2017. 04. 07  
3章

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?
←Ⅲ章30話へ | Ⅲ章32話へ→




ラウンドワンに着くと、早速ボーリングを始めます。
一番左端のレーンに案内されたぼくらは荷物を置いて、各々ボールを取りに行きました。

「さあて、ちょいと世界をひっくり返してやるか」かっこいい台詞を吐いたボブは、ひょろ長い体ながら10ポンドを軽々と持ち上げます。

中学時代はバスケ部であり、宮城リョータのような小柄さのキャプテンは、「まあこれくらいは男として持っとかねぇと」と言いながら8ポンドを選びます。

中学時代は野球部のエースで引き締まった体をしていたたけけは、ぽっこりお腹を揺らしながら12ポンドを軽々と
持ち上げ「お前らと違うんや」という雰囲気を表情筋から漂わせています。

彼らにばれないようにある球を鷲掴みにしたぼくは、そっとレーンに戻りました。

そして、ゲーム開始とともに、意気揚々と、その球、5ポンドを投げ込みました。

五本の指から解き放たれたボールはまっすぐにピンに向かい、どまんなかに吸い込まれて行きます。

ドンガラガッシャーン

響く破裂音...でしたが、見事なスプリットです。

「どまんなかやろ!なんでやねーん!」
肢体を地面に投げ出しながらピンに突っ込むぼくに、キャプテンは冷静に呟きました。
「5ポンドやからな。シンプル軽すぎる」


その後、ただただボールを投げ続けて1ゲームが終わりましたが、全員、諸行無常な顔をしています。

「これ。何がおもろいん?」
不意に発したボブの一言。

「せやな」
「誰かと競ってるわけでもないし、ただ重いボール投げてるだけやもんな」

こんなこと言うと、全世界のボーリング好きにしばかれそうですが、ぼくらはボーリングの魅力が全くわからなかったのです。


ここでキャプテンが一考します。
「おもんない理由がわかった。レーンまでの距離が妙に遠いねん。もっと近くから投げてみよう。」

「近くから投げるってどういうこと?」

「レーンの半分くらいまで歩いて稼いで?
ほんで近くで投げる。ど迫力間違いなしや」

「そんなんあかんやろ!
誰がそんなことするねん!」


「お前や」
「お前や」
「お前や」


キャプテンたち3人は揃ってぼくを指差しました。

ぼくは「なんでやねぇ〜ん」と甲高い声を上げながらも、すぐにその案を実行に移します。
行動力の塊というか、単細胞ミジンコ...

5ポンドを鷲掴みにして投球フォームに入る青年...

1歩2歩3歩4歩5歩6歩

神戸コレクションで喝采を浴びながらランウェイを歩くかのように一歩一歩ピンに向かって進みます。

そのとき背後から、

ガゴン

という音が聞こえました。

振り返ると、ボーリング玉が迫ってくるではありませんか!

「うわっ」

Aボタンを押して、間一髪でジャンプして避けるも、着地時に体勢を崩して膝から倒れこんでしまいました。

服と手がオイルでベトベトになる中、顔を上げると、一球、また一球とボールが投げ込まれます。

「うわぁっ!うわぁっ!」

ひょうきんな声を出して慌てるぼくですが、その場で避ける限り活路はありません。
彼らはボールを投げ続けてくるでしょう。

端っこのレーンでしたので、横の通路に逃げるということもできましたが、ぼくは意を決しました。

「うぉぉおおお!」
ボールに向かって走り始めたのです。

そして小気味好くジャンプし、転がる玉を避けます。

迫り来るぼくを見て、「うわっなんかくるぞぉ!」と彼らが恐れおののいた途端、ボールを投げる手が止まったのです。

やっと、レーンから脱出して、彼らの目の前に立ったぼくは、目を血走らせて怒りを露わにします。

「なんで俺に向かってボール投げるねん!
危ないやろが!」


「あんなとこおるやつが悪い」
と素っ頓狂な態度をとる彼らにぼくは、怒りがおさまりません。

「レーンを歩いて、ピンまで近づいて投げろって、キャプテンが言ったんやんけ!!」

当の本人、キャプテンは首を傾げながら冷静に言いました。

「なんであんなことしたん?」

「お前が言ったんやろがぁー!!」


ラウンドワンに叫び声が響き渡ると同時に、1人のスタッフは、死角からこちらに走り込んでいたのです。

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

ボウリングでの暴挙はまだまだ続く!

