2016. 02. 09  

【目次】 短編エッセィ集 

さくっと読めて、くすっと笑える!
そんなエッセィ集を集めましたので、ぜひ読んでみてください!


1回表 通勤電車ラプソディ
1回裏 はじめての1000円カット〜そして角刈りが生まれた〜
2回表 リアル脱出ゲームに行ったけど、脱出どころではなかった
2回裏 バスを追え!-Chase for bus-
3回表 騙されるな、あれは営業スマイル
3回裏 語りえぬ闘い
4回表 ポケ・モンゴーの焼失
4回裏 飛行機に乗り遅れると、焦りますが。





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→名言集 ~日々に活力を~ 目次
→人生をRPGと捉えれば楽しくなる!
→やる気を上げる捉え方、考え方
→「おもしろおかしく生きた方が勝ちだ!」 ~こち亀 人生観 vol.1~
→おすすめ書籍


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2016. 03. 01  
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朝の阪急電車。

俺の前にいた女子大生3人組が何かわちゃわちゃしている。

イヤホンで音楽を聞いていても3人組がいかに楽しそうかが、手に取るように伝わっている。

疲れ切ったサラリーマンたちの中で彼女たちだけはスーパーハイテンションだ。

3人組の顔つきが急に変わると同時に、全員が同じ方向を向いた。

そして、魔法のステッキことセルカ棒を取り出し自撮りを始めたのだ。

「この子ら正気か?

ここはUSJやなくて、ATD(朝の通勤電車)ですよ。」

驚きを隠せない俺は、小さな一重まぶたをガッと大きく見開き、背後から3人組を見つめた。

ッカシャッ

車内に音が響き渡る。

すかさず写真を確認する3人組は確認するや否や叫んだ。

「キャァっ!後ろになんか映ってるぅっっ!

無理無理無理っほんまムリぃ」


ムリちゃうムリちゃう。

なんかってなんや?

俺や俺。お前らの後ろにおるんやからそりゃ映るよ。

イヤホン越しでも聞こえてくる大きな悲鳴に俺の心はナイフでえぐりとられる。


すごく鋭利な一言をサラッと言われたが、気のせいだ。

気のせい気のせい。

俺は、イヤホンを外し彼女らの動向を観察する。


「もっかい撮ろ!」

「次は変なん映らんようにしないと!」


変なんってなんや?

しかし、3人組は学習能力がないのかまた同じ方向を向いて、同じ場所にセルカ棒をセッティングした。

あかんあかん。

その位置ならまた俺(変なん)が映ってまうやろ!?


なんとか場所を移動しようとしたが満員電車の中ではいまいち身動きがとれない。

いや、とろうと思えば取れるが、
心の中に潜む碇シンジが

「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」

と俺を諭す。


頭の中で自分会議を繰り広げるうちに、3人組は秒読みを始めたのだ。

俺は頭を真っ白にして感覚を研ぎ澄ませた。
鳥のさえずり、海鳥の鳴き声が聞こえる...


そして俺は、名案を実行する。

3人組の真ん中の子の背中、輪郭に取り込まれることを目指したのだ。

名付けて
エグザイル失敗して後ろ見えてへんやん作戦。

微妙に背の高い身長を低くするために膝を曲げ、体をぐねっと斜めに曲げる。

そして、3人組のうち1人の背後に紛れ込むことに成功した。

カシャッ

シャッターが鳴り、写真を確認する3人組は今度は怯えた声を上げる。

「なんか◯◯ちゃんの後ろに黒いのがあるぅ」

それは俺の髪の毛や。
遠近法の関係で完全に隠れることはできんかった。

顔よりマシやろ。

勘弁してくれ。

俺は心の中で唱えた。

滅多に経験できない素敵すぎる出来事に遭遇した日の朝は、なんとも言えない不思議な気持ちで会社に向かった。




読んでいただきありがとうございました。
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2016. 03. 07  
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-僕の髪の毛歴-

