2016. 11. 06  
俺バグ延長戦Ⅲ章




「服がっ!
致命的にっ!

ださいっ!!!」


大学生時代、そう言われ続けた俺は社会人になって私服を大量購入した。

どこで買ったかって?

BEAMS? そんな高価なとこじゃない
ユニクロ? そんな大衆的なとこじゃない

「洋服の青山」


GW中頃のある日、俺は社会人用のスーツを買うついでに、洋服の青山で私服を大量購入した。

そして、「やっぱり5人が最強」(ボブ、キャプテン、まさはる、ギアル、俺の腐れ縁5人組)のグループラインに買った服の写真を送信した。

(グループ名がださいと思うときもあるが、
女子だって自分らでグループ名つけるし、
俺らもきゃぴったってええじゃないか)

「社会人なったし、お洒落になりてえ!
今日買った服みてくれ!」

俺の服の写真をみてボブがすぐに反応した。
「とっしーの買った服。なんで全てシャツなん?」

「シャツしか売ってなかった」
俺は事実を述べる。

「どこの店で買ったん?」

「洋服の青山」

「は?」

「ん?洋服の青山」
スーツ買うついでに私服買ったからな、
洋服の青山においてある私服は、シャツしかないんや。」

「青山で私服買うセンスぱないな」
ボブの文章からはドン引きがありありとにじみ出ていた。

俺は洋服の青山で服を買うに至った経緯を説明した・

俺「私服買いたい」
母「洋服の青山なんでもあるで」
俺「せやな」


ここでまさはるが言葉を挟む。
「買やぁいいって気分やろ」

ボブは言う。
「それは絶対あかん。
服ってとりあえず買やぁいいってもんでもない。」

そして、ボブとまさはるは服の購入とパチンコを絡ませて俺に説明する。

「手堅く絆の設定狙い=青山で服買う=意味がない出費な」
「初めからゴッド行く=そこらの洋服屋に行く=もしかしたらカッコ良くなる」

「まあ言い換えると期待値がないやな」
「初めからGODいく=高い金払ってブランドもん買う」

「お前らなんでもパチンコやな」
絆だとかGODだとか、よくわからんかったが、
とりあえず、洋服の青山で私服を買っちまうってことがいかにまずいかは理解できた。

ボブは追い打ちをかけるように語る。
「青山の服=無理が成り立ってしまってるからな」

*急にぶっこむ用語解説
「無理」=彼女ができない状態のこと
無理をこじらせると生涯独身、死んでしまうマンとなる


「青山の服ってそんなに無理なんか?」しんぷるな疑問をぶつける俺。

「`これどこの服?`
`青山で買ったど!`

`ヒェ…`」

「間違いない」
まさひこの意見にうなずくボブ。

「けどよ。青山の店員くっそおしゃれやぞ。
あんなお洒落な人らが売る私服もかっこええはずやろ?」

いまだに青山信仰を続ける俺にボブが引導を渡した。

「とっしー。ほんまに。
ちゃんと服買えよ。
お前は一人じゃあかん。
まさはるとかについてきてもらえよ。

そのままじゃ。きついぞ。
いくってさ…」

*急にぶっこむ用語解説
「いく」=彼女を作るためにアタックすること


「髪型、服、トークとか全て合わさって決まると思うねん。
そのうちの一つが青山じゃいくらトーク出来てもまじできついと思うで。
青山で私服買うっていう発想が思いつかんからぱない」

ボブは本気の文章からは、ライン越しでも`真顔`の感情が伝わってきた。

しかし、それをちゃかす、まさはる

「俺のターン!いけっ`あおやま`!」


俺はボブの懸命の説得に心を動かさ言葉を吐き出す。
「俺さ、まあまあ話せるしワックスも最近がんばってるのになんで彼女できんのやって思ってた。
ステータス的には贔屓目このへんやろ
髪型6
服1
トーク6」


