2016. 12. 02  
3章

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?
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ボブのスマッシュがおでこに炸裂してしまい辛酸をなめたあと、地元西桜ヶ丘へ戻って夜のバグリ島にて会議をしています。

「明日どうするよ?」
「明日もとりあえず、町に降りるか。」

「てか俺らってめっちゃ悪くない?
インフレで休校やのに、勝手に遊んでさ。」


「インフレ?」
「あ、インフルな。」

「普通や。」
「せやな。」

「むしろ元気な俺らを無理やり休ませる学校が悪い。」
「それな。」恐ろしい理論を押し通すやつらです。

バグり島の頭上で輝く星たちは、地上で戯言を吐く僕らとは無関係かのようにきらきらと散在していました。


次の日、昼飯を食べ終えてから、長川駅に現地集合し、毎度同じようにハーバーランド方面へと向かいます。

部活も授業もないため、何も荷物を持っていません。
ポケットに財布と希望を詰め込んで坂を下ります。

高速神戸駅が目的地であるのに、わざわざ3個手前の長川駅で降りる理由は、
定期外で降りたくないというケチさ!

ではなく、'早く到着してもすることがない'からです。

ただ、3人が集まれば何かおもしろいことがおこると思っているので、ぼくらは毎日集まるのです。


神戸の下町をテクテク歩き、辿りついたハーバーランドの映画館で音楽映画「BECK」の視聴を決めます。

ぼくらは「BECK」を見ようと思って映画館に来たわけではありませんが、たまたま上映時刻がすぐそばだったためなんとなくベックを見ようとしたのです。

「おもろそうやな。」

「あほか!BECKやぞ!おもろくないはずかないやろ!」

「BECKそんな凄いん?どう凄いんや?」

ぼくの疑問に、キャプテンは言葉に詰まりながらも、くいっと口を尖らせて呟きます。
「まあ、みれば、わかる。」


2時間後...

BECKの内容のあまりの普通さに、視聴後、顔がへのへのもへじになっていた3人がいました。

例えおもしろくなかろうと、例え感動してなかろうと、
大スクリーンで映画を見たあとは、
「感動した。」と言っておくべきものです。それが常識です。

スクリーンから出たところで、他のお客様が感動ポイントを熱く語る中、ぼくらは素っ頓狂に語ります。

「普通やったな。」
「こんな、普通な映画みたことがない。」

「肝心の歌唱シーンが口パクやから、どう感動すればええんかわからん。」

「逆にここまで普通なものを、よくスクリーンで上映できたな。」

「ここまで普通なものをつくれるってことが逆に凄いんちゃう?」

「そうか、普通すぎて凄いな。」

「じゃあ、この映画は凄いけど普通ってことか。」

「普通すぎて凄い。凄いけど普通。は?
なんなんこれ..」

「まとめるとなあ、
普通に普通。」

期待通りの非常識さを見せつけるのが俺たちバグジー親衛隊なのです。


BECKをみたあと、昨日と同じく、ゲーセンと卓球で熱いバトルを繰り広げて1日が終わりました。

次の日、また次の日も同じコースで1日を過ごします。

そして、学級閉鎖最終日がやってきました。


学校閉鎖最終日、
まいどのように長川駅から稜北台高校前を通り、神戸の浜手へ出ます。
移りゆく街並みは見慣れたもので、安堵感さえ覚えます。

「テニス用品をみにいこうぜ!」
ということでスポーツゼビオへ入店します。

軽い気持ちで入ったスポーツゼビオで、このあと、幾つもの悲劇が待ち受けているなんてこの時のぼくは知る由もありませんでした。

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

かっちょええTシャツが欲しい!
あのころはそれだけの気持ちでした...
それがこんなことになるなんて...


12月2日(金)
→21話 テニヌで自己打破

←19話 情熱卓球


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作者がギターで弾き語る20話エンディング曲
Hello! Good-Bye!!  




俺バグ最後15
2016. 12. 09  
3章

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「テニス用品をみにいこうぜ!」
ということでハーバーランドのスポーツゼビオへ入店したとき、

地元にあるプロ・サァーブ(常連の店)を裏切り、都会の量販店に来てしまった...
それを知ったプロ・サァーブのおっちゃんは涙で枕を濡らすだろう...