・街行く人々に「僕に似合う髪型はなんですか?」と聞き込み調査を行い、その後、公園で散髪
・高校の敷地内で散髪し、片面ツーブロックデビュー
・2週間後、校則を破った罰として坊主となる
・真冬の公園で水道水を利用して縮毛矯正、失敗してチリチリに

髪の毛にまつわるいろんなエピソードがありますが、昨日新たな出来事がありましたので書き記してみます。



【はじめてのQB1000円カット〜そして角刈りが生まれた〜】

旅行資金のため節約を始めたので、散髪代をケチろうと安い散髪屋を探します。

阪急塚口駅の1080円カットエンジョブ、
同じく塚口の1200円の理髪店に行きますが、共に1時間ほどの待ち時間。

何度死にかけても、赤信号を待ちきれないほとせっかちな僕にとっては厳しい現実です。

JR大阪駅内に1000円カットがあったことを思い出し、訪れましたが、そこも40分以上の待ち時間。

たらい回された果てに、結局どこでも切らないという選択肢を選びました。


昼の用事の後、夕方に再チャレンジします。
「今度は、待つ。絶対髪を切ってやるんだ。」
強い決意を胸に秘め...


再び、JR大阪駅内のQBを目指します。

JRに乗らないのに、改札を通り駅構内へ入ります。


午前中は「トイレを貸してください」と言い、駅構内に入りましたが、
今回は真っ当に、120円の入場券を買って入ります。

入場券というのはUSJみたいな響きですがそんないいもんでもありません。

御堂筋口と中央口の違いがわからず、あわあわしながら15分ほど探した末に、QBカットを見つけ出します。

砂漠のオアシスの見つけたかのような喜びの表情を浮かべ、店内にドカドカ入り込むと、

「こんにちは~」
「こんにちは~」
「こんにちは~」

同じような顔をしたお兄さんが、同じようなトーンで、同じような言葉を繰り出してきました。

駅の構内にある店ということからかもしれませんが、店員の顔つきが駅員さんっぽくなっています。


左から、眼鏡、眼鏡、NOT眼鏡 東京03のような布陣です。

ちなみに挨拶は、
「いらっしゃいませ」ではなく、「こんにちは」

この店は挨拶を大切にするスタイルのようです。


「すみません、何分くらい待ってますか?」
僕が尋ねると、

東京03 Aは
「20分くらいですかね?」
と真顔で答えます。

今回は待つことを決めていましたので、席に座りましたが、
小腹がすいたので、外の売店にパンを買いに行きたくなりました。

「ちょっと外出てええっすか?
順番来るまで、10分以内には戻ってくるんで。」

店を出ようとした僕に、東京03 Bが申し訳なさそうな声でボソリとつぶやきます。

「順番キープてかできないんすよ~」


…そういうシステムですか。

よく見ると、座る場所に

① ② ③

という番号札が貼ってありました。
この店は、椅子取りゲーム方式を採用しているのです。

つまり、髪を切ってもらうためには、番号の椅子に座り順番をキープし続けなければならないのです。

それを理解した僕は、

「あ!そうっすか!ちゃんと座って待っときますね!」

と素直に従いました。


座りながら、人間観察に没頭していると、

明らかにほぼ坊主のおっさんが入ってきて、椅子に5分座ってから、店を出るという珍しい出来事に遭遇できたりします。

髪を切りたかったのか、髪を切られている人をみたかったのか…?