「まあそんなもんやな」
「俺もそのへんやと思う」

ボブがステータス論の説明を付け加える。
「ステータス全て合わせて18以上あればいけるとする。平均6や」

「証明問題かよwww」

「普通でええやん普通で。6とりゃあいい
髪型、トークが今6やから...」

「あっ(察し)」


「うっわ!服装ましにするだけでぐんとイケそう」
俺は急に希望に満ち溢れてきた。

「アウトレットとか行ったらええやん」
「ブランドもんのマネキン買いやな、かっちょよくなるぞお」

「5月5日、俺らで遊びに行くときいこーぜ!」

こうして、5月5日
関東在住のボブ以外のメンバーでアウトレットに行くことが決まったのだった。

久しぶりの「やっぱり5人が最強」集会。
どんなことが起こるのだろうか…?



最後にボブが語った。
「しんぷるな疑問やから俺こんど友達に聞くわ…

`お前って洋服の青山で私服買ってる?`」



TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした





次回予告

キャプテンの家に行きたがるギアル。東京に来てほしくてたまらんボブ
それぞれの想いは交錯し...
COME ON TOKYO!

11月20日(日)
2話 タイトル未定

次回の俺バグ延長戦は再来週の日曜日にアップします。
よろしくおねがいします。




-俺バグ延長戦-
作者が弾き語るエンディングテーマ

 「ふがいないや」 YUKI 



俺バグ延長戦8



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2016. 11. 20  
俺バグ延長戦Ⅲ章




*今回は会話中心です。省略表記を説明しておきます。
とっしー=俺  キャプテン=キ  ボブ=ボ  ギアル=ギ  まさはる=ま


5月5日。

俺、ボブ、ギアル、まさはるの4人は、
2月の卒業旅行ぶりに「やっぱり5人が最強」の集合が決まった
(ボブは関東に在住のため不参加)

当日は、4人全員で三宮に集合してレンタカーを借り、三宮→六甲山牧場→垂水のアウトレットへ行く。
だいたい~そんな感じ~…日和。


その前日の5月4日。

キャプテンはラインで質問した。
「明日、俺は家に待機でええ?」

ギ「ええよ」

き「こいつは嬉しいや!」

俺「いや、全員三宮集合にしようや」

「いや、車できゃぷてんの家まで迎えにいこ。絶対いこ。」
ギアルは、免許を持っておらず車が運転できないのだが、無責任なことを言う。

それにつられてキャプテン
「別に三宮行くのに、絶対来るんやったら待機しとくわ。そっちのが楽やしな。」

俺「いや、キャプテンも三宮来てや。」

ギ「来るな。キャプテンは家おってくれ。」

俺はあっさりと折れてしまい、
「きゃぷてん定期ないやろ。俺らが車とってくるよ。家で待機しといて。」

き「いや、なんか我儘言ってるみたいなってるけど、別に三宮までいくぞ?」

ギアルがここで驚きの確認をする。
「キャプテンが三宮来ても来んくても、とりあえずキャプテンの家には行くよな?」

ギアル…どんだけ、きゃぷてんの家行きたいねん!