なんて背徳心を抱くこともなく、「ど田舎のプロ・サァーブとは品揃えがちげぇなっ。」とウキウキでゼビオへ歩みを進ませました。

「今日俺、用事あるから、あと30分くらいで帰るわ。」ぼくは一言断ります。
「おう。」ボブは目を泳がせながら生返事をしました。


ラケット売り場に来たとき、ボブは店員さんに話しかけました。

「ガット張り替えてくれますか?」

「1週間かかりますが、いいですか?」

「え?
プロ・サァーブのおっちゃんなら、1時間で張り替えてくれるんすスけど?」

予想の斜め上をいくまさかの反論に驚いたのか、店員さんは平べったい顔全体を目一杯横に揺らして言い放ちます。

「うちは1週間かかるんです!
その'プロ・サブゥ'とやらが暇なんちゃいますか?」


「おけっす。もうええっすわ。」
そういって、ラケット売り場から離れます。

「'プロ・サブゥ'ちゃうわ、'プロ・サァーブ'やんな。」
「けどあの店員が言うこともわかるよな。」

「たしかにプロ・サァーブのおっちゃんの店に、俺ら以外の客が来るの見たことない...」


そんな話をしながら歩いていると、上着エリアにたどり着きました。

「みんな練習着って自由に着てるよな。」
「おれらもそろそろオリジナルの服を買うか。」

どれがええやろ。とシャツ売り場をうろついていると、キャプテンがあるTシャツを持ってきました。

「とっしーこれめっちゃええで!」

黒を基調とした中で、背中のど真ん中に真っ黄色の文字が描いてあったそのTシャツ。

「これのええところは背中刻まれた文字や。ほらみろよ。」

ー自己打破ー

そこにはたしかにそう書かれていました。


「かっこええやん!」ボブも助長してきます。

「なんか腕の袖めっちゃくちゃ短いし...」必死でこのシャツの変なところを探すぼく。

「こんなにかっこいいのに買わへんの?」

「やめとくわ。」

「もったいねー。
こんなにかっこいいのを買わんやつがこの世界におるはずないやろ。と思ってたら、まさか俺らの隣におるなんてな。」
「ひぇっ。こわっこわっ。」

「じゃあ、勧めるお前らが買えよ。」

「おれらはあかんって。こんな'かっこええ'の買っても似合わへん。
とっしーにしか似合わへん代物や。このシャツはな。」

元々細い目をさらに細めながら「...トイレ行く。」と言ったぼくは、その場からさっと抜け出しました。

後方からは、これでもかと言わんばかりの煽り声が聞こえてきます。

「あー結局買わんのか。もったいねえな。」

「よせって、あいつは所詮チャンスを活かしきれんやつなんや。」


5分後...

彼らの元へ戻ったぼくの異変に気付いたボブは素っ頓狂な声をあげました。

「とっしー、なんか黒いTシャツが透けて見えるぞ。」

「もしかして、あのシャツこっそり買って、トイレで着替えてたんか?!」キャプテンの鋭い質問。

ぼくは黙って彼らに背中を向けました。そして、白いカッターシャツをバサッバサッと脱ぎ捨てます。

自己打破

背中にはその文字が刻まれていました。

「なんで買ったん?」

「これさ。テニス用じゃなくて、どう考えても陸上部用やん。」

「え?」まさかのカミングアウトにぼくは目が点になります。

「着てもてるから返品できんで。
てか袖短けっ。だっせ!」

「テニスって相手があるスポーツやん?どう自己打破するん。」

畳み掛ける2人の言葉は、
「自己打破かっちょえぇっ!」と勘違いしていたぼくの酔いを醒ますには十分でした。
膝から崩れ落ちた途端言葉がこぼれ落ちます。

「うわぁあああ!!!」

不甲斐ない自分を自己打破したいと思った出来事でした。


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

鳴り響く親父からのTEL
口論する3人
決断を下す間も無く悲劇は訪れる...

12月16日(金)
→22話 嘘つき少年、現る

←20話 'BECK'「普通に普通」


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作者がギターで弾き語る21話エンディング曲
Hello! Good-Bye!!  




俺バグ最後17
2016. 12. 16  
3章

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?
←Ⅲ章21話へ  | Ⅲ章23話へ→




陸上部用Tシャツ「自己打破」を購入してしまったぼくは、がっくりと肩を落として呟きました。

「今日はもう帰るわ。」

「早いな。もうちょっと遊ぼうや。」

「だからさっきも言うたやん。今日は用事あるねんって。」

「用事ってなんなん。」ボブは素朴な疑問をぶつけてきます。

「.......歯医者や。」ぼくはバツの悪そうな顔でそう返しました。

「ほうほう。虫歯か?」怪訝な表情でキャプテンは質問してきます。

「いや.....てい」

その途端、ぼくの携帯に父から電話がかかってきました。

電話取るや否や、父の声が耳に響き渡ります。
「おい、とし。
お前今日歯医者やぞ。わかってんのか。
前は予約すっぽかしてんから、今回こそは行けよ!」

「わかってる、もう帰る。」
ぼくは父にそう言いました。

「こういうことやから、もう帰るわ。」
帰宅に向け足取りを進めたぼくの上腕二頭筋をボブは、ぐいと掴みます。

「腕ほっそ。折れそうやん。」

「そんなんええやろ。」

「帰るなって。」

「今日は帰る。だいたい、前の歯医者だって、バグリ島であたむろしてるときに、お前らが、
`今日は歯医者やめよ。きつい。次行って`
って言って、行かんかったんやろが。
今日はなんとしても歯医者に行くんや。」


ほほう、こいつ何言ってるんやという真顔を見せたボブは諭し始めます。
「とっしーよ。バグリ島、誕生の日を覚えているか?
お前はあのとき、門限が18時やった。
そして俺たちはお前を無理やり家に帰さなかった。その時の歩道橋での絶叫を忘れたんか?
いつまで親のいいなりになるねん!」

「言いなりじゃねえやろ。歯医者は歯医者や!」

「だからさ、虫歯なん?」
キャプテンは、至って冷静な表情を維持しながら疑問をぶつけます。

「虫歯ちゃうよ!俺は虫歯にはなったことないんや!」

「じゃあなんやねん?」

「.....定期検診や。」

「定期検診?」ボブとキャプテンは揃って声が翻りました。

「なんでそんなんするん?!
歯医者なんて、虫歯になってからいけよ。」

「いや、定期的にみてもらうねん。」

虫歯でもないのに歯医者に行こうとするぼくを2人はなんとかして改心させようとします。

「定期検診なんていかんでええ。」

「考えてみろ?
風邪にもなってないのに、内科行くみたいなもんやぞ。
'あぁ、風邪ひく前に定期的に内科いこう。'
そんなやつどこにおるねん!」

「ここにおるやんけ!」

「ほんまやっ!」

2人に定期検診の愚かさを説かれる中で、たしかに歯医者に行く必要がないかもしれないと思い始めたぼくですが、まだ良心残っています。

「確かに定期検診は行く意味がわからん。
けどな、もう予約してるねん。だから俺は定期検診に行く。」

「とっしー。そういうとこやで。」
ブは呆れた顔でつぶやきます。

「そういうことってなんやねん!」

「そういうことはそういうことやっ!」

「だからそういうことはどういうことやねんって!?」

前に進まない議論を15分ほど続けていると、ぼくの携帯が再び、ぶぶぶっと震えました。

そう、父からメールが来たのです。
真っ赤なガラパゴスケータイの画面上には、ある3文字が刻まれていました。

まだか

その文面を見るや否や、悪魔たち(ボブとキャプテン)のささやきに毒された僕は父に、メールしました。

「まだハーバーランドにおる。
今日はもう、歯医者には行かん。」



15秒後...

