2018. 07. 31  
【天体観測小話】7月31日。火星大接近。

液体の存在が確実視され、

宇宙好きで知られる億万長者のイーロン・マスク氏が火星移住を思い描く。

数々の人気作品でも題材にされた天体。

火星

無題


その火星が15年ぶりに地球に最も近づく瞬間が訪れる瞬間が今日なのです!!


火星(公転周期687日)と地球(公転周期365日)は、それぞれ異なる周期で太陽の周りを公転(ぐるっとまわる)しています。

最接近は7月31日午後4時50分ごろ

距離は5759万キロメートル

と、なんだか遠すぎてよくわかりません。

見ごろは午後7時頃

方角は南東の空から昇るそうです。


「大接近」する7月31日以外にも、前後数週間は接近した状態が続くそうなので、皆さん空を眺めてみてください!!


ちなみに、前回の「大接近」は2003年で、次回は2035年9月とのこと。





そんなある日。

「`今日火星が再接近するからそれまで天体観測いこーや`
この誘い方ってどう?」

ぼくはLINEで友人に尋ねました。

「ええやん。
なんせこんな珍しい誘いされたことないやろうからな」

「ええん?珍しいけど??」

「これほんま珍しいわ」

「無理か?」

「無理とかそういうのじゃないねん。珍しい」


…送信…


「あかんわ、珍しすぎて終わったかもしれん」

「まあ、シンプルに行きたくないんやろな。
やからちょっとたってからごめーん今見たーパターンや」

「せやろか?せやな」

ぼくは、自分で問いかけて自分で解決します。


「てか、なんでそんな珍しい企画考えれるん?」

「考えたかったわけじゃない。
シンプルにええかなって思ったら、珍しい」

「それが凄いよな。
普通はそんな誘い方は思いつかんし、行きたい!とはならんねん。
珍しってなるだけ」

「そこまでわかってて、なぜ俺を止めない??」

「いや、送ろうが送らまいがいけんねんから送っていけんほうがええやん」

「いけんのかい!」

「いや、行ける可能性だって少しはあるからな。
この一件で無理になるとも思えんし」

「ほんまか?」

「そもそもな、これ行けるってことはもう付き合えるからな。
そのレベルの誘いやこんなん」

「俺ってそんなに攻めたん?
ああ、筒香や。常に俺の誘い方は常に筒香。強引な引っ張り方なんや」

「距離感がさ、掴めてないよな。

付き合ってたらその誘い楽しそうってなるけど、
付き合ってもないのにわざわざ夜星見に行かんよな」


正論に討死…

東京オリンピックまでに結婚したすぎて、焦る小僧の小話でした。

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【完】




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2018. 05. 13  
「甲子園に駐車場はありませ~ん詐欺 / 憲法論文で確変」