その後、母校の隣に座っていたおじさんが、東京03 C に呼ばれて、カット席に座りました。

ダンデぃな帽子をかぶっていた彼ですが、帽子を脱ぐと髪の毛は波平さん

波平さんの髪の毛にも容赦のない、東京03 C は、側面部の髪の毛をバリカンで刈っていきます。

僕は、「切らないであげて!」と叫びそうになりましたが、のどの奥底で言葉を飲み込みました。

`感情全てを言葉に出すマン`の僕がその癖を抑えることができたことは、ほんのり成長した証かもしれません。


そんなどうでもいいことを考えているうちに、
東京03 A が一人のお客さんのカットを終えました。

「ありがとうございましたー またお願いしまあす!
 またお願いしまあす!」

またお願いしますを2度繰り返した東京03 A は次のターゲット、僕に視線を合わせ、

「どうぞ~こちらへ~」

と手招きしました。


ついに、来たか…

僕はカット席に座り、ゾクゾクしながら始まりを待ちました。


東京03 A は微妙なテンションのまま、僕の耳でささやきます。

「どんな感じにしたいですか?」

「そっすねー。全体的にガッと切って、短くてツンツンしてくれますか?」

「は~い、わかりました~」


「あと、僕、後頭部に10円ハゲがあるんで、それを隠す感じでお願いします。」


後頭部の一件を知らされた、東京03 A は、
「やっかいな客をしょいこんじまったぜ。」と言う表情を浮かべます。

後頭部を確認した03 Aは言います。
「これは切れないっスね。切ったら危ないです。バランスがあるんで、バランスが。」


僕は、「じゃあ、バランスよくなるギリギリで全体的に髪の毛短くお願いします。」と依頼しました。

「わかりましたー」と気のない声を張り上げた
東京03 A は、

さっそく、バリカンを手に持ち、襟足を刈り始めました。

バリカンが序盤から存在感をだしてくるなんて想定外だった僕は、顔を能面のようにしただただバリカンをつぶらな瞳で見つめます。

バリカンをしまい、ハサミを取り出した東京03 A。

僕の髪の横サイドを細かく切っていきます。
動きが細かすぎて、髪の毛を切っているかどうかもわかりません。

シャキシャキという音だけが目立つのですが、髪の毛が落ちている気配がありません。
たぶん準備運動なんでしょう。


「早くガッツリ切ってくれ!」

そんな思いが、表情にガッツリ出始めた僕を察したかのように東京03 A は
腕をまくり、どでかいハサミに持ち替えました。

ジョキジョキジョキッ

カニのような動きとハサミさばきで、髪の毛をさばいていきます、その時間わずか10分ほど…

東京03 A は、ドヤ顔で鏡を取り出し、僕に告げました。

「これでどうですか~」

「もっとすいてください。」
僕は即答しました。

髪の量が多すぎます。いくら1000円といえども、これでは不満足です。

「はーい。」
張り切った東京03 A はまたハサミでジョキります。

しかし、ほんの少しジョキって、僕に再度確認します。

「どうですか?」

「もっとすいてください!」
僕は激しく主張します。

ジョキ…


「どうですか?」

僕は小さな一重まぶたを大きく見開き、髪の毛を確認します。
頭をさわりますが、大量の黒っ毛が頭皮にはりついているのが、手にとるようにわかりました。

「まだ、多いんですよね。もっと切ってもらっていいですかね?」

1000円カットという性質上、早く切り終えて、回転率を上げるという店舗特性は知っていましたが、
図太い(というか自分勝手)な性格の僕は、ガンガン攻めていきます。


東京03 Aは、さらっと、ものすごくさらっと鋭利な一言を放ちました。

「これ以上切ったら、ハゲみえますよ」

…これ以上切ったら、ハゲみえますよ(この繰り返しに特に意味はありません)

これが僕と東京03 Aの関係を決定づける、記念すべき一言でした。


...それはあかんやろ
ハゲは見えるのはあかんで…


今まで俺が行った美容室や散髪屋の人らは、このハゲが見えへん程度に
やけに頑張ってくれて、無理そうなときでもギリギリまで粘ってハゲが見えへん
短髪にどうにかしてくれた。

僕は心の中でつぶやきます。

そして、髪の毛への想いを東京03 Aに告げます。

「禿げがみえない程度に、もうちょっと切ってくれませんか?
これから暑いし、極力短くしてほしいんですよ!」


「はい、わかりました…」
まだ切るんか?
やれやれ…そんなジョジョのような決め台詞を言うような顔をした東京03 Aはハサミを握り直しました、


しかし、ここからが、東京03 A のカットの真骨頂でした。

ハサミが奏でるメロディは、
ジョキジョキという音から、ザクザクという音に変わっていました。


ザクッザアクザクッザアク


何か吹っ切れたんでしょうか?