三度、携帯がぶぶぶっと震えます

心なしか、振動がさっきよりも大きくなっています。

さっと父からのメールを読んだぼくは、衝撃的な内容に顔面がみるみるうちに崩壊していきます。
そして、体をわなわなとふるわせ、その場に立ち尽くしました。

異変を感じ取ったボブは、携帯を覗き込み父からのメールを読み上げました。

「はあ?さっき、今帰るって言ってたやろ?この、
ウソつき少年が!!!



それを聞いたキャプテンは満面の笑みで僕の肩をたたきながら言いました。

「いよっ!ウソツキ少年!」

「うわーぁっぁ!!!」

ウソツキ少年というあだ名がいやすぎたぼくは
PM7:30  ハーバーランドの道で空に向かって叫びました。

そして「もう帰るぞ!!」と叫んで一人で歩き出しました。

1,2,3歩目...

足をすべらして、背中から
っすぅっテぇえーーーーんっ!!!

転倒。

「いってぇっー」
蚊のような声を上げるぼく。

「ぎゃははははゃっっ」
悪そうな笑いで包み込むボブとキャプテン。

「ひどい転び方や!ここまで見事に転ぶやつみたことないで!」

大の字に倒れたまま、半泣きで見上げる夜空は、厚い雲に覆われ光が見えませんでした。


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

自動販売機でアイスを買いたい。
それだけのことでこんなにも熱くなれるのか!?
情熱のつまった23話!

12月23日(金)
→23話 あきち誕生

←21話 テニヌで自己打破


↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?



作者がギターで弾き語る22話エンディング曲
Hello! Good-Bye!!  




俺バグ最後17
2016. 12. 17  

募金詐欺に気をつけましょう!


目次
1.私の事例
2.対策と心構え
3.何が悔しいか


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1.私の事例

 神戸の中心地・三宮、JRと阪急電車の間の高架下で事件は起こりました。
30代のフィリピン人男性が一人でが、僕のそばに近寄ってきました。

彼はカタコトの日本語で「お願いします」と言い、つぶらな瞳で、そっとカードを渡して来ます。

 そこには、「アジアの恵まれない子供の為に、募金をお願いします。」との文字が…

そして、フィリピン人男性は手帳を開いて、ペンを渡して来ました。

手帳には、募金金額と署名が書いてあります。
金額は1000、2000円と高額がずらりと並んでいます。

ぼくはなんか怪しいと思いながらも、淡々と手帳に名前と金額を書き1000円を彼に渡しました。
一種の思考停止状態に陥っていたのです。

彼は1000円を受け取ると、札束で分厚くなった手帳に札を挟みます。

そして、握手を求められたのです。「ボキンアリガトウゴザイマシタ。」そう言われました。

口をあんぐりと開けて、ただ立ち尽くしていた僕に、待ち合わせをしていた友人が声をかけます。
 かくかくしかじか…と彼に事情を話しますと、友人は言いました。

「それ詐欺やぞ!!」
「なんやと!」

「取り返すぞ!!!」
「おうよ!」

そして、三宮の街を懸けたぼくたちは、別の人に募金を促しているその男性をみつけ、話しかけます。
「そーりー。さっき募金したんすけど、やめます。1000円返してください!」

男性は日本語を理解しているようで、とぼけた表情で、200円を渡そうとしてきます。。
「NO!NO!1000円!」

僕は手帳を指すと、彼はページを開きます。
ぼくは、ペンを借り、自分の名前を塗りつぶすと、「1000円カムバック!」と連呼しました。
彼はしぶしぶと、手帳の真ん中から1000円札を取り出し、ぼくに返しました。

その後、ぼくの友人がその男性を警備員通報したそうですが、後つけられてフィリピン人の仲間が何人かおってきたようです。




2.対策と心構え

この詐欺の怖いところは、
何が何だかわからないまま、情に流されて募金してしまうところです。

被害に遭う人は、貧困にあえぐ子供たちの写真と、募金金額が書かれた手帳を見せられることで、
募金しようかな、という気持ちが無意識に巻き起こるのです。

よく考えると、手帳の募金金額と署名も、事前に彼らグループが自ら記入しておいたサクラのようなものかもしれません。

そもそも信頼できる募金団体は、単独で歩きながら個人に募金をよびかけるでしょうか?
彼らの中には、しつこく募金を要求し、払う意思がないと分かると罵倒してくる人もいるそうです。
こうした怪しい募金団体の中には、公道での活動許可証を提示してくる団体もいるようですが、
許可証を見せられても安易に信用してはいけません。
警察署が募金の正当性を示すような書類を出すことは、絶対にありません。

正しい知識を身につけて、自分のお金は自分で守り、募金は正しい方法、場所で信頼できる相手に託しましょう。




3.何が悔しいか?