ボウリングというのは、2球しか投げれない。なぜだ!??
3球投げたい人がいれば、投げればいいのではないか?!
衝撃の問題回...!

4月14日(金)
→32話 ボウリング狂想曲(2)

←30話 オルタナティブ・ファクト

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?

 



エンディング曲
やっぱ I love you  




俺バグ最後12
2017. 04. 09  
プレイボール2 (1)

目次
1. 『プレイボール2』連載という奇跡
2. ちばあきお作品の魅力
3. 第一話の感想
4. 今後の展開 徹底考察! 墨谷は甲子園にいけるのか…!?




1. 『プレイボール2』連載という奇跡

『あしたのジョー』で知られるちばてつや先生の弟が、ちばあきお先生(41歳の若さで逝去)です。
そんな彼が手がけた伝説の野球マンガ『キャプテン』と『プレイボール』が、コージィ城倉先生(代表作:グラゼニ、俺はキャプテン)の手によって帰ってきました!

あのイチロー選手も、かつて『キャプテン』について熱く語ったことがあり、田口壮選手も、ちばあきお作品を大絶賛しています。超一流選手にも大きな影響を与え、今なお愛されている名作の続編が、4月5日発売『グランドジャンプ No.9』に掲載されています!

プレイボール2 (2)

40年近く過去の作品ですので、「キャプテン」、「プレイボール」のあらすじを紹介しておきます。

 「キャプテン」は野球名門校の二軍で補欠だった谷口タカオが、転校先の弱小チーム、墨谷二中の野球部に入部し、努力を重ねてキャプテンに指名され、チームを快進撃へ導くというストーリーです。
決して体格に恵まれない野球少年の谷口が根性と努力でチームメイトを巻き込み、強豪校相手に立ち向かう姿が印象的でした。

「おれたちみたいに素質も才能もないものはこうやるしか方法はないんだ」
壮絶な練習の最中に出た谷口君の言葉は、この作品を表しています。
その壮絶さと気力は、多くの読者の心に刻まれたでしょう。

キャプテン (3)

「プレイボール」は墨谷高に入学した谷口が、中学時代のケガを克服し、再びチームを引っ張るという内容です。谷口の諦めない精神が高校野球でも継承されています。
しかし、物語は高校3年の春、谷口、丸井、イガラシが墨谷高校に揃い、さあこれからというところで終わりを告げてしまいました。
甲子園常連校に惨敗し、力の差を見せつけられた谷口たちが今後どう立ち向かっていくのか、と思った矢先でした。

プレイボール (1)
プレイボール (2)
プレイボール (3)

このころのちばあきお先生は、プレイボールを週刊少年ジャンプ、キャプテンを月刊少年ジャンプで掲載しており、心身ともに限界を迎えていたようです。そしてプレイボール連載終了の数年後、ちばあきお先生はこの世を去ってしまいました。

それから数十年がたち、ちば先生のご遺族の方とグランドジャンプの編ちばの遺族と増澤吉和(『グランドジャンプ』副編集長)との協議でリバイバル企画が生まれ、同作の大ファンでもあるコージィ城倉先生が続編を書くことが決定したそうです。



2. ちばあきお作品の魅力

ちばあきお作品の魅力は、徹底された『人間らしさ』と『素朴さ』だと思います。

キャプテンやプレイボールには、魔球を投げる投手も、才能に溢れたスーパースターも存在しません。
野球が好きな下町の中学生たちが、泥臭い努力を続ける物語
です。
試合のシーン以上に、練習そのものを丁寧に描いていきます。そのストーリーは、同年代の野球漫画、『巨人の星』や『ドカベン』に比べると、明らかに地味な印象はあるかもしれません。

地味というか、野球ということだけをとにかく丁寧に丁寧に書いてあります。鬼のような練習シーンと、部員たちの葛藤、そして、白熱の野球シーン、それだけをひたすらに書き連ねているのです。