もうこいつのハゲみえてもいいから切りまくったれと思ったんでしょうか?

ザクッザアク
のハサミは、踊る宝石のように飛び跳ね、髪を床にまき散らします。

「ええぞええぞっもっと切れーもっと切れぇ!」

僕は心の中でハイテンションになっています。


ハサミのダンスが終わると同時にザクッザアク
は、ドヤ顔で鏡を取り出しました。

「ど、どうですか!?」

「おっけっす!あざっす!!」

僕は、満足げに鼻の穴をふわっと広げて答えました。


「最後に、吸いますね~」

そういい、ザクッザアク
は、掃除機らしきものを僕の頭に近づけました。

ギュイィーン
まるで掃除機のような音をならす、掃除機っぽい道具が僕の頭にはりつき、髪の毛を吸い込んでいきます。
(吸引力はダイソンには叶いそうにありませんが…)

しかし、この掃除機、吸い込み口の周囲の部分の毛が、チクチクします。

「痛い、痛いからやめて」と思いましたが、

誰もが通るこの吸引、運命なんだ、

そう捉えて、この状況を甘受します。

ちんちくりんな髪形の上に乗る、髪の残骸を吸引されながら、このチク針に耐えると、ついに全メニューが終了しました。


合計時間は、約20分、はっえ~!

最後になぜか二回、感謝の言葉を繰り返す。
東京03 A

「ありがとうございましたー またお願いしまあす
 またお願いしまあす!」

狭い店内ではやまびこのように同じセリフを三人の東京03たちが、言い放っていました。

「ありがとうございましたー またお願いしまあす」




読んでいただきありがとうございました。
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2016. 03. 11  
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2016年某日。巷で流行りのリアル脱出ゲームに挑んだ。

一緒に行く予定の友人がこれなくなり、1人で行く。ぼっちか?ぼっちです。
1人カラオケ、1人焼肉、何事もおひとり様が流行っている時代や、オールオッケー。

「しかし、リアル脱出ゲームとはなんだ?」と思い、当日の朝、ググってみた。
現代人のグーグル依存率は洒落にならない。こうやって、考える力が衰えて脳がツルッツルになっていく

無題

すると、ある記事を発見した。
「リアル脱出ゲームは女の子と出会えます!謎を真剣に解くなんて馬鹿です。女の子との連絡先交換に本気を出してください。」
「この記事書いてるやつちゃっれぇ~。謎ときゲームで謎解くな?ソウキタカー!チャライ!」

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俺はそう思ったが、
「よし、俺もチャラ男になってみよー!」すぐに、俺もチャラくなる決意をした。

彼女にフラれて2年。
勝手に未練たらたらでストカになるかならんかの土俵際でウヨウヨしている俺は、

吹っ切ってチャラくなることに活路を求めたのだ。
俺は自分のことを、神戸のルパンと呼んでおり、「かっわいいゲストヒロイン、クラリス探すぞー」と気合入れた。

思い立ったらすぐ、動く。さっそく、散髪屋にもうダッシュで駆け込み入店した。
手動ドアやのに、自動と勘違いして、激突ドッガンランシャーン


「髪形どうしますか?」
「モテそうな感じで!」


「わかりました」

店員の苦笑いからは、「いや、麒麟の田村顔でモテる髪と言われても…pupupu」という感情が伝わった。

散髪を終え、ワックスツンツンのええ感じの髪型
残念ながらほぼ角刈り、とれたての栗みたいなヘアー
でリアル脱出ゲームの会場へ向かった。


会場へは、1時間前に到着。俺は学生ニートが故に、時間には縛られない。
早めに会場入りして、女の子と話そうと思った。そう。さっそく、チャラ男の記事を実践しようとした。