俺「なんかギアルがきゃぷてん家行きたがってるのが俺はなんか嬉しい」

きやぷてんは、困り果てて普通の反応をする。
「俺は特に嬉しくはないけどな」


ギ「きゃぷてんの家に行けたら俺は嬉しいんや」
ここまで男友達の家に行きたがるギアルを、俺は心底変態だと感じ、

「コ、コイツ、ホモなんか?」
という感情さえ浮かんだが、それをぐっと押し殺す。

き「じゃあ、待機しとくわ」

こうして、5月5日、キャプテンの自宅待機が決まった。


――――――――――

5月5日
8時50分に三宮駅に集合だが、俺は遅れそうだったので、裏ワザを発動した
「当日の朝に集合時間を変える」という荒行。

普通こんなこと許されないことだが、俺たちの集団は集合時間などあってないようなものなので全然OKなのだ。

俺は、三宮にいるであろう、まさひこに電話をした。

通話中に聞こえてきたのは、
ジャラジャラじゃら

「お前らどこおるん?」

「ラウンドワン。」

「どこの?」

「新開地。」

「お前ら三宮こいよ。集合三宮やで。」

「あ、きつい。湊川まで来てくれ。」

「俺に一人でレンタカー借りとけってことか?」

「そうなるわな。」

集合場所まで来ないことに一切悪びれることがない、ギアルとまさはる。
あいつらのテキトウすぎる気まぐれ行動を考えると、集合時間に遅れる俺など可愛く見えてきた。

キャプテンは、ラインで一言。
「俺は家で、待機してるで。」


立地条件的には、三宮のレンタカー屋に一番遠い俺が1人で車を借りに行き、三宮に近い上沢に住むギアルとまさはるの2人が新開地で待機をする。

「この謎の状況。最高。」一人でそう呟いて、イライラを笑いに転換した。


三宮でレンタカーを借りた俺はギアルとまさはるを迎えに行く。
カーナビは三宮から、南下し2号線に進ませようとするが、俺は加納町に進み、北へ抜けた。
カーナビの指示なんてガチ無視だ。