この詐欺にひっかかりかけたあとに思ったことが2つあります。

1つ目は、日本人をバカにするな、ということです。
彼らはお金騙し取った際に、内心「日本人のお人好しには感謝する」と思っているでしょう。
日本人のそういう国民性につけ込んでくるのが腹がたつし、また騙されて払ってしまう自分たちの愚かさにも悔しくなります。

もう一つ、この詐欺は、真剣に募金している人への冒涜だということです。
この詐欺についてはテレビでも特集されたことがあり、大きな問題になってきています。この問題が大きくなるほど、国民の間に、募金を利用して詐欺をしている集団がいるという意識が広がります。
一部の悪者の存在が募金活動にマイナスイメージを与えてしまうのです。
そして、詐欺に警戒するあまり、募金自体を控えてしまう人が増えるかもしれません。

その結果、正規ルートで真面目に募金活動を行なっている人に悪影響を与え、本当に寄付を必要としている人に渡るお金が少なくなってしまうかもしれません。

人間の弱みにつけこみ、真面目に頑張っている人を蹴落とすような詐欺師たちに騙されないようにしましょう。




俺バグ最後
2016. 12. 21  
同級生が結婚するということを知ると、なぜか複雑な気持ちになります。
そんな思いを綴りました。
黄昏にふけっている文章です。




いいのか悪いのか、情報社会。
個人的にSNSはあまり好きではないけど、少し気になるので2週に1度くらいのペースで、なんとなくフェイスブックを見てしまう。
そのときにいつも飛び込むのは、中学の同級生が結婚するというニュース。

別にそれほど仲よかったわけではない同級生が集まって結婚式を祝っている。
「楽しそうやな。あ、これあいつか。なにしてるんやろ?」素朴な疑問が浮かぶ。

嫉妬、だろうか。
そんな彼ら彼女らの姿を画面越しにみると胸がざわつく。

同級生が、結婚して、子供まで授かっている。
家族を持って、新しい命と嫁さんを支えていく気持ちを持っている。

同じ23歳でも、今の俺は結婚する覚悟も相手もいない
俺と彼ら彼女らは、どこでどう差が開いたのか?

中学校の時の俺は、いわゆるモブキャラであり、冴えないイガグリ頭で上手くもない野球に打ち込んでいたものだ。
あの時はイケてる人を僻んでいた。男女で遊んで、恋人がいて、キラキラしてる人らを羨ましく思っていた。

俺はその時からずっと、「今に見てろよ」と思っていた。
そう思っても俺が女子といちゃついてリア充になれるわけでもなく、とりあえず将来に備えて勉強していた。

だがどうだ?
勉強してそれなりの企業に入ったって、人間としての器は負けている。

今の俺の生活は非常に楽しいが、
「これでええんか?このままでええんか?」
そう思ってしまう。

職場でのキャラは、いつも定時で帰るけど楽しそうなやつ。
賑やかし、幹事役に徹し、ピエロになっている。

クリスマスシーズンに慌て合コンに行きまくり、
スポーツバーではっちゃけて、
相変わらず下手くそなギター弾いて虚しさを癒して。

仕事頑張ってるかと言われたらそうでもなくて。
仕事は遊び金を得る糧と考えているので、さっさとこなして残業しないことが目標。

定時で終えて、摩天楼みたいなどでかいビルから抜け出した瞬間の開放感が好きで、「よし今日もええ感じや!」と、幸せを噛みしめる。

なにか、空っぽなんだ。
ヤムチャしてるんだ。(無茶してるの意味)

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なにが足りないのか、空っぽの理由はわからない。
ただ、結婚という言葉に異様にざわつき、街行くカップルをみるたびに、わなわなと拳を握り、歯を食いしばる。

いいなと思っている同期の女の子の右手の薬指の指輪をみて、「そろそろ彼氏と結婚するんかな」とか無駄な妄想をして辛くなる。

人の幸せは、祝ってあげるべきなんだ、けど今の俺にそんな心の余裕はない。
そんな自分に、「器がちっせぇよ。」と、吐き捨てる。


そして毎日決まって、'あの人'、元カノがどうしても頭に浮かぶ。
あの人に拘るのはもうやめようと何度思っても、それができない。

'I miss youを通過して 意地を張ってなんとかやっている'
harmonized finale



あの人に振られてからの日々は、劣等感と悔しさ、後悔との闘いだ。

あの人に拘る理由は、あの人だけが俺を好きといってくれたからかもしれない。
絶対あの人がいいと言うほど俺は恋をしていない。いや、できていない。

もしかしたら俺は、ただ誰かに愛されたいのかもしれない。
「あの人もいつか結婚するんかな。あぁ彼氏...」と思うと切なさで胸が苦しくなり息がつまる。
まるで彼女を思い返すことを体が拒否しているかのようだ。

俺が1人で、あの人を憂うあの夜も
彼氏とまあ...その...
無駄な妄想に悔しくなるかっちょわりい自分が大嫌いで情けなくて、それを隠すためにバカになっている。

何も考えない、傷をうけても痛くないふりをしている。
鈍くなるのが自分を守る1番の方法だ。

だから俺はあの人から逃げた。
会いたいとか好きとか、そういうことを言うのが怖くなった。

ー彼女は俺が好きではなくて、彼氏が好きー

その事実で十分だった。
逃げるには十分すぎる理由だ。
悔しすぎて自分の感情を抑えられない、だから会うのが怖い。自分勝手な理由で逃げた。

あの人は逃げた俺をどう思っているのだろう。
いや、もう忘れてるかもしれない。

ー逃げるは恥だが役に立つー



役に立つのか?この逃げは?
役に立つように、前向きに行動するしかない。

どこかの誰かが、俺を受け容れてくらるかもしれないから、街コンや合コンで出会いを求めて、無駄に高いテンションでボケて突っ込む。

あの子からは逃げたけど、新しい俺の居場所を探している。
辛いことからは、しがらみからは逃げればいい。
中学時代の苦い思い出も、
長年付き合った人への思いも。

「未来のことはわからない」
あの人に言われた言葉を、今は嫌という程噛み締めている。

崖っぷち?
いや、俺の人生は最高だ。
うまい飯が食えて、毎日笑って過ごせたらいいんだ。

職場の19歳に、バカにされたっていい。
同期にいつクビになるん?と煽られたっていい。
ちっぽけなプライドや名誉はもういらないんだ。

悔しいし、悲しいし、やってらんなくなるときもある。

けど、その倍楽しめばいい。
その倍、自由に生きればいい。


今が楽しけりゃいいんだ。
俺の人生は俺が決めるんだ。


そして全ての悔しさを昇華して、未来への反旗を抱く、それだけの日々だ。


それだけの日々だ。

俺バグ最後


2016. 12. 23  
こち亀展では、作者監修のもと、3万枚を超える中から厳選された原画、展示、映像が登場します。
さらに連載終了後の派出所を舞台にした感動の描きおろし作品の展示も!
 ファンもファンでない人も、ぜひ足を運んで両さんから元気と情熱をもらってください!!