 その中で、登場人物たちがまるで現実世界で生きているかのように野球をしています。
ちばあきお先生の作品の登場人物は、主役だけでなく脇役さえも、「こういう野球少年いるよな」という親しみが感じられるのです。
 ちばあきお作品の中では群を抜いて才能に溢れるイガラシと近藤も、人間味に溢れています。
鬼の指揮官のようなイガラシも一年時には、ふてくされたりすねたりすることもあり、下町のラーメン屋の長男でもあります。(このラーメン屋というのがなんとも言えないんですね)
 スーパー中学生近藤も、その才能と甘やかされた家庭環境からか、精神面での弱さが目立ち、チームを幾たびも危機に陥れます。

ちばあきお先生の描く人物からは徹底的に人間的な色が強く、万能なエリートは誰一人もいなかったのです。

ちばあきお作品最大の魅力といえば、狂気ともいえる『努力』でしょう。
初代キャプテン谷口の神社での猛特訓、丸井時代の鬼の合宿、朝の4時から夜の10時頃までがスケジュールに入っていたイガラシ時代の強化プラン。
 また、その特訓内容も壮絶でした。
早い打球に対応うするために、通常の1/3からノックを行い、選手たちは全身が傷だらけになります。満身創痍の練習は、重大な怪我人を出すこともありました。
20110514232950e81.png

特筆すべきことは、これらの特訓は決して、大人から指示されたものではないということです。
墨谷中学、墨谷高校には、指導者の大人がおらず、練習メニューは選手らが自分で決めます。

 ちばあきお作品の流れとしては、体格に恵まれない自分たちが強豪校に勝つためにはとにかく練習しかないと、自分たちで練習メニューを考え特訓を始めます。
 野球少年の自主性がこの作品の魅力だとぼくは思います。
(ぼくは巨人の星も好きなのですが、星飛雄馬は父の一徹から強制的にしごかれている部分がありました。)

 自らの才能に見切りをつけ努力をしない人が多い中、ちばあきお作品の選手たちはあきらめません。
あきらめない努力がいつの間にか他人に火を点けるのです。
谷口(歴代キャプテン)が特訓をする(頑張る)。その姿が、結局、みんなを巻き込む。頑張るということが伝染するのがちばあきお作品の魅力なのです。

 懸念すべきことは、ちばあきお作品の異常な努力が、今の時代背景に合わないかもしれないということです。
昭和の時代でも、作中で保護者が過度な練習に抗議していました。

しかし、『キャプテン』がすばらしかったのは、そうしたイガラシの先鋭化した姿勢が失敗を引き起こす面も淡々と描いたあと、まったく違ったチーム方針をとる近藤が次のキャプテンになるというところです。
イガラシの鬼のようなチーム方針のおかげで、全国優勝を果たすことができましたが、次期キャプテンの近藤はその方針を一遍させました。
イガラシもそうなることをわかっていて、近藤にキャプテンを任せたように思えます。
誰であれ、誉めっぱなしにすることはせず、移り変わっていくキャプテンシーの違いとその光と影を描いているのが『キャプテン』なのです。

そして、数々のキャプテンたちの、共通点は「頑張る」こと。
そこだけは、変わりませんでした。


数々のつっこみどころもちばあきお作品の魅力です。
・中学野球の試合に、解説者がおり、球場が満員になることはあるのか。
・作中に出てくる食べ物がとにかくおいしそう。アイスクリーム、かつ丼、たい焼き…
・近藤の変化球が曲がりすぎる
・ライト島田さんの頑丈さ
・丸井時代の延長18回、バッテリーが満身創痍になるのはわかるが、外野手はあそこまでくたくたになるのか。

これらすべて含めていばあきお作品なのです。

私は、野球漫画が大好きで幾つもの作品を読んできましたが、いつ読んでも何度読んでも飽きない作品は、キャプテンとプレイボールだけです。
何度も読んでいるので展開がわかっているのに、それでも定期的に読みたくなるのです。