-裁判所職員一般職試験 試験案内-
その紙にはこう書いてありました。

「試験会場には駐車場はありません」

それを読んで、ぼくは勝手に突っ込みます。

「あれやろ?甲子園球場と同じやろ?
ちょっと、オマリー黙ってろ。
阪神電車の陰謀には乗らへんぞ。

俺はなあ、尼崎に負けるわけにはいかんねん」

そして、その案内を無視して、車で試験会場に向かったのです。
家を出発したのは、日曜日の午前7時。

会場の松江地方裁判所には8時前に到着しましたが、裁判所の駐車場の門は閉まっています。

「駐車場はあんなガラガラやのになんで使わせてくれんねん!」
と思いましたが、案内に書いてあったとおり、駐車はできないようです。

停めるところがないのですが、「試験会場には駐車場はありません」と、行った通りなのです。

裁判所の周りをうろつきましたが、駐車場は見当たりません。

結局、朝飯を食べるために駐車したローソンで駐車させていただくことにしました。

「無断駐車には、車止めをします」という貼り紙にはびびらされましたが、
「いや、俺は朝飯買ったよな。昼飯もここに戻って買うよね。うん、大丈夫」

と、またも勝手に解決。

そして、時間会場の裁判所へ向かいます。

3年前にも裁判所の試験を受けているのですが、そのときはたしか、受験者が多すぎて、どこにいけばいいかわからなくなりました。

そう、試験恒例の番号の多さに迷いがち。

しかし、今日はなんとそのイベントがありませんでした。
なんと受験者の総数が40名未満だから。

「おい、裁判所、人気ねえやん!」
と、思いましたが、ここの試験会場は松江市です。

ぼくは近畿地域の試験を松江市で受験しているので、ライバルたちは近畿地方にいるのです。

気を取り直して、試験に挑みました。


ぼくは転職組としてこの試験に挑んでいるので、ライバルたちは今年の大学4年生、つまり3個下です。

「金もない、彼女もいない独身男に失うものなどはない」
が、最近の合言葉のぼくは、かつてないくらいリラックスした雰囲気で試験に挑みました。


しかし、問題が解けなさすぎて、開始1時間で思考停止…

1科目の教養試験は3時間も試験があるのですが、集中力が全く持ちません。

ローソンに駐車した愛車のFITのことが気になるのです。
「試験が終わるまであと、8時間もある…
あんなとこ(駐車させてもらってるローソンをあんなこと呼ばわり)に止めてて無事やろか俺のFIT…」

そして、試験中にも関わらず、様々な邪念が頭を襲います。
デビルのぼくと、天使のぼくの自問自答が始まったのです。

「今日は日曜日や。
この試験は朝9時開始で終わるのは18時。
世間様のカップルがいちゃこらするこんな日に俺は何してんだ? 
いや、転職したいからや。仕方ない。

しかし、そもそもなぜ転職?

関西に帰って...
高校時代からの夢を叶える…


え?いける?無理ちゃう??
Aqua Timezも解散したんやで?
青春はもう二度と戻らないで?

てか。転職急ぐ必要ある?
来年でもよくないか??

5月になってやっと、鳥取の生活結構楽しめてきてるやん。

バッティングセンターは安いし、壁当てする場所もあるし、トレーニング環境は実家時代とは比べものにならない。
半年で体重が3kgほど増えたし、このペースでいけば5年後には30kgプラス。
いや、何を目指すねん
まあ、家でゲームばかりしていた大学3年生の時よりは少なくとも強くなってる。

来週は、やっとできた友達と飲みにいくし…
あと、名も知らぬカフェのねーちゃんは可愛いし。
レジでは冷静に支払ったあと、車に乗って、
「ねーちゃん、かっわいいぃ!けど名前も知らねえー
しかも、どーせ彼氏おるんやろなーーー!クソッタレェ!!」

と叫ぶまでの一連のイベント。

いや、結構楽しいやん鳥取…」

しかし、そんなとき、ある一文が浮かびました。

-結果が出てないのに、表面的な楽しさに浮かれてたら、いつまで経っても負け犬のまま…-

っは!!!

ぼくは我に返りました。
そうや。途中で悩むのは内定もらってからや。
内定もらってから蹴ってもいいからな。
今はとりあえず、試験を受けてみるんや。

そこからは挽回して、なんとかボーダーラインの点数は取れたような気がします。


そして、昼休み。
学生たちは、みんなでワイワイご飯を食べていますが、ひとりぼっちのぼくはさっとローソンに戻ります。

エルチキを買って、相変わらず怪しい色の汁の鳥をほうばります。
メインディッシュは家から持ってきたタッパーに詰めた白ごはん。

おかずはもう一つ、豆腐。
そして、デザートは、ゼリー。

あ、スプーンがない!となって、箸でゼリーを食べたりもしますよね。

午後の専門試験を軽く終えたあと、3時からは論文試験でした。

この論文試験はぼくがもっとも苦手とする科目でした。

しかし、この論文試験の1時間。
ZONE状態に入ったのです。

パチンコ花の慶次のBGM、よっしゃあ漢唄が頭に流れます。
「そーれそれそれ そーれそれそれおよっしゃあ!!!」

出玉が止まらないような気持になり、頭からすらすらとこの問題の論点が出てくるのです。

「経済的自由権やから、
営業の自由を...
そして、薬事法は消極的...違憲判決...」

パチンコと憲法論文をごちゃまぜにして、憲法について、書き殴る社会人三年目24歳。

「いける!」ぼくは、必死に書きまくりました。
腕が引きちぎれそうになり、何度も手をぶらぶらさせます。

ああ、もうあかん。腕がちぎれるから書けねえ。

両手ぶらり...
そう、矢吹ジョーです!!