が、周りにいるのは、スーツ姿のグループとイケキャラ合コン的な奴らの2組だった。
一人でいる女の子なんていない。団体で話しているんだ。

グループに割り込んで女の子と話すのは俺にとっては至難の業だ。
例えるなら、アメフトでがっちりスクラム組んだ奴らの中心に割り込むみたいなもんだ。きちい


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俺は直感する。「あ、これ1人で来たらあかんやつや。ぼっちになるぞ?」
会場には続々と、人が集まっているが、団体ばかりだ。キャピキャピウェイウェイ言いながら、突撃してくる。

俺はその勢いに押されて、会場の周りをウヨウヨ歩き回っていた。
 サッカーでゴール決めた感じの嬉しいウヨウヨではない、体育の授業でペアが見つからない時のウヨウヨだ。


しばらくして、スタッフがやってきた。そして2階のメインへ会場に案内される。
チケットを見せて入場だ。チケットをドヤ顔で見せる俺にスタッフは
「1人ですか?」と尋ねる。見りゃわかるだろ
俺はドヤ顔で「はい」と答えた。

その瞬間のスタッフの憐れみの表情は一生忘れない。言い過ぎ、明日には忘れるどうでもいいことだ。

今日の脱出ゲームは約100人が参加する。6人毎のチームにわかれ、協力して謎を解いていくようだ。
そこで、チームごとのテーブルに案内された。

俺を誘導したスタッフはジュノンボーイみたいな顔した奴だ。
ジュノボはライオンキングのミュージカルみたいなテンションで俺に言う。

「おひとり…なんですよね?大丈夫!だいじょうぶっ!1人でも、楽しいですよ!ほんっと楽しいです!」
無駄にイケメンな笑顔で話しかけられた。

ジュノボの優しさや気遣いには、女性ならキュンとくるのだろう。

が、俺は、コテコテのニューハーフや。ちゃう、関西人の男や。
「このイケメン`1人`を強調しすぎやほっとけほっとけ!」と思ったがもちろん口には出さない。
「そっすね!一人でも楽しめるよう頑張るっす」
シャーっとテキトーに流した。

テーブルに着くと4人チームのメンバーが座っていた。俺は5人目の侍のようだ。誰が侍やねん。

まず3人は、家族のようだ。お母さんと小3の男の子と小1の女の子。
お兄ちゃんと妹は仲好さそうでみているこっちも幸せになる
お兄ちゃんは、マサオくんみたいな感じ。妹はただただかわいい。(ロリではないよ、うん)
そして、お母さんはとても、とてもかわいい、美人。
俺はチャラ男の記事をまた思い出す「謎を解くな!連絡先を聞け!」
が、人妻の連絡先は、聞かなかった。
「聞いちゃだめだ、聞いちゃだめだ、聞いちゃだめだ」
俺は聞きたかったけどさー、俺の中の碇シンジが叫んで止めたんだー
 ...黙れ

そして、もう1人の女性の印象は強烈だ。やたらと縁のでかいメガネに熊の帽子をかぶっている。
熊の帽子をかぶっているから、熊に食われている感じに見えてしまう。

いや、食われてるやろ。血は…でてない、よかったよかった。
かぶってるクマも、かわいいわけでもなく、怖くもなく、中途半端なクマだ。
 富士の樹海とかによくおるスタンダートなタイプ。

以後この人をクマに食われても平気な人、略してクマさんと呼ぶ。

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この人はガチ勢だった。どうガチか?
「私、リアル脱出ゲーム、何10回きてるんですけど!こういう初めに配られるパンフレットに
ヒントが隠されているんですよ!ここ!ここ読んでください!目がちぎれるまで読み込んでくださいね!」
「私の経験上、バイオハザードの脱出ゲームはほんとによかったです」を連呼。
ぐいぐいぐい。