さらに、『キャプテン』の魅力を伝えるために、初代担当編集の谷口さんの言葉をいかに引用します。

『キャプテン』は、すべての人に一生懸命に努力することの美しさや、その先に待っている喜びを教えてくれる作品です。ひたむきな努力家、涙もろくて短気な人情家、クールな理論派、子供っぽい純情派……。すぐそばにいそうなキャプテンたちが懸命に努力していくさまを、現代の、そして次世代の子供たちにも読んでいただきたいですね。




3. 第一話の感想と今後の展開

 新作「プレイボール2」は、タイトル通り「プレイボール」の続編です。

そんな偉大な野球漫画『プレイボール』の続編。
ちばあきおイズムを踏襲しているのか?それとも?
期待と不安に胸躍らせながら読んだ『プレイボール2』の第1話「第3の投手の巻」は、いい意味で期待を裏切られました。

時代を判明した、洗濯機の取り付け作業、1978年のヒット曲「サウスポー」、
懐かしい下町の風景、18ページの電線音頭という原作のオマージュ、

その時代背景と舞台設定、中心に墨谷高校野球部の主要メンバーを描く、実に丁寧な展開でした。

続編であり、新連載。不朽の名作でありつつも、約40年前の作品という難しい連載ながらも、それを乗り越えたコージィ先生に今後も期待です。

最も心配された、絵柄ですが、恐ろしいほど違和感がありませんでした。
特に谷口君は、ちばあきお先生と瓜二つ!

井口など、脇役は少し絵柄が変わった印象をうけましたが、不自然ではないので問題ありません。
プレイボール2 (4)


また、連載にあたり、コージィ先生の意気込みとして次のコメントが発表されていました。
《新機軸は打ち出しません。コンセプトは『何も足さない。何も引かない』。ちばあきお先生が生きていたらおそらくこんなカンジで描いたのではないだろうか…というテイストを“再現”してみたい》

1話は、そのコンセプト通りの出来だったと思います!



4. 今後の展開 徹底考察! 墨谷は甲子園にいけるのか…!?

最後に、『プレイボール2』 今後に向けて気になる点を紹介します。

○墨谷高校、最後の夏のスターティングメンバーは?
 
投手・谷口(松川)
捕手・倉橋
一塁・加藤
二塁・丸井
三塁・イガラシ(谷口、松川)
遊撃・横井(イガラシ)
左翼・久保(戸室)
中堅・島田
右翼・井口(鈴木)

これがぼくの予想です。
こちらのサイトで他の方々も予想しています!
プレイボール スタメン予想

第1話では、谷口は「イガラシは野手として起用したい」と言っていました。しかし第2話次第では、イガラシが第3の投手になることもありえますね。個人的な予想では、第3の投手は井口で、イガラシはサード・ショートに回ると思います。

井口の成長しだいですが、ベストメンバーとしては、
投手井口で、谷口、イガラシ、丸井の、夢の二、三遊間!
もちろん投手は、経験が左右されるので、ピンチの時には、谷口がリリーフに回って、井口がライトという形ですかね?

個人的に松川は、打撃不振の印象が強いので起用する気になれません。(笑)

○半田VS鈴木のライト争いは?
個人的には、ライトには井口か久保が座りそうです。
井口は谷原戦でセンター守っていたので、外野も守れるかと。しかし、近藤とキャラがかぶるので、彼も守備はまずいのではないかと…
 個人的に努力屋の半田が好きなので頑張って欲しいですね!
攻略ノートのバッターボックスの足の位置が消ゴムで修正されたのを気づいて勝った試合も良かったです。

○丸井と井口の関係
彼らは馬が合わなさそうですね…キャプテン時代の丸井と近藤を彷彿とさせます。
しかし、谷口がいるので、そこはうまくコントロールするでしょう。

2でも丸井節が炸裂しています!
プレイボール2 (5)

○墨谷ニ中・4代目キャプテンの近藤は出てくるのかどうか
 丸井が高2の夏には、近藤が夏の全国大会に出場しています。少し顔みせくらいはあるかもしれませんね!
ぼくは、近藤がとても好きなので、もう一度彼をみたいです。
谷口と近藤の対決を見てみたいのですが、高校編では、それはムリなので、社会人野球、もしくはプロ野球編で…