「ああ、そうや。俺はノーガード戦法や。
今の人生がどん底すぎて、もう何があっても動じひんわ!」

さらに、論文を書き進めて、裏面のぎりぎりまで記述できたのです。

「よし!いけた!!
分量が多いほど加点や!午前の試験の失態は取り戻せた!!!」

なんとか書き終えたときのあの達成感。
久しぶりの感覚です。

そのあとは、またも論文試験(今度は教養試験)でした。
リーダーシップについて、1時間で書きまくりましたね。

そして、午後18時、無事に試験が終わりました。
ぼくは、矢吹ジョーのまねをして、「燃え尽きたぜ…」と心の中で呟きました。

気のせいか、3年前の試験のときより、論文の出来がよかったのですが、
それはこのブログのおかげだと思います。
大した内容は書けませんが、文章を書くということは非常に楽にできるようになりました。

居酒屋で晩飯を済ませ、さっと、1円パチンコで、30分だけ遊び、家に帰ってブログを書く…
今ですね。

ブログを書き終えたら、ギターで、「ラストチャンス」(サムシングエルス)を弾いて、風呂入って寝るだけです。

なんともいえない土日でしたが、試験はまだまだ続きます。
まあ、適当に息抜きしながら闘っていくとしますか。

来週の金曜日も俺バグの方、よろしくお願いします!!

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2017. 11. 05  
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自らを伝説の騎士と思い込み、遍歴の旅に出かけた下流騎士(今で言うフリーター)「ドン・キホーテ」。

自らをベテラン登山者と思い込み、兵庫県の須磨浦公園から宝塚までの全長56km、登る高さ合計約3,000mの道を`ほぼ真顔`でひたすら歩いたビギナー登山家たち。

 挑戦者?阿呆?一体何が彼らを突き動かしたのか…?
56km、合計16時間の歩行の先に得た物とは…!? 

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この記事では、2016年、私が職場の若手職員とともに挑んだ六甲全山縦走大会の過程を紹介します。
コメディタッチで感情面にスポットライトを当てた記事になっております!



~序章 やっと目を…覚ましたかい?~

11月13日(日) 
AM3:00
 日の光が差し込む気配もまだない闇夜に飛び起き、受付場所の須磨浦公園へ向かいます。

AM4:20
 須磨浦公園に到着して並び始めましたが、この時間にはもう1000人以上は並んでいたのではないでしょうか。
受付開始は5時ですが、交差点のところまで人がおり、この時間に来ても列の後方です。

5時になるまでに、推定2000人ほどが並んでいたので、「優しいUSJのように、アーリーオープンせえへんかな」と、期待していましたが、アリオ(アーリーオープン)はありませんでした…

AM5:20
 3度ほどの練習で完走できる自信に溢れているぼくらアマチュア登山家は、歴戦の勇者(参加者の多くが登山用品完備の中高年)に紛れて、スタート地点から出発しました。

登山自体への意欲はあまりないぼくらは、眠気が若干覚めると同時に、意気揚々と言葉のキャッチボールに励みました。

「若い女の子おらへんな。」
「30~40年前なら、若い女の子やった人はたくさんおるけどな」
「それ、ばあさんやん」
「けど、ばあさんも40年前はJKやろ?」
「たしかに。そう聞いたら、ばあさんがJKに見えてきた」

「みんなステッキ持ってるな」
「ストックな」
「登山は服装でするもんやない。心でするんや」

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歩き続けて2時間後くらいでしょうか…
秋空に広がる鰯雲と照りつける太陽-1964年東京オリンピックの表現を引用するなら、世界中の青空を須磨にもってきたかのような晴天-が空を覆い尽くしていました。
 
天気に恵まれた中、歩みを進めますが、六甲山縦走のコースは道幅も傾斜もよりどりみどりです。
 ドラゴンクエストの様に一列になるときもあれば、小学校の遠足の様に、ムダに横に並ぶことも。

