曲
「賽は投げられた」 L'Arc〜en〜Ciel





俺バグ最後5
2016. 04. 29  
Ⅱ章

↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  
←Ⅱ章PART3へ | Ⅱ章PART5へ→




今日さ、部活さぼろうぜ?」
「まあ行こ。さっとこなすだけでええ!」


どの運動部であっても、入ったばかりの1年生の中心メニューは基礎体力作りです。

とりあえず走らされたり、筋トレをさせられます。

そういう練習を前向きに捉えて、一生懸命取り組める人はめっちゃ上手くなります。
ほんとかっけぇです尊敬します。

しかし、僕らは違いました。

「だりー。」
「きっちぃっぜっ」

軽口で文句を言いながら、いかに手を抜けるかを考えています。


1年生の基礎トレには監視の先輩が1人付きます。
毎回違う先輩が日替わり弁当のようにやってくるのです。

僕とギアルが、乱打で怒らせてしまった谷川さんが来た時なんて、まあ大変です。

「お前らちゃんとせえよ!」
谷川さんは厳しい視線で僕らを監視します。

僕らは、表面上ではにこやかにしていますが、先輩がいなくなった隙にこそこそっと話し合います。

「あの人厳しいな。雰囲気が大人や。年齢一つ上とは思えん。」
「あんな偉そうに言われたら、部活に先生おるみたいやな。」

「あの雰囲気は1、2年は留年しとかんと出せんぞ。」
「アホか、1.2年じゃ足りん。10年くらい留年してたやろ。」

「10年、留年!?精神力すげーなっ」
「ギネス認定したればええのにな。」


「っ誰が10年留年やあっ!今、言った奴こっちこい!」
遠くから、谷川さんの叫び声がします。

もちろん誰も行きません。


こんな感じで、ヘラヘラ部活動をこなしている僕らでした。

たとえ先輩が見張っていようとも、腕立て伏せや腹筋背筋などは、サボろうと思えばいくらでもサボれます。

問題は、全員で手をつないで輪になって行うスクワットです。

女の子と手を繋ぐならまだしも、
男たちが顔を合わせて、円になります。

「いっちにいさんっ」

「にっいにいさんっ」

「さんにっいさんっ」


「ひぃっー」
「ひい」
「んがあっー」


と叫びながらスクワットを続けます。

「俺マジ無理っもう足曲がらん!」
「死ぬっ死ぬっ」

たいていそんな宣言をする奴ほど案外余力があるものです。
本気で疲れた奴は声も出ずすぐに倒れます。

鬼の輪っかスクワットが終わり僕らは休憩時間を与えられました。


そんなとき、岡林先輩がギアルに指示を出しました。

「おい、お前。倉庫の鍵とってこい」

「なんで俺やねん」 口答えするギアル。

「お前や」 思わぬ反抗にイラつく岡林先輩。

「チッ」 先輩に舌打ちするギアル。


一瞬、その場が氷つきます。

体育会系の部活というのは、
(僕らのテニス部のような雰囲気カモな部活でさえ)
上下関係はしっかりしています。

先輩に刃向かうなんて、言語道断。
舌打ちなんてもってのほか。


僕らは謎なイベントに爆笑しながらギアルに質問します。

「お前、それふざけてる?」
「それとも本気で先輩にキレてるん?」

「本気や」
ギアルはそう呟き、不機嫌な表情を浮かべています。

...こ、コイツやべえ
先輩に、鍵取りに行けと言われただけでカチキレてる。なんでその程度でキレるねん!
こんな、面白い奴おるか?

その場に居合わせた誰もがそう思ったでしょう。


しかし、キャプテンだけは違いました。
真顔でギアルにアドバイスします。

「遠慮すんな、もっとキレろ。」

これがいわゆる、カチキレ...

教唆

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした! (2)





次回予告

練習中に襲来する原チャリ
荒くれ叫ぶおっさん、笑うとっしー、真顔で謝るボブ…
この修羅場を、見逃すな!!!

5月6日(金)
→PART5 AM I BIG FACE!?(1)

←PART3 NANIWA's spin boy


↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  




PART4 theme music
「ロボ刑事番長の歌」





俺バグ最後8
プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

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