○因縁?松下の所属する城東高校との再戦は
 またしてもボロ勝ちするのでしょうか?偉そうな口調のエース藤井は、もういないので松下の成長に期待ですね。

○東都実業・佐野との再戦
青葉時代から佐野くんにはいろんな意味で惹かれていました。あの小柄さから繰り出す速球。バットに当てられただけでとてつもなく驚く自分の速球への自信。
彼の努力の描写はないものの、彼も相当努力をしたのでしょう。

IMG_4541.jpg

○甲子園出場は果たせるのか
 ちばあきお先生の作品ということを考えると、甲子園には出場しない可能性が高いです。
現実的に考えても厳しいでしょう。秋の大会準々決勝で0-8の惨敗、春の練習試合でも甲子園出場校に惨敗。
 残り3か月余りで地区予選を勝ち抜くほどの実力をつけることは非常に難しいすが、谷口率いる墨谷は奇跡を起こすのでわかりませんね!
新戦力、主に井口とイガラシをどう起用するかが、墨谷甲子園進出のカギになりそうです!
谷原の監督がいっていたように、墨谷は将来性に期待です。
墨谷高校が甲子園に行くのはイガラシの代くらいが、現実的ではないでしょうか。
倉橋のあとのキャッチャーがカギになりそうですね!




ここまで、ちばあきお作品について、語ってきましたが、読んでくださってありがとうございました!

グランドジャンプは月二回、水曜日に発行です!
今後の展開に期待しましょう!



懐かしの『キャプテン』OPです!



俺バグ最後

2017. 04. 14  
3章

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?
←Ⅲ章31話へ | Ⅲ章33話へ→




「なんであんなことしたん?」

「お前が言ったんやろがぁー!!」

お決まりのセリフがラウンドワンに叫び声が響き渡ると同時に、死角からこちらに走り込んでいた1人のスタッフ。

彼は肩で息をしながらぼくらを睨みつけます。深呼吸をして気持ちを落ち着かせたあと、冷静な口調で諭しました。
「お客様。危ないのでどうか、レーンの中には入らないでください!」

「さーせん」
これまたお決まりのセリフ。反省なんかしちゃいません。

「'レーンを歩くな'と言われても、こんな遠い距離でどうしろっていうねん」

「わかった!
正門があかんなら搦め手から攻めろ!」

「どういうことや?」

「幸いおれたちのレーンは一番端っこや。左側には従業員用の通路があるやろ?
そこを通ってピンまで近づく。そこから投げる」


「従業員用通路って言うのは、従業員用の通路や。通ったらあかんやろ」

「どっかにそんなこと書いてるか?」

「書いてない」

「じゃあええやろ。物事は憶測で進めちゃいけねぇよ

常識知らずの高校生とは恐ろしいものです。

「で、この作戦、誰がやるん?」
不意に口からこの言葉が出た瞬間、ぼくはもう覚悟を決めていました。

「お前や」
「お前や」
「お前や」


「せなせや」

5ポンド玉を5本指で握りしめたぼくは、レーンに投球するフリをして、さっと横の従業員通路に飛び出しました。

そして前方にダッシュをかけます。
店員にバレないようにするためにはなるべく早く'コト'を済ませるしかないのです。

後方ではボブたちがそそのかした事を忘れたかのような'あいつ何してんねん'顔で通路ぎわの少年を観察しています。

「とっしー、急いでるな」
「店員にバレる前に帰って来たいんやろ」
「そもそも、あんなことせんでええのにな」

従業員通路の終わりまで来ると、歩みを止めて横を見渡しました。奥まで並ぶボーリングピンの壮観さに見惚れてしまいます。

「さぁて投げるか」小さくつぶやきフォームを作りましたが、転がすレーンなどありません。

後方からは「投げろー」という声が聞こえます。

「投げろって言うたってこんな重い球上手投げできひん」

そんなときとっさに体が動きました。
両足が地面を離れ、宙を浮いた瞬間に、まるでプロバスケット選手のようなチェストパスを放ったのです。

放つや否や、ボーリングピンも確認せず、仲間の元への走る姿はメロスそのものです。

ガラガラガラララーンという音だけが耳に残ります。


一方その姿を見守る3人は、
「あのパスみたいなんなんや?」
「かっちょわりぃ!」
「ピン倒れたの4本やぞ。あり得ないスプリットになってる」
いつも通り傍観していたのです。