好いている県庁沿いの道をひょいひょいとすっとばして、湊川公園へ到着した。

そこで、彼らを乗せ、きゃぷてんの家へ向かう。

「よし!行くぞ!」
「とっしーはよ出発せえや!」
集合場所にさえ来なかったくせに、2人はとてもエラそうだ。


母校・稜北台高校から西神戸自動車道を通り、西桜ヶ丘へあっという間に到着した。

キャプテンの家の近くまで来たものの、彼の家は高級住宅街。
車で入る道がわからず、少し遠くの場所に路駐することにした。

「路駐するか?」
「せやせや。」

路駐場所を探しているうちに、なぜか謎な場所で左折した俺は、団地の中へ迷いこんだ。

「どこいきよん?」
「知らん。とりあえず、団地入ってみた。落ち着くからな。」
「落ち着き具合で、車の進路決めんなよ…」

団地をぐるぐる回りながら、どこか駐車する場所を探していると、ギアルが妙案を出した。
「団地の駐車場に停めようや?」

「それはあかん!契約者の車が来たらどないするねん!」
「バレんやろ。」
「けど、バレんかったらラッキーやな。」

なんやかんや議論しながらも、行き止まりにぶち当たってしまったので、他人の駐車場に停めることにした。

「キャプテン家まで言って帰って10分。その期間に駐車場の人こおへんやろ。」
そうやな。ちょうど来たらそうとう運悪いで。んなやつおらんよ!」

そういって、車から降りた瞬間に、どこどこと車がやってきた。

その車から下りたおじさんは不可解な表情で俺たちをじろじろ見ている。

俺たちは照れ笑いをしながら、車に飛び乗りそこから立ち退いた。
ルパン顔負けの速さだった。


結局、「田舎道やから、大丈夫」という理論により、道端に路駐した。


車を降りてからの俺たちは、なぜかハイテンションだった。


ハッピバアスデイをうたいながら(5月5日はきゃぷてんの誕生日)
きゃぷてんの家に向かう。

辿りついた豪邸には、家の前で体育座りをする一人の男がいた。
溢れんばかりの普通オーラと、低身長ながら、まばゆいイケメンさ。

俺たちのキャプテンだ。

彼は真顔で、俺たちに言い放つ。
「なんで、お前らってレンタカー借りてるん?
俺の家の車使えばいいのに。」


「先言えよ!!!」


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした




次回予告



12月4日(日)
3話 タイトル未定

次回の俺バグ延長戦は再来週の日曜日にアップします。
よろしくおねがいします。







-俺バグ延長戦-
作者が弾き語るエンディングテーマ

 「ふがいないや」 YUKI 



俺バグ延長戦8

2017. 01. 27  
俺バグ延長戦Ⅲ章

今週は俺バグ高校編ではなく社会人編の延長戦です。

←延Ⅲ章2話へ |




ゴールデンウィーク、ドライブに行く予定の俺たちは、レンタカーを借りてキャプテンの家を訪問した。

キャプテンはレンタカーを借りた俺に、胸をえぐる真実を語った。

「なんで、お前らってレンタカー借りてるん?
俺の家の車使えばいいのに。」


「先言えよ!!!
車出すからレンタカーいらんって言うてくれよ!」

「それは言わんよ。
ラインでお前らがレンタカーの話をしてる時も、'おれの家に車あるのにな'とは思ってたよ。
言いはせんけどな」

「言ってくれよ!」

「言わんよ。
てか、なんでレンタカー借りたん?」疑問を呈するキャプテン。

「借りてもてんからしゃあないやろ!まあけど、金は払ってくれるよな?」

「払わんで」

「なんでやねん!1000円くらいは払ってくれや...」

「払わん。」

こうなるとキャプテンはテコでも動かないので、おれは彼にレンタカー代を請求するのを諦めた。

すると、ギアルとまさはるが口々に文句を言いはじめる。
「キャプテンだけ無料なんてずるいぞ!」
「せやせや」

「キャプテンはキャプテンやからええんや!お前らは払えよ!」

「わかったよ。
あとで払うわ」

「あとでな、あとで払うわ!」

これが俗に言うあとで払うあとで払う詐欺であったことは述べるまでもない。


俺は出発しようとして、ハンドルを握り、さっと車内の様子を確認した。

助手席ではキャプテンが眠そうな顔で前方を確認している。

後部座席では、うまめし隊長(美味い飯を探す役)ギアルが、うまめしを求めてスマホをみている。
その横で盛り上が隊長まさはるが、そのメシめっちゃうまそうやな!と必死に盛り上げていた。


出発して5分ほどたったとき、まさはるが「運転の練習したい」と言い、運転を交代した。

俺たちは幾度も一緒の車に乗ってきたが、まさはる運転をお体験するのは初めてだ。

「いくで?」

ブゥゥン

まさはるの駆るプリウスは急アクセルで発進する。

そのただならぬエンジン音だけで、彼の運転がド下手なことが手に取るようにわかった。

そんな俺たちの期待と不安を裏切らないのが、まさはるという男だ。

彼は右折すべき交差点で、ハンドルを切る素振りさえ見せずに直進した。
「曲がる気がないんか...」そう理解した矢先、彼は体をハンドルに寄せて力一杯舵をとった。

ギュィばぁっーんんん

ルパンが駆るフィアットのように、地面を跳ね、'遠心力さん'を忘れさせるかのようにほぼ直角に曲がる、車の限界を超えたカーブテクニックだ。

もっともルパンの運転ではテクニックを褒めるべきだが、ド下手なまさはるがすると自殺行為である。


「アホ!なんちゅう曲がり方してるねん!」焦る俺たち。

「すまん!」上ずった声からは悪びれる様子が汲み取れないまさはる。

そんな俺たちを尻目にギアルはなぜか興奮していた。

「今のすげー!マリオカートやあ!」


そして北区から六甲山へ向かう途中、まさはるは流れ行く景色を見ながら独り言をつぶやいていた。

「お前らのとこって、木々が生い茂ってるな。
この辺!俺がよく行くキャンプ場このへんや。
ん?てことはもしかして、
お前らってキャンプ場に住んどん!?」

北区にキャンプ場がある。
北区に住んでるやつがいる。
→北区民はキャンプ場に住んでいる。
Q.E.D

どんな発想をしたらこうなるのだろうか、
彼の言葉からは、北区民への嘲りが言葉の随所随所から滲み出ている。


道中ではちょっとした出来事が場を沸かす。
事故現場に大変興味をお持ちであるギアル。「どんな感じで事故ったんやろなあ」

世界をドラクエの地図のように把握する俺。
「次右曲がって」
「道しっとん?」
「しらんけど、頭でイメージできてる」

そして、たわいもない会話で目的地が変わったりもする。
「六甲山牧場ほんまに行く?」
「行ってなにするん?」
「.....」
「やめよ」

わずか5秒で当初の目的地をパスするあたりが、俺たちの適当さを表していた。

途中の北桜ヶ丘のバッティングセンターへ寄り、さっとこなしたあと、垂水区のアウトレットへ向かうことになった。


「そういやさ、小森の葬式行った?」
小森というのは、家に引きこもりすぎて'仙人'というあだ名がついた友人だ。

「いってない」

「じゃあ大丈夫。ギアルは」
「俺も行ってない」

「じゃあ大丈夫」

「どう大丈夫なん?」

「お前らが小森の葬式に呼ばれてないなら、小森は死んではないってことや」


確認の仕方...