俺も、家族の3人も初心者なので、クマさんが経験者で助かった。
自然とクマさんがリーダーになった。こうやってチームができていくのか

6人グループなので、まだ、メンバーが1人足りない。
俺はここで、今朝のチャラ男の記事を思い出した。
「リアル脱出ゲームは若い女の子と出会えます」

俺は、最後の一人のメンバーが若い女の子であることを願った
「来い来い来い、Mステの弘中アナとか、探偵ナイトスクープの松尾さんみたいな才色兼備系来い!
 それか、鈴木奈々みたいな、楽屋であいさつ2回するアホかわ系ギャル来い!」

念じた、ナンダカンダ念じたんだ。
するとやってきた。

ダースベーダーから、キングボンビーのBGMが俺の頭に流れた。
それほどオーラのある人だったんだ。

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マツコデラックス

が…来た。
マツコ厳密に言うと、デラックスと島崎和歌子を足して2で割った人だ。
人生期待しすぎない方が楽に生きれる。俺は痛感した。


チームが6人そろったところで、チーム名を決めることになった。
クマさんの提唱で「最年少」になった。
6歳くらいの女の子がチームにいるかららしい。
「プリキュア」とか、「若さこそ力」とか、「クマさん」とか俺は、そういうチーム名がよかった。

ふっと一息ついて、周りのグループのメンバーを見てみた。
左隣のグループは、女子大生6人組だ。キャピキャピしている。
右隣のグループは男女のグループだ。チーム名決めそっちのけで、自己紹介をしあっている。合コンかよ

斜め隣のグループは、全員男だった。そして、全員がメガネ。「おぎやはぎ×3」と名付けた。

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俺も眼鏡なので、あのグループに入ったらおぎやはぎになっていたんだろうな。危うい。クマさんや、マツコと同じほうがまだいい。


しばらくすると、司会者が出てきた。ラッスンゴレライブの太いほうみたいなやつが笑顔で叫んだ
「どうもーマツタクですぅっ!」


どどどっ!

ここで笑いが…おきない。
みんなマツタクをみて、口をポカンと開けている
「あかん!口呼吸あかんで!病気誘引するで?鼻呼吸にせな!」俺は叫びたかったが叫ばない

口ポカンな客を気にせずマツタクは続けた。
「はい!今日は6人ずつのチームになってもらいましたが、チームのみなさんとは、初対面の人も多いと思います。挨拶しましょうか? はい、よろしくお願いします!」
俺たちはマツタクに促されて、よろしくお願いしますと言った。

「っはい!これでみなさん親友です!」
マツタクの親友の基準低すぎわろた。


マツタクは、矢継ぎ早にゲームの説明を入れていく。ダッダッダッ
途中、会場が暗くなりステージ前のスクリーンから映像で説明が始まった。
すると、クマさんは、どらえもんが、秘密道具を探すかのように、どでかいポーチからジャラジャラ何かを探しはじめた。
取り出したものはペンライト。

自分の手元を光らせようとしたが、はじめ間違えて自分の顔を照らしていた。闇の中にクマさんの帽子がファっと浮かんできた。

あれはホラー。

自分のパンフレットやメモを見て、何かを確認し、常にメモるクマさん。説明中、「カッカッカ」というペンの音がこだました。
俺はクマさんの様子が気になりすぎて説明が耳からスゥーと抜けていった。

そして、説明が脱出ゲーム終わり、脱出ゲームが始まった。
リーダーはもちろんクマさん。他の5人に役割分担の支持を出す。
クマさんは説明時に、「走らないないでください」と再三言われているのに、すぐ走る。