ろくなボーリングをしていないぼくらてましたが、ボーリングが面白い可能性に賭けて、もう一度真面目に遊ぶことにしました。

ガラガラッドォーン
「あっ!またスペアとれんかった」

しかし、機械は2投目を投げろという表示をしています。

「なんで?
2球目投げたのになあ」

「もしかしてセンサーが反応してないんちゃう」

「さっきのとっしーの玉、レバー上がったあとすぐに通ったやん」

1球目が終わると、レバーが出てきてピンを整列させます。そして、レバーが上がる瞬間にボールが通ればそのボールはカウントされないということなのです。

つまり、その時狙いすまして投げれば、3球投げれるということです。

「これもしや、センサーかいくぐれば3球投げれるやん!」

「2球やったらスペア難しいけどさ、
3球もあったらスペア率めっちゃあがるやん!」

「このゲームチョロすぎん?」

「とっしーよう見つけたな、もしかして狙ってたんか!」

「もちろん」

「嘘つくな、デブ」ひょろ長いルパンのようなぼくに、ボブは言います。

「誰がデブや」

「お前や」

「せやなー」


その後ぼくは、何度も試してみましたがタイミング掴んだおかげか、センサーにひかからず3球目を投げることに成功しまくります。

この世界に、10ゲーム目以外でも3球投げれるボウラーが誕生したのです。

この時のぼくは、まるで天下をとった気分になり、「2球しか投げらんやつへぼすぎやろ」と思っていたのです。

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

3球目の魔術師は調子に乗り...
そして、場面は部活へ

4月21日(金)
→ 33話 チュゥーットハンパヤデェ

←31話 ボウリング狂想曲(1)
 

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?