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連載40周年&コミックス200巻記念 こち亀展
目次

一、 感動必至のこち亀展 描きおろし!! 「想い出」の巻!!
二、 展覧会の概要






一、 感動必至のこち亀展 描きおろし!! 「想い出」の巻!!

こち亀展の特別展示として週刊少年ジャンプでも、コミックスでも読めない、秋本治先生渾身の描きおろしを1話まるごと展示されています。

ネタバレになりますが、あらすじを書き記します。

 ある日両さんが突然いなくなります。
普段なら行き先を言う両さんですが、今回は何も言わずに消えたようにいなくなったので、中川と麗子は心配します。
部長は「うるさいのがいなくなって静かでいい!」と言いますが、寂しさを隠せない様子。
中川は、会社の監視衛星で世界中を捜したそうですが、それでもみつかりません。

 そんなとき麗子は何かを勘付いたのか、両さんの机の中を開けて痕跡を捜し始めます。
机の中には、鍵のかかった一つの木箱がありました。

 木箱の鍵の手がかりを求め、本田に会いに行きますが、彼は知らないようで、マリアなら知っているかもというヒントを残して行きました。
 マリアに会いにいった中川と麗子。マリアは両さんから鍵を預かっており、鍵(100以上)を中川と麗子に渡しました。
 大量のカギを地道に試して、ついに木箱開ける中川。

 そのとき、両さんがついに登場します。
ここからは両さんの描写と中川たちの描写がリンクしながら物語は進みます。

 両さんは、ジョニーに連れられて珊瑚礁の島に行っていたのです。
水上機で移動中に携帯を落としていたため連絡が取れなくなったようでした。

一方、木箱の鍵を開けた中川たちは、その中にさらに4ケタのダイヤル錠がある用心深さに驚いています。

 一方、両さんは、「携帯を落としたが、サイフは落としていない」ということを友人に伝えます。
その財布には、ある写真がありました。

写真をみた友人は「仲間か!」と尋ねます。
両さんは「そっ いいやつらだ」

その瞬間、中川は、「…いい奴」と呟き、ダイヤル錠に1182を入力しました。
するとダイヤル錠は開きました。
 そこには、新人時代の中川、麗子と、両さん、3人が揃った写真があったのです。

両さん「写真はタイムマシンだ。当時のまま保存されている。たとえ離れていてもこうして逢える」

中川「心配なさそうだ。ぼくらの写真をこんなに大切にしてくれて...元気だよ先輩はきっと。」

両さん「電波じゃない。心で繋がっているからな。おれたちは」

友人「でも黙って出て来ちゃ心配するよ」

両さんは写真を見ながら笑顔で語ります。
「そうかもしれん。だいぶ遊んだから...
そろそろ帰るか!わしの仲間の所へ...」


最後の台詞のあとに、派出所にある両さんの机が描かれて、物語は終わりを告げました。

この台詞のときの両さんの笑顔はとても柔和で、温厚な雰囲気が表されていました。
人情家と、40年間暴れ回った豪快さが同居している性格が両さんの一番の魅力だと思います。

この話を読んだときは、鳥肌が立ちました。
両さんの箱のキーは1182、そして中川と麗子が初めて派出所に来た時の写真をその中に保存してあった…連載40年の絆を感じて、心がほっこりとしたエピソードでした。

 部長と両さんの関係もそうですが、両さんは派出所メンバーにいつも迷惑をかけてトラブルを巻き起こします。
しかし、心の底ではお互い信頼し合っているのです。
そのことを再確認できたエピソードでした。

豪快でむちゃくちゃだけど、両さんには人を惹きつける魅力がある。
ぼくもそんな人間になりたいと改めて思いました。


 ジャンプにこち亀がないことに、寂しさを感じていましたが、このエピソードを読むと、ぼくがこち亀を忘れなければ、両さんと心で繋がっていれると思いました。





二、 展覧会の概要

期間 2016/12/16(金)〜2017/1/9(月・祝)  ※1月1日(日・祝)は休館
会場 大丸心斎橋店  北館14階 イベントホール
入場時間 10時〜20時
     ※12/31(土)は 17:30まで
     ※1/2(月)は 9:30〜19:30
     ※最終日は16:30まで

料金 
 一般:900円(700円)  中高大生:700円(500円)   小学生以下 無料


-展示内容-


1.圧巻のプロローグ!! 40周年×200巻 伝説の回廊!
懐かしの1巻から最新200巻までコミックスをずらりと展示。40年の歴史を実感してください。
2.原画 大集結!! 両さんと派出所メンバーの巻
両さんに、中川、麗子、そして大原部長。 4人の魅力があふれるシーンを3万枚の原画から厳選!
3.見て、触って、撮って楽しい 突入!! こち亀 衝撃ワールドの巻

こちらは撮影OKでしたので、一部をご紹介します。

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4.感動とともに巡る、「こち亀」東京下町
人情話“神回”原画セレクションや両さんと一緒に下町をバーチャル散歩。
5.展覧会記念 オリジナルグッズ続々
大阪会場から新発売のアイテムやハローキティとのコラボ商品など多彩なラインナップ!
ぼくは35,000円分も購入
6.スペシャルコンテンツ! 全長8m!! 神田明神奉納絵巻物
7.感動必至のこち亀展 描きおろし!! 「想い出」の巻!!




記事を読んでいただきありがとうございました!
みなさまもぜひ、こち亀展に足を運んでみてください!!!