会場をめぐりヒントになりそうなものを、写メっていた。
俺もクマさんと同じ、写メ舞台だったが、
俺はヒントを写メらずクマさんを写メった。なにしてんだか

ヒントの写メを撮り終わりテーブルに戻る。
親子三人が必死に謎を解いているその横を、ぬぼっと、マツコが立っていた。

マツコは、基本傍観者だ。謎は解けない。いつも困った顔をしてはる。
けど、マツコはでかいので横でのっそり見守ってくれるだけで安心する。

何事も適材適所ってやつがあるんだな

最年少の6歳の女の子は、謎解きには苦戦している。だから、役割は、ヒントカードを提出しにいくことだ。
提出場所までは20秒ぐらい歩かないといけない。
お母さんが「一人で大丈夫?場所わかる?」と女の子に聞く。
ちょっと自信なさそうに「大丈夫」と答えていたので、俺は「僕がついていきますよ?」と言った

お母さんもお兄ちゃんも、必死に謎をといていたので、(俺が謎を真剣に解いていないだけ)
女の子の見守り役を俺に任せてくれた、
そして、女の子のヒントカード提出を、背後からついていく。ドラクエかよ。

 ヒントを提出するところは、2つある。
黒幕の箱が二つあるので、そこに下からカードを通す。正しいヒントカードを入れると、黒幕の中のスタッフが、次の手掛かりとなるカードを渡してくれるのだ。

カードの種類ごとに違うので、俺は後ろからしっかり見守った。
悩みつつも、正しい場所に提出できた女の子。「くっそかわええ。」と俺は感じた。
その瞬間、「俺ってロリコンなんか?」自分が怖くなった…が気を取り直してテーブルへ戻る。


テーブルへ戻ると、一番謎解けそうなリーダークマさんの苦戦が伝わってきた。
「あれ?あれ??」
その横ではお兄ちゃんが機転のよさを発揮し、次々に謎を解いている。
俺は「マサオ君みたいなおにぎり小僧かわえーなー」と見守っていたが、次々と難問の謎を解いていく姿は、
江戸川コナンを彷彿とさせた。

しかし、コナンの力をもってしても、最後まで謎を解けそうにない。
最後5分、このままでは脱出できない!
俺は、ヒントカードの謎を解かずに提出しにいった。
(ヒントカードには、穴埋め問題があり、それを解いて提出すると、他の手掛かりがもらえる仕組み)

解けていないヒントカードを黒幕の中に提出すると、
音声で「無茶言うな。できることと出来ねぇことがある」と言われカードが帰ってきた。

黒幕の中でスタッフがカードが正しいかどうか認識しているのだろう。
俺は、そのカードを何度も提出した。その度に、そのカードが返ってくる。

スタッフもちょいと苛ついているのだろう、そんな無駄ないたずらをやめ、テーブルに戻る。
やっぱり謎は解けない。

終了の合図が鳴った。

「うわ!あとちょっとやったのに!!!」ものすごい勢いでクマさんがめっちゃ悔しがっていた。
その様子をマツコが見守っていた。


帰り道、お母さんと話しながら帰ったが、連絡先は聞けなかった。
いや、聞いたらあかん。
けど、お母さんと話すのは、楽しくて、隣の子供たちもかわいい。
これが家族の姿か、と俺は心があったかくなった。



お母さんたちと別れてひとりで帰ってる時にふと思った。
今日のイベントはなんだったのだろうか?

若い女の子と謎解いてあわよくばええ感じになっちゃうつもりだった。
しかし実際行ってみると、
お母さんと、マサオ君と、かわいい女の子と、マツコデラックスと、クマさんに喰われてる女の人と、謎解きをした。
1番仲良くなったのはお母さんだ。


「若い子もええけど、人妻もええなあ」なんて、思ってしまったんだ。

アカン!
チャラ男どころか、ベッキー事件の極みやないかい!
2.3本飛んでしまった頭のネジを拾い集めて正気に戻った。


「結局若い女の子とは出会えんかったな」
意気消沈した俺の横を
(斜め隣のチーム)おぎやはぎ×3が
ケラケラケラーっと楽しそうに話しながら通り過ぎて行った。


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「チャラ男なんて俺には向いてない。おぎやはぎが一番ええわ」
俺はそう呟き、夜の街をひたすら歩いた。