そんなぼくらをおそったのは、慢性的な渋滞。
長蛇の列を見るたびに、「見たらわかる。この人らは登山がめっちゃ好きなんだ」
と自分に言い聞かせますが、どこを歩いているときも常に渋滞に巻き込まれ、自分のペースで歩くことができません。

高倉階段、馬の背、菊水山…

5 (1)

名所と呼ばれる場所付近では、渋滞がさらにひどくなります。

しかしたまに、渋滞が解消するときもあります。
そんなときはぐわっとテンションが上がり、颯爽と下り坂を駆けていくのです。

ダダダダッ

そんなぼくをみて、どこからか、小学生を注意する教員のような声がしました。
「走らない!ケ、け、怪我するでえ!」

若い女性教員ならうれしいのですが、声の主はたくましい顔つきのおじいさんでした。



~中章 逃げるは恥だし、今日は逃げちゃダメだ~

PM1:30
大龍寺の山門にてぼくらを迎えてくれたのは、職場の上司2人と同期の女の子でした。
3人はぼくらのために調達した水分と食料を渡してくれます。
わざわざ休日に、ぼくらのために、サポートをしてくださるなんて、とてもありがたいことです。

さっと、胃に入れたお弁当ですが、こんな美味しいお弁当は食べたことがありません。
舌がとけるような美味…
 さらに、豚汁も飲み、エナジー充電は完了。3人のサポートに感謝しつつ、再び歩き始めました。

このときの弁当と六甲山ガーデンテラス付近でボランティアの方から頂いた体の甘酒が本当に美味しかったことは鮮明に覚えています。

宵の口を迎えたころ到着したのは、六甲山ガーデンテラスです。
神戸のオシャレスポットとして名を轟かせるこの場所は、カップルの聖地。
疲労困憊の状態で見る`リア充たちの幸せ`は、非リア充が大半を占めるぼくらには大きすぎるダメージを与えます。

「リア充爆発しろ」負の感情に支配されそうな僕を救ってくれたのは、サポーターの方々からの差し入れでした。
温かいお茶に、食糧。
大龍寺、掬星台に続く3度目のご支援に何度も感謝します。

そして完走を誓い、がっつり握手を交わし、再び山へと踏み込んだのです。

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沈み込む夕日、時刻はPM6:00を周り、早朝から約13時間歩き続けてきたためか、そろそろ体力が限界を迎えてきていました。
11月中旬の秋風-つかみどころのない冷たい空気-も僕らの体温を下げにかかります。

PM8:00
 幽暗に閉ざされた竹林を一列に並んでひたすら歩きます。
寂然とした中、聞こえてくるのは、登山者たちの足音だけです。
その音に力は無く、ただ、ザッザという音を規則的に吐き出していました。

真っ暗闇を照らすのは、登山者のヘッドライトのみ。

足はフラフラ、腰は痛い、足の指も痛い、限界を超えた状態で意識が朦朧とする中、歩いている意味がわからなくなります。
終わりが見えない行路に、クソッタレと叫びたくなっていたのでした。

そんなとき、横の茂みの中に入るという妙案が頭に浮かびます。
「逃げようか?逃げるは恥だが、訳にはたつ」

ガッキーと、星野源ちゃんがいちゃいちゃしている姿が脳裏に浮かびます。

しかし、茂みに逃げても問題は何も解決しないのです。
六甲山縦走は、最後のリタイヤ地点、六甲山ガーデンテラスを超えてしまうと、公共交通機関がなくなるので、ゴールの宝塚駅まで歩くしかないのです。
行くも地獄、帰るも地獄、もちろん止まるも地獄
とはこのことです。

それでも、「リタイヤ」という4文字が頭をよぎったそのとき、惜しくも先にリタイヤしてしまったYさんの笑顔を思い出しました。
Yさんというのは、ぼくらの職場のOBでこの六甲山縦走のリーダー、齢71のおじいさんです。