→「おもしろおかしく生きた方が勝ちだ!」 ~こち亀 人生観 vol.1~


俺バグ最後



2016. 12. 23  
「オメェッ!'あきち'かっ!」

「'あきち'ってなんやねんっ!!」


2016 23話

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?
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'嘘つき少年事件'を終え、西桜ヶ丘駅に帰ってきたときの出来事です。

ぼくは渇いた喉を潤そうと、自販機にお金を入れ商品を選んでいました。
横列に陳列された数十のジュースを眺める幸せを噛み締め、「どれにしよっかな〜」と声を裏返しながら笑顔で悩んでいると...

ガコン

鳴り響いた音に嫌な予感を抱き、そっと腰を下ろし取り出し口に手を伸ばします。

「あっちっ!」
そう言って取り出したのは、
真っ黒な器に包まれたブラックコーヒー。ベラボーに熱い。

熱いブラックコーヒーを掴み、釈然としない顔をしているぼくに、ボブは語りかけます。

「押したのは、俺や。」

「なんで勝手にボタンを押すん?」彼に問いかけました。

「押したかってん。」

「いや、俺が選んでたやん。」

「すまん、つい手がでてもた。」

ならしゃあない。
もうええからこのブラックコーヒー飲めよ。」

「いらん。
初夏の6月に誰が熱いコーヒー飲むねん。」ぼくが手渡したブラックコーヒーを、ボブはさっと払いのけます。


「いや、ボブが押してんからボブが飲めよ。」

「そんな苦汁飲めっか。」

埒があかないと思ったぼくは、ブラックコーヒーをゴミ箱に捨てようとしました。

「捨てるなって。」
そう言ってゴミ箱の入り口を塞いだのはキャプテン、常識人らしい常識行動です。

「そんなこと言ったって誰も飲まんねんから捨てるしかないやん。」

「捨てるのはあかん。もったいない。」

「じゃあどうするねん?」

「道行く人に.....あげよう!」

無題-24bitカラー-01


一瞬眉をひそめたぼくですが、行動力だけは世界チャンプです。

即座に通りかかった中学生を呼び止め、ブラックコーヒーを渡します。

「えっえっえっ?」戸惑う中学生にぼくは、

「大丈夫。そこで買ったばっかや、安心しろ。」
という、どう聞いても安心できない台詞を使います。


街角調査隊(どんな髪型が似合うか聞いた第2話)での経験からか、道行く人に声をかけることはぼくにとってはお茶の子さいさいなのです。


気を取り直して、もう一度自販機の前に立ち、お金を入れる前に商品を決めました。
「よし。」
そしてお金を入れた瞬間...

ガコン

ぼくの真横から手が伸びてきたと思った瞬間に音がなっていました。
今度はキャプテンが押しています。

取り出し口を確認すると、またもや...

熱い!!
そう、ブラックコーヒーです。

「なんで買ってん!お前が飲めよ!」

「いらん。」

「じゃあ、なんで押してん!?」

「押したかってん。」

「は?それだけ?」

「そう。」

「ならしゃあない。」(理解ええなあ)
このあたりからぼくはイライラしており、語気が荒くなります。
イライラをしながらも、そばの高校生をみつけて、ブラックコーヒーを渡すという作業さ怠りません。15歳プロの独身ですから...

「もう押すなよお前ら!
俺はジュースを飲みたいんや!」

「わかった。わかってる。」
と言いながらもボブとキャプテンは自動販売機の目の前にぬりかべのように張り付いています。

「離れろよ。そんな自販機前におるなって!」

「俺らこの場所がめっちゃ好きやねん。」
「せやせや。」


「好きならしゃあない。けど、ボタンは押すなよ?!」

そして、3度目。
ぼくは10円玉2枚を投入したあと、ぐっと息を飲み込み、一塁ランナーを牽制する投手のように彼らを睨みつけるや否や、もう一枚の硬貨を投入しました。

ドンドンドドンドンドン

真横ではボブとキャプテンが、ブラックコーヒーのボタンを連打していたのです。

しかし、ブラックコーヒーは吐き出されません。
ぼくはニヤつきながら、

「お前ら騙されたな。俺が入れたのはなぁっ!
10円玉や!!値段足りひんのや!」


「な、なんて奴やっ!」
「卑怯者がぁっ!!」

2人は謀られた腹いせか、容赦なく罵声を浴びせてきます。

「ひ、卑怯?」ぼくは15ラウンド戦い尽くした直後の長谷川穂積のような顔になりながら力なく呟きます。

「俺らを騙してフェイク入れるなんてな。」
「とっしーがそんな極悪人やなんて思わんかったわ。」

一泡吹かせたつもりが、ボロカスに罵られてしまい、ぼくの精神状態はみるみるうちに悪化して行きます。


「いこいこっ。こんな卑怯者おいて帰ろうや。」

この隙に好きなジュースを買えばよかったのでしょうが、そうはしませんでした。

「待て待て待てっ!
今度はちゃんと100円玉入れる。
正々堂々勝負や!!」


当初の趣旨を忘れ、ぼくは彼らに勝負を挑みます。なにが'ちゃんと'なのかはわかりません。

この戦いに勝つメリットなんてありません。飲みたいジュースを飲むために、恥を忍んで戦いを挑むのです。

しかしよく考えると、ボブとキャプテンでさえも勝つメリットはありません。
かれらは自分が飲みたいジュースを押しているわけではなく、飲めもしない熱いブラックコーヒーを押しているのですから。

じゃあこのイベントで誰が得するのか?
近くの中学生!?

いや、初夏にブラックコーヒーを渡されるという謎イベントにメリットなどないでしょう。


ぼくは冷静さを取り戻し、彼らにつっかかります。

「てかこれさ?俺の金やで?
俺の飲みたいジュース飲ませてくれ。」

「俺らより早く押せばええだけや。」

「いや、俺がお金を投入するより前にお前らボタン連打押してるやん?