読んでいただきありがとうございました。
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2016. 03. 25  
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ドッドッドッ。明石海峡を越え、揺れるバスに乗っている。
今日から3泊4日お一人様旅だ。
神戸三宮から2分くらいで急に徳島に着いたから慌てて降りる。んなわけあるかい

四国はなぜかテンションが上がるので、意気揚々と旅路に着く。
が、途中で気づいた。

「あっ!トランクがねぇっ」

トランクをバスの荷物置き場に入れたままだったことに気付いた。
俺は慌ててバス停に戻る。ダッシュ
バス停にはバスがのっそり止まっていたが、ラベルが回送に変わり、今にも走りそうな雰囲気を醸し出していた。
「やっべ!」

背後から全速力で走りバスに近づく俺。
女の子相手に、背後から全速力で近づいちゃうとストーカーだが相手は巨大な鉄の塊だ。
なんら問題はない。


猛ダッシュする俺とバスとの距離がどんどん近づく
5m 4m 3m 2m 1m...

「よっしゃ追いついたあっ」
そう安堵した瞬間、バスがうごめいた。
のそっとした巨大を揺らしゆっくり発車するバス。

その姿はまるでネス湖のネッシー。見たことないけど

「っあかん!待ってくれ!」
俺はバスの背後から叫んだ!
俺の声なんて気にかけずネッシーは進む。

その後ろを走って追う俺。
「50m2秒3の実力みせたわいや」
本当は7秒台だが、影技・憑鬼の術 (流浪に剣心の鵜堂刃衛が使う術)を使ってみた。

「心の一方で己に暗示をかけ、全ての潜在能力を解き放つ技」作中ではこう説明されてたが、
簡単に言うと自分が強いと思い込んだらほんまに強くなるというめちゃくちゃな理論

徐々に加速するバス。
バスはバス停抜けて、右折し、交差点に入った。
俺は自分が車と勘違いしたのか、何も考えてないのか、交差点を車のように走った。
ルパン的なカーチェイスならかっちょええが、バスを後ろから追う男の図は
まあださい。

「ま、ま、ま待ってくれえ!」
叫びながら全力で走る。
なんかテンションが上がって俺の顔は笑顔だった。
が、バスに人間は勝てない。みるみるうちに引き離されてしまった。

ドッタァ

俺は道路に足を着き、肩を落とした。 絶望感が半端やあらへん。

俺は、つぶやいた。
「トランク、じゃあな。この旅行はお前抜きで進めていくよ。着替えないから最悪全裸やけど気にすんな。お前は悪くない。取り戻せなかった俺が悪い」

そして、俺はトランクをほっといてレンタカーを借りに行った。

次の目的地は高知県だ。
しかし、トランクが寂しがってるような気がしたので、しっかり取り戻しにいくことにした。
なんてええやつなんや、俺は。

バス会社に電話して、バスが向かった車庫を教えてもらい向かった。
まさしく子供を保育園に迎えに行くママの気持ちや。


しかし、カーナビがイタズラしやがった。着いたのは阿波交通の出来島車庫。
荷物は徳島交通の出来島車庫。
「どこに向かわせてるねん。けど、惜しいなあ、次は頑張れよ」
俺はカーナビを励ました。

阿波交通のおばちゃんに場所を聞いて徳島交通へ向かう。
そして、徳島交通へついた。事務所の中はおばちゃんの佃煮だった。
15人ほどのおばちゃんがところせましと座っていた。

「すいませーん、荷物忘れたものですが」
「ああ、忘れ物の方ですね?ありがとうございますぅ」
「なんで感謝されるねん」… 嬉しいわ


そして、荷物が戻ってきた。
俺はドバッとトランクを抱き抱えた。

佃煮おばちゃんたちは俺を腐った煮干しを見るような目で見ていた。




読んでいただきありがとうございました。
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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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