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした




次回予告

アウトレットにて...

4話  Workin Workin





-俺バグ延長戦-
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 「ふがいないや」 YUKI 



俺バグ延長戦8

2017. 06. 16  
俺バグ延長戦Ⅲ章

今週は俺バグ高校編ではなく社会人編の延長戦です。

←Ⅲ章3話へ |




イオンに着いた俺たちは、ウマメシを買ってテラスで食べながら社会人になった感想を話し合う。

話しあうといっても、まさはるは未だ研修中、ギアルとキャプテンはフリーターだ。

このメンツではいち早く一応正社員として働いている俺に白羽の矢がたった。
彼らに社会人の厳しさを伝えなくてはならない。

「仕事どうなん?」
まさひこ(研修中)が俺に尋ねる。

「2日目にいきなり有給とったよな、1時間やけど」

「は?舐めてない?理由は??」

「ライブや。
ちなみに定時でも開始には間に合ったんやけど、余裕持って行きたくてな」

「は?そんなんええん?」

「ええかはしらんけど、1時間有給申請したらとれたからなー」
俺はお気楽に答える、これぞゆとり。

「有給とってはよ帰るってことは、その日の朝は相当早く来て仕事済ませてるんやろ?」まさはるは尋ねる。

「出勤は業務開始の5分前や。エレベーター次第では3分前になっちまう」

「それこそ余裕持てよ」

キャプテンは、俺をじっと見つめて語りだす。
「普通さ。人からどう思われるかとか考えるやん。ただとっしーぱそんなこと考えてへんねん。
主人公気質やからな。
人生を楽しむスキルがあるんや。
たぶん仕事のときはちゃんとやってるやろから、嫌われてもない...はずや」

そんなことを言われて俺は鼻高々になっていたが、別に彼らは褒めているわけではなかった。

ギアルは照れた俺の顔を見て呟いた。
「照れたら映画俳優みたいな顔するやつおる?」


そんなとき、まさはるは急にたばこが吸いたくなったのか喫煙所へ走り出した。
彼はそこでヤンキー風のお兄ちゃんに話しかけ、タバコをもらっていた。そしてそれをスパスパ吸いながら仲良く話をしている。

「今の人誰??」
俺たちは喫煙所から戻ってきたまさはるに尋ねた。

「知らん。初めて会った人やからな」

初めて会う知らん人にいきなりタバコ貰う、彼はなんて逞しい男なんだろう。

その後、アウトレットの醍醐味であるショッピングを堪能した。服に帽子に、ああでもない、それはださいといいながら、購入するいつものイベントだ。

垂水のアウトレットを後にして、三宮に戻る。そして、レンタカーを返すと、家族亭という定食屋に入った。


「そういや、とっしー。大学の時、女の子とのデートで家族亭で飯食ったんやろ?ほんで、そのあとゲームセンターで太鼓の達人をする、と。
そして、告ったら、結果振られると」

「その話はやめろ。」

「遊び方が中学生やからな、そら振られるわ」

茶化されて嫌になったおれは、それを誤魔化すかのように、ボブにライン電話をかけた。
もちろん通常の電話ではなく、テレビ電話だ。
顔と顔をつけあわせたい。

ピポパピポパピポパポーン

がなり終わるやいなや、ボブは応答した。

おれの携帯には、上半身裸のボブが現れたんだ。




次回予告

あのころの熱い思いを、取り戻したい!
ボブを勧誘するが...