「それに勝てよ。」


「いや、お前らがボタン押すなよ。」

「押すよ。俺らは絶対押す。」


「俺に、恨みでもあるんかー!?」
謎の'絶対押す宣言'にぼくの怒りのボルテージはみるみるうちに上がります。
それは怒りの許容範囲の限界手前でした...

怒りを押し殺し一瞬冷静さを取り戻したぼくは、500円玉をさっと取り出し即座に投入します。

(これで意表をつけた!今回こそ...)

ガコン


中身を見ると、そこには熱い缶が...

うぅアッアッアウァアー

ボブはぼくの意表をついた行動にも反応していたのです!
ぼくは思い通りにならない現実に打ちひしがれ、狂ったように叫び出しました。

「ッジューズをぉがわぜろゃあぁあー!!」

膝を落とし、半泣きで叫ぶ少年を、悪魔のような2人は、半笑いで慰めます。

「とっしー。この世界はそういうもんなんな。」

グギギギギと歯をくいしばったぼくは、まだ諦めず、もう一度硬貨を投入します。

ガコン

ブラックコーヒーッ!!

うわっ!
チャリィーン

ガコン

ブラックコーヒーッ


足元に散乱する熱めのブラックコーヒー...
暮れていく夕日...


キチ◯イみたいになってまだ買おうとするけど、一向に買えへんやん。」

この事件の張本人のボブとキャプテンが驚いている横で、真夏の甲子園で完投したかのように肩で息を吸うぼくは叫びました。

「もうええ!
ジュースなんていらんわ!」


恥を忍んで逃げるぼくに2人は容赦なく煽り続けます。
「あきらめるんか!?」
「ここまできてもうやめるん?」

「諦めるとかの問題ちゃうやろ!こんなわっけわからんイベントやってられっかっ!」

修羅場のように真顔で叫ぶぼくにキャプテンは冷静に語りかけました。

「キチ◯イのように諦めるな。
それはまるで諦めキチ◯イ、
略すと'あきち'や」


ボブは口をとんがらせて驚きます。
「...オメェッ!
'あきち'かっ!」


「'あきち'ってなんやねんっ!!」

怒りのボルテージが爆発したぼくは500円玉をとりだして握りしめます。


「くっそーー。
これが、これが最後じゃああああ!」


チャリぃーッッン

硬貨は甲高い音をあげて、'飲み込んで吐き出すだけの単純作業繰り返す機械'に吸い込まれました。

ドンドントダンドドドン

機械の前でボタンを連打する3人!!!

ガランッ

.....

.....

.....

ブラックコーヒー!!!

「ぐぅあわぁっっー!もうやめるぞ!」

「じゃあなっ!
あきちっっ!!!」

「クソッタレェェェー!!!」


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした




2016年の俺たちバグジー親衛隊は今回の話でおわりです。
2016年2月5日から連載してきましたが、いかがでしたでしょうか?

来年はもっとおもしろい話を書いtえ、皆様がほっこり笑えるような作品を
毎週金曜日に届けていきますので、よんでいただけるとうれしいです!

次回予告

これぞ俺バグ!という話が2017年のスタート!

1月6日(金)
→24話 「ルーキーズ」

←22話 嘘つき少年、現る


↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?



作者がギターで弾き語る23話エンディング曲
Hello! Good-Bye!!  






俺バグ最後10
2016. 12. 31  
俺バグ壁紙 - コピー


俺たちバグジー親衛隊 延長戦
最終章 harmonized finale





2016年も暮れが近づいた師走の29日。

僕とボブは社会人1年目、キャプテンは重力を乗り越えて就活浪人中、
あくまは、一個下から二個下になっていました。

年末恒例のぼく、ボブ、キャプテン、あくま。お馴染み4人バグジー親衛隊の集まりに、ある一人の女性が現れたのです。

その女性は、ボブの彼女。
 ボブの彼女と言うと、金髪美女が想像されますが、ボブ自体が普通の日本人なのでそんなことはありません。
(この物語では、ボブというあだ名でしか登場していませんが、彼の本名は永倉卓也であり、ばりばりの日本人です。)

 この集まりの前にボブはラインで、「彼女もつれてくる」と言ったものの、
まさかほんまに連れてくるとは思わず…
はじめてボブの彼女をみたとき、ぼくは度肝を抜かれたのです。

「普通にかわええ…」

さらに彼女、可愛いだけではありません。
とにかくノリがええ!!!

いくらボブからぼくらのことを聞かされているとはいえ、初対面でここまで会話について来れるのかと疑うほど、彼女は親衛隊になじんでいました。

ぼくらの会話の内容は想い出話が大半です。
高校時代のバカ話、無茶話、わけわからんイベントを回顧しているのですが、
そんなよくわからない内容の話に理解を示して爆笑してくれる。
 それがボブの彼女なのです。

ぼくはボブの彼女を見ればみるほど、ボブとぼくの関係について考えざるを得ませんでした。




ぼくとボブは、小学校1年のときからの腐れ縁です。
少年野球時代は、お互いの両親どうしも交流があり、試合の日には一家総出で応援に来ていたほどです。
ボブは「俺の親父は禁煙したけど、とっしーの親父がたばこを吸う限り、俺は喫煙し続ける。」という謎の発言をするときもありました。
 
小学校の頃のいがぐり頭だったボブを思い出すと、イケメンになり可愛い彼女をそばに連れている彼が羨ましくてたまりません。

「く、悔しい。どこでこんなに差が開いたんや?
ボブは、一応一人暮らしして、独り立ちして、可愛い彼女おって、立派に働いてる。
かたや俺は、実家で親の脛をかじり、遊びまくるけど全然無理で、出世はせんでいいと早々の敗北宣言。
俺は一体何をしてるんや?」