大会前日に酒を飲みすぎて、当日は早々とリタイヤしてしまったYさんの無念を晴らさなくてはなりません…

「逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!」

 心の中で天使と悪魔が葛藤を繰り返したぼくは、疲れすぎてイライラするという現象に陥ります。
そう思った、5分後、今度は、急に楽しくなってきて、笑いが止まらなくなりました。
 これこそ喜怒哀楽を詰め込んだ冒険というやつです。

私が交感神経のみを働かせ、情緒不安定に陥っている横で、自律神経のバランスを見事に保ち、淡々と歩くTKO木下似のTの姿がありました。

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ぼくは彼に告げました。
「疲れすぎたらさ、イライラしてくるんや…」

眉をピクリとも動かさず、ゆっくりとした口調で放った彼の言葉は、
「怒って得することはない。」

悟りを開いた彼の口から出た言葉には御幸が射し、闇夜に包まれて輝いていました。

彼にも疲れはあったでしょうに、それをみせずに力強く歩いていたのです。
黙々と歩く彼の姿が三蔵法師に見えたのはぼくだけでしょうか。

 彼の耳元でぼそっと、「お師匠様~」とつぶやきましたが、お師匠様は振り返ってはくれませんでした。



~終章 最果ての地で~

ひたすら2時間ほど歩いたあと、ようやく山道が終わりました。
ついにゴールと思いきや!
眼下に広がる光景は延々と続くコンクリートの急坂(コンクリートロード)

「後ろ向きで歩いたら楽。」「転がっていけたらいいのに。」
戯れ言を吐き出しながら歩いていると、30分ほどで六甲全山縦走大会のゴールにたどり着いたのです。
そう、7名のメンバー全員で!

ゴールした時間は21時30分。およそ15時間半もの間、歩き続けていたわけになります。

感動でお互い抱き合ったりするのかな?と思いきや、案外みんな普通の顔で、普通な感想を、普通に言っています。

ゴール付近のスタッフからのねぎらいの言葉、「来年も来てくださいね~」という言葉には
「ういっす!」「ははは~」など、各々思い思いに適当な会話をこなしていきます。

我等の女神様が宝塚駅へ舞い降り、彼女と感動をわかちあい、ぼくたちの六甲山縦走は終わりを告げました。

そのとき見上げた夜空には、満天の星が地上の人生とはいかにも関係なさそうにきらりと輝いていました。


後日職場にて、登山部の横断幕に名前を刻みこみます。
登山部に入ったつもりはないのですが、いつのまにか参加メンバーは登山部になっているようです。

そのときに内心では、「めっちゃしんどかったから、もう二度と縦走はしない。」と、思っていたなんて、口が裂けても言えやしない…言えやしないのです。

「本音と建前。社会では、これが必要だ。それが嫌なら、耐えられないなら、とっととやめちまって自分で稼げ。」たった一つの真実にやっと気づいた私でした。

六甲山縦走を通して、僕らはどう成長したのでしょうか。
たしかな答えはありませんが、「忍耐・挑戦・感謝」
この三つの事柄が胸に刻まれたことは間違いありません。

少年ジャンプ編集部もびっくりです。

ど素人の登山部7人全員が完走できたのは、サポートしてくださった皆様方のおかげです。
ご支援いただきました皆様に、再度、お礼を述べさせていただきます。ありがとうございました。



【特別外伝~早期リタイアしたYさんの場合~】

 私は60歳から参加して一昨年、70歳での完走をもって「卒業」のつもりが、後輩の若い皆さん7名がトライし、今年もとの話を聞き「もう一度」と参加することにした。

前夜の「出陣式」で気炎をあげすぎた私は、前日、若者の皆に「朝は4時ごろ出発し、タクシーでスタート受付に並ぼう」と自分で言いながら、当日、目が覚めたのは4時30分ごろ。
「うわっもうこんな時間やん」と思ったのもつかの間、若者たちからは「タクシーに乗った」との連絡があった。

私は地下鉄で須磨浦へ向かい、5:50にスタートした。

平成24~27年の当日はいずれも雨にたたられたが、今年は好天に恵まれた。
ところが私は、前夜の飲酒がたたったのか、体が重く感じられ、不調を感じていた。

そして、鍋蓋山の登りで、ついに「赤鬼さん」がやってきたのだ。
赤鬼さんとは、大会運営者からの刺客で、タイムが遅い参加者たちを無慈悲にリタイヤさせるという、文字通りの鬼である。