エンディング曲
やっぱ I love you  




俺バグ最後2
2017. 04. 21  
3章

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?
←Ⅲ章32話へ | Ⅲ章34話へ→




偶然気付いたボウリングで3球投げる作戦に気を良くしたぼくは有頂天になり、ゲームの盲点を突く快感に身を躍らせていました。

1投目を投げ終わった後、
「あー、スプリットや。
しかし俺は、3球投げれる!
みとけよ!」

そう言って、すかさず5ポンド玉を、投げます。

ゴロゴロゴロゴロー

しかし天狗になったのか、投げるタイミング間違えてしまいました。
レバーが上がりきる前にボールは到着してしまいます。

そして、ガーッンッ!、という音を立てて、レバーにボールがぶつかりました。
レバーに跳ね返されたボールはよろよろとこちら側へ転がって来ます。

「あかん!ボールが帰って来よるぞ」

そんなとき、慌てるぼくを「どけっ」と言いながらおしのけて、豪快なフォームから玉を振り下ろす男が現れました。

暴れん坊将軍、たけけです。

「たけけ、投げるな!」

そんな制止も聞かずに彼は、レーンにボールを投げました。

ゴロゴロゴロゴロ

バキィイイィンッィッィ


破裂音を響かせて、ボール同士が激突します。

それを見るや否や、ぼくは無意識にレーンに走り、よろめく2球を回収しました。

もちろんそのあと店員が飛んで来て、2枚目のイエローカードを差し出し...
つまり退場になったことは言うまでもありません。


「楽しかったな」
「また来ようぜ」
「せやな」



捨て台詞を残して、ラウンドワンを去り、地元、桜ヶ丘まで戻りました。

いつもなら全員で西桜ヶ丘駅で降りてバグり島まで向かうのですが、この日は珍しく途中の桜ヶ丘駅で2人が離脱しました。

ボブは何やら照れた顔で、「今日は帰る」とつぶやき、たけけは「オレ塾」とドヤ顔です。


ぼくとキャプテンは、どちらかが、「行こう」というでもなく、自然にブックオフへ入りました。

そこで目に入ったのは、でかい図体で小さな漫画を手に収め、じっと立ち読みしている青年でした。

彼の名は中野。キャプテンとボブと同じ中学校です。

ぼくは彼を見て、少しバカにしながらキャプテンに話します。
「あいつ、キャプテンの同級生やろ?
いつもブックオフおるで。
こんなとこ毎日来るって暇なん?」


そういうぼくも頻繁にブックオフにくるわけですが、そこは棚にあげます。

「とっしー、あいつをなめるなよ。
中野はめっちゃ賢いねんで。
なんせ、墨谷高校に余裕で受かった」

墨谷高校というのは、ぼくらの通う稜北台高校よりワンランク上の進学校です。
稜北台高校生の大半は、「本当は墨谷に行きたかった」という劣等感を抱えています。

キャプテンはさらに中野を褒めます。
「しかもテニスもうまい。
勉学に励み、スポーツも上手いんや。
俺らみたいなクズとは違うぞ」


ぼくはキャプテンの言葉にぐうの音も出ません。

人は見かけによらないどころか、冴えない感じの中野に惨敗してる自分に憤りを感じていました。

その思いは次の日の部活動で爆発します。


1学期も終わり7月も下旬にさしかかっていました頃、テニス部は3年生最後の総体を目前に控え、練習に熱が入っていたのです。

そんなある日のミーティングで、主将の坂田さんが大会への抱負、3年生がこの大会にどんな思いを持っているのか、を語っている最中に、ぼくはきゃぷてんにこっそりと耳打ちしました。

「おい。聞いてくれ。
灘区にある神戸一高校。
学力は低いけど、テニスは強い。
俺らの学校の隣にある、墨谷高校。
賢いし、テニスも強い。」


「とっしー、お前何が言いたいねん」ボブは疑問を呈します。心なしか'もっとやれもっとやれ'と言っているように思えます。

キャプテンは、何かを察したのか、眉間にしわを寄せながら、僕に「おい、よせって」と小声で囁きました。

しかし、熱い気持ちを抱き、ヒートアップしたぼくは止まりません。声量がどんどん上がっていきます。

「ところがぎっちょうん。おれたち稜北台高校よ。

学力...普通。
テニス...普通。


っちゅーとはんぱやで!!!!!」

その瞬間、キャプテンの坂田さんは、苦虫をすりつぶしたような顔で僕をにらみつけていました。

入部して3か月程度の新入生、ましてやテニス初心者に、「チュウトハンパ」と嘲られる、そらキレて当然です。

ボブは状況を察した後、ニヤッと笑ってぼくにコソッと耳打ちしました。

あいつらはテニス強そうな'フリ'してよ。

そない大した事ないから気にすることないで。
雰囲気だけや雰囲気」

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

そこにいない人がいる。
それだけのことが、とてつもなく悲しい。

4月28日(金)
→34話 世界で一番長い日(1) 「空気を読めば」

←32話 ボウリング狂想曲(2)

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?

 



エンディング曲
やっぱ I love you  




俺バグ最後2
2017. 04. 23  
201410131155150c3.jpg



【「マスカレード・ホテル」  感想】

一流ホテルを舞台にした長編推理小説です。
敏腕刑事の新田が、事件解決のためホテルマンに扮して捜査にあたります。コンビを組むのは優秀なフロントクラーク山岸尚子。
山岸尚子は、人間として、仕事人として完成された完璧な人物として描かれますが、
新田は優秀さと自信ゆえに少し天狗になっている人物です。
そんな新田が徐々に成長していく姿や、初めはぶつかり合いながらも、徐々に認め合う新田と山岸。
二人の人間模様がこの作品の魅力の一つです。

終盤の2人の掛け合い、覚悟と覚悟のぶつかり合いは心が揺さぶられます。
プロのホテルマンと警察官。職業によって立ち居振る舞いは違いますが、仕事に対する姿勢は共通するものがありました。

今までホテル従業員の仕事について考えることはあまりありませんでしたが、この作品ではホテル従業員のこだわりを知ることができました。
新田や山岸の仕事への取組みを感じるることで、私も仕事に誇りを持てたら…なんて思いましたね。

徐々に事件のピースがはまっていく後半の急展開は息を呑みます。
ワクワクよりも、ハラハラする作品です。

おすすめです!



【おすすめ度】

読みやすさ ☆☆☆
ハラハラ度 ☆☆☆☆
勉強になる ☆☆☆
感動     ☆☆



【リンク集】

読んでいただきありがとうございました。
よければ別の記事もご覧ください!