6月23日(金) 延 Ⅲ章 5話 バンドやろうぜ!

←Ⅲ章3話へ






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 「ふがいないや」 YUKI 



俺バグ延長戦8

2017. 06. 23  
俺バグ延長戦Ⅲ章




画面上に現れたボブは、こちらの画面をチラ見しながら手を大きく振った。「おう、なんや」

「なんで裸やねん」

「暑いねん」


暑さで裸になってしまっているボブに俺は、熱く語り始めた。

「ボブ、大宮の生活が暇なんやろ?
1つ提案があるんやけどさ、ベース始めへんか?

俺がギター、キャプテンがドラム。あとはボブがベース出来たらバンド組める。
alwaysとか漠然を俺は、お前ら親衛隊とかき鳴らしたいんや。

スタジオでガンガン音かき鳴らすっていうのはめっちゃ楽しいもんやから、前向きに検討してくれ。
もっかいこの世界をひっくり返してやろうぜ」

突拍子のない俺の提案にボブは聞き返す。

「何を目指すん?」

「武道館は夢物語。いや、目指すとかじゃない。ここは熱弁振るうぞ。冷静に今の親衛隊の状況考えて?

ボブ、暇で諸行無常in大宮
キャプテン、重力に負けでNEET
俺、恋愛きつすぎ死んでしまうマン予備軍

あくま、キチガイテニス野郎

あくま以外はみんな瀕死や。
いや、あくまも爆死や。テニスしすぎやねん、テニス部のキャプテンやしな。

瀕死の俺たちが立ち上がるために何か刺激が必要なんちゃう?
それがバンドや。

高校時代の俺たちは、'意味を求めずただ時間を潰してた'
けど楽しかったやん。

俺は同期とバンド組んで確かに楽しいけど何か物足りんことに気づいたんや。
それは、メンツや。

知り合って1ヶ月そこらの人らとジャカジャカ鳴らすより、親衛隊のお前らとかき鳴らした方が絶対最高やん。

だから武道館目指すとかじゃない。
意味もない。


ただお前らと、
ボブが携帯でパクったalwaysを、
神様の前で歌った漠然を、
かき鳴らしたい!
それだけや。

安心してくれ。

ボブが木琴うまいこと知ってるから音楽センスは心配してないよ。

あとは'やってやるかどうか'
'世界を変える気持ちがあるかどうか'


メンタル的なものだけや。

初心者用ベースなら1~3万
パチンコ屋寄る前でも一度楽器屋ちらっと顔だしてみてくれよ」

5分か、10分、俺はボブに熱く語りかけた。

彼は、小麦色に焼けた裸の上半身をぽりぽりと掻きながら一言呟いた。

「絶対やらん」

一部始終を横で聞いていたキャプテンは冷静に言い放つ。
「ベースとか、ボブが1番やらなさそうやん。ドドドドドとかいう重低音、あいつが弾くと思うか?」

それから1時間ほど、夕飯を平らげた俺たちは昔話に花を咲かせた。


そろそろ帰るかと、いう雰囲気になって店を出る俺たち。

俺は思い出したようにまさはるに話しかける。
「そういや、まさはる、お前に5000円貸してたよな?返してくれよ」

「え?そんなん知らんけど、わかった。ついてきて?」

まさはるはそう言って俺の腕を引っ張る。

「どこいくねん?」

まさはるが俺を連れ出したのはパチンコ店だった。
彼はドヤ顔で俺に言った。

「俺は今からパチンコをする。
勝ったら金返すわ。負けたら絶対返さん」

「なんでやねん!負けても金返せよ!」

「いや、負けたら返さん」

「てか、パチンコする元手があるなら先に返せよ」

「それは絶対嫌」

「おかしいやろ!」

「おかしくても俺はパチンコをする」

強情なまさはるに、押し負けた俺は、彼の勝負を見守った。

10分後、彼は5000円冊を握りしめて俺に手渡した。
「勝ったからええやん」


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした




次回予告


6月30日(金)
タイトル未定





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俺バグ延長戦8

プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

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