「赤鬼さん」は休んでいる私に「無理しないで下さいね」と声をかけた。
普段なら問題ない六甲山縦走も、飲酒がたたって不調だったその「天の声」に、素直に従うこととした。

次の大龍寺ではいつも食べていた「豚汁」の店は片付け終わっており、こんな時に限りほとんど待つことなく「三宮行き」のバスがやって来た。

もちろん飛び乗る。

車内から縦走路の先に向かって一言。
「今日の所はこれぐらいにしといたる」



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2017. 10. 07  

「おぉ~~~。
まだ進むんか?
ぬお~。これは酔うわ~」

「なにしてるん?」という私の声も届かないほど熱中しながら、齢55の父が得体の知れない大きな黒いゴーグルをつけながらつぶやいています。

ゴーグルの面積は大きく、顔の上半分はすっぽりと隠れていましたが、下半分だけでも楽しそうにニヤついている様子がわかります。
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30秒ほど経って、満足そうにゴーグルを外しながら父は言いました。

「VRゴーグルや。1000円で買った」

「俺もつけさせてや」

「アホか。わしもまだ試したばっかりなんや。
ジェットコースターをもう少し試す」

そう言って再びゴーグルをつけて嬉しそうに、うわーうおー、と声をあげている父の体をぼくは揺すっていました。

「うわっ体まで揺れるんか、VRは」

親父、俺やで。

とは、言わずに、ぼくは幼稚園児のように「ちょ、長いで、そろそろ変わってや 」と急かします。

「しゃあないなあ。はいよ」

「ちなみにこのジェットコースター、どんなんなん?」

「...インド人の声が聞こえるなァ」

どんなジェットコースターやねん、と思いましたが、とりあえずゴーグルをはめて体験してみることにします。

メガネを外して、ゴーグルの中のフレームを覗き込むと、そこには右と左の画面で微妙にちがう場面の映像が流れていました。

ゴーグルの仕組みさえわかれば怖いないと自信を得て、ゴーグルとヘッドホンを装着しました。

目の前に広がるジェットコースターのレールはゆっくりと動き始めます。

装着したヘッドホンからは、確かにインド人の声がします。
ぶれぶれの映像を考えると、どうやらこの動画はジェットコースターの様子をYOUTUBEにアップロードしたもののようです。

速度が上がるコースターの映像をみながら
「おぉ~~~。まだ進むんか?ぬお~。これは酔うわ~」とおどけているぼくの横では父が、
「ちょ、長いで、そろそろ変わってや 」と急かしていたのです。



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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説の題名は、「俺たちバグジー親衛隊」
読むと笑みがこぼれる学園コメディです!

毎週金曜日に更新します。基本、1話完結ですので何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>

電車で謎のおっさんに殴られる。
学校創立以来の大事件を起こす。
迷子の末、線路を爆走。

門限18時、冴えない高校1年生のとっしーと、
「おもしろければ何でもええ」笑い至上主義のボブとキャプテンの出会いが化学反応を起こし退屈な日常に奇跡を起こします。

無茶振りに戸惑い、泣き喚きながらも、持ち前の行動力を発揮していくとっしーは、数々のイベントをこなし、高校デビューを果たします。

そしてぼくら3人は、毎日、22時頃まで共に過ごすホモ集団へ… 蜜月の3人を待ち受けるのは、次々と起こる謎イベント...

死を覚悟した高さ10mの橋に架かる線路を歩くことを乗り越えた先に待つものは…?

そして9年3か月の片思いは、悲劇の結末へ…
いや、その結末こそが、喜劇の始まりでした。

アウグストゥス
「この人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」 



この作品のジャンルは「喜劇」、「コメディ」です。読者が幸せになる作品を目指します!

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものになり、「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」とみんなの心が軽くなって、笑顔になれる作品を執筆していきます!


 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々ありますので、感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 喜劇の物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも投資、音楽、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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