哀しさで黄昏にひたるぼくを、ボブたちは総攻撃します。

「なっさけない。とっしー。いつ彼女できるん。全然あかんやん。」
「そろそろかっこええとこ見せてくれよ。」
「高校の時のかっこいい先輩はどこ行ったんすか?」

長谷川穂積の顔になるぼくを、ボブの彼女は心配してくれます。(惚れてまうやろ)
「とっしー大丈夫?つらそう…」

ボブは言います。「大丈夫や。つらそうなフリしてるだけやからな、」

キャプテン「とっしーはとにかく、優しいからな。」

「優しい以外に、俺を褒める言葉ないんか?」

「優しいよ。とにかく優しい。平和の象徴や。」

「他ない?いいとこ?」ぼくは、か細い声で尋ねます…

「優しいよな。うん。」
「そう、めっちゃ優しい。」

優しいしか褒められないぼくは、
「とっしーはいい人で優しいけど、もう好きではない。」という浅倉さんからの死の宣告を思い出しました。




ボブが席を立った好きに、ぼくは彼女に質問します。

「ボブのどこが好きなん?」

「ええと。案外優しいとこかな。
クリスマスのケーキも、なんやかんやいいつつも、ホールケーキ買ってくれたり…」

「わかる。あいつ妙に優しいよな。俺も浅倉さん、前お付き合いしてた人とのことで友達から泣かされたときに
ボブが俺を`大丈夫か`って励ましてくれたことが忘れられなくてさ…」


その話をしているときに、ボブは席に戻ってきて言いました。
「そんなことあった?全く覚えてない。」




「とっしーってなんで彼女できひんのやろな。」

ぼくらが集まれば必ず、ぼくがなぜ彼女できないのかの議論になります。
今回の話し合いの結果、彼女ができない理由は以下の二点に絞られました。

・髭が青い(切りすぎ)
・シャツが洋服の青山


ボブは言います。
「とっしーは今、チャラい無理プロウや。けど、チャラくなったって意味がない。
なぜならお前は単発の勝負、つまり街コンや合コンには向いてない。

とっしーのええとこは、平和の象徴たる優しさや。むしろ優しさしかよくない。
けど、その優しさを理解してもらうには時間がいるってわけや。
合コンとかみんな表面上は優しいからな。差がつかん。

とっしーが今、出会いイベントいきまくっても、確率0.2%の勝負に金をつぎ込んでるだけや。」

はっきり言ったボブですが、正直その通りでした。ぼくは、ネコの手にもすがるようにアドバイスを乞います。
「じゃあ俺無理やん!どうすりゃええねん?!」

「職場の人が、5.6年後あたりに`あいつ実はええやつや`って気づくのを待つくらいちゃう?」

「そんな待てるか!早く彼女が欲しいんや!!浅倉さんを憂うこんな状態はもう嫌なんや!!!」

「わかった。そんな焦る無理プロウへ、俺らから4つほどアドバイスをあげよう。

・洋服の青山で私服を買わない
・前髪は伸ばす
・髪の毛、片方だけあげるのはだめ
・日焼けサロンで、青いひげを焼く


とりあえず、これを実行して頑張れ!」




23時半ごろ、居酒屋をあとにしたぼくらはバグリ島に移動して総括に入ります。
(ちなみに、あくまは「先輩終電までには帰らせてや~」と口をとがらせて主張しています。)

「今日は5人やけど、来年は7人で集まりたいな。キャプテンとあくまの彼女も加えてな!」

「いや、8人や!俺も彼女連れてくる!」

「とっしー、とにかく今度集まったときには結果を出してくれよな。」

ぼくは今年の11月後半から合コン、街コン、相席屋と行きまくりました。
たった1ヶ月半で合計14.5回、色々行ったけど、収穫は全くありませんでした。

それどころか、ライン無視のオンパレード。
無視されすぎて、心が凍り、鋼のメンタルを手に入れつつあるくらいです。
クソッタレという悔しさが募る一年でしたが、心の炎は、消えておりません。

さあ、総括に入りましょう。

2016年、今年もやっぱり無理でした。

(ホモ疑惑を乗り越え)ついにキャプテンがいけて…
あくまはめっちゃかっこええ(いつだって)
ボブは可愛い彼女を連れてくる。

俺の親父はこう言います。
「お前みたいなアホはボブに使われてなあ。ボブみたいなやつはなあすぐ結婚したりするんや。」
その言葉を今目の当たりにしている。

我ながらなっさけない!

2016は終わってしまいますが、来年、2017年、`短期的な目標は2月5日行く日`
今まあ、ほんの少しいけそうな人が2,3人いる、なんとか彼女を作る!!!
そこまでにいけなかったらスライドで…


さぁ、最後に一人ずつコメントをもらいます。

あくま「どうも、2016年だめだったあくまです。2017年は2月5日武田さんが行くってことなんで、その感想をボイスレコーダーに残して聞かせてほしいっす。しかもぼくは普通にいけます。」

キャプテン「どうもキャプテンです。いけました。仲良くしていきたいです。」
ボブ「大切にしてな。」
キャプテン「(照れ笑い)…大切にします。」

ボブ「どうも埼玉から今日帰宅しました。ボブです。
今日久々にとっしーに会って、
成長した姿を少しでもみようとおもったけど、実に情けない。

以上です。」


キャプテン「以上なんや。」
ぼく「以上なん?頑張れとかないん?」

ボブの彼女「どうも。ボブの彼女です。今日はじめてみなさんに会いました。武田君には2017年彼女ができてほしいです。頑張ってください。(ボブが横から耳打ちをして)
…現状は情けないですけど…頑張ってください!」

そして、ぼくが総括をします。

みんなからお言葉をもらって、最後は僕自身の決意が決意を示して、解散とします!

「2016年は無理プロウでしたが、情けなかったですが、
2017年は、なんとしても彼女を作ります!!!」


では、ありがとうございました!!!




今回は、俺バグ延長戦(社会人編)をお届けしました。
これで、2016年の俺バグは、終了です。
2017年からもよろしくお願いいたします。

→高校生編俺バグ Ⅲ章23話 あきち誕生

俺バグ最後

プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

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