!→俺たちバグジー親衛隊 全章 目次へ

→名言集 ~日々に活力を~ 目次
→人生をRPGと捉えれば楽しくなる!
→やる気を上げる捉え方、考え方
→「おもしろおかしく生きた方が勝ちだ!」 ~こち亀 人生観 vol.1~
→おすすめ書籍
2017. 04. 28  
3章

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?
←Ⅲ章33話へ | Ⅲ章35話へ→




2009年8月1日(土)
その日は、世界中の青空を全部神戸に持ってきてしまったような、すばらしい夏日和でございました…

今日はテニス総体の団体戦が開かれる日です。

ぼくらの地元、西桜ヶ丘のひまわりの丘テニスコートに神戸市各地から精鋭のフリしたテニス小僧共がどやどやと集まります。

風邪ひきマスク男や、主将坂田さんなどの奮戦もむなしく、対して見せ場もないまま稜北台高校はあっさりと敗北しました。

風邪ひきマスク男というあだ名は、マスクをして風邪引いた雰囲気を出して練習をサボって帰宅するも、帰り道にマスクを外して友人と、'とびきり'の笑顔で話していたことに由来します。

その情報は、同じく練習をサボったギアルからもたらされています。

「あの先輩サボってるくせによおっ、めっちゃ楽しそうに話してた!」
憤慨しているギアルに、「お前はサボって楽しくないん?」と聞くと、「え?あっ!楽しいわっ!」と、驚いているくらいに世界は平和です。

稜北台高校は一回戦で敗北しましたが、墨谷高校や神戸一高は、順当に勝ち残っていたので、皮肉にもぼくのチュウトハンパ理論話してた的中したことになります。

もちろんぼくは、敗北したあとキャプテンに「チュッゥットハンパやで」と耳打ちするのを忘れませんでした。


敗北した結果として、3年生は1人を除き全員引退します。

'1人を除き'

1人はなぜ引退しないのかと言うと、もうすでに引退していたのです。
フライング引退、俗にいう'フラ引'です。


どうでもいいことを厳密に説明すると、2週間前に行われた個人戦に負けたペアは、そこで引退です。

しかし、チームとして団体戦が残っている以上、個人戦に負けても、引退はしないという暗黙のルールがありました。

日本人特有の「空気を読む」というやつです。

しかし、それを破り、ただ一人引退した人がいました。

そう、みんな大好き、灘さんです。
(誰やねんと思った読者の方、正解です。なにせ初登場)

ぼくにキレた八木さんのペアです。
←Ⅱ章 PART6 AM I BIG FACE!?(2)

彼らのペアが負けたあとの全体練習、灘さんは練習に来ました。

つまり、灘さんは個人戦に負けた後も引退する気はなかったのです。
これぞ、空気を読んだ結果。

しかし、この日偶然にも、ペアの八木さんは学校を休んでおり、八木さんが練習に来ていないことを知った灘さんはとても悲しそうでした。

その次の日、八木さんは部活に来ましたが、灘さんはいません。

八木さんは、「あれ?灘は?」とチームメイトの3年生に尋ねますが、「知らん」という回答を聞くや否や「そっか」といい、飄々とした顔つきで練習を始めていました。

悲しそうな昨日の灘さんとは大違いです。

灘さんは次の日もその次の日も練習に来ませんでした。

灘さんは、「ペアの八木はいない。1人で練習にきても仕方ない」と思い、'空気を読んで'引退を決めたのです。

ダブルスが基本の軟式テニスにおいて、ペアのいない3年生が1人で練習に来たら他の部員に迷惑がかかると灘さんは思ったのでしょう。

対して、八木さんは、灘さんが勝手に引退を決めたと思い込むも、自分1人で練習に参加しました。

'空気を読まない'八木さんはペアが不在でも1人で強烈なサーブを放ち、楽しそうにしていたのです。
ぼくらのようなテニス初心者の一年坊に鬼のようなサーブを放ちドヤ顔を決めてくる大人気なさが八木という男でした。
もちろんぼくはそんな彼が大好きです。(ホモ?)

サーブが心底楽しそうな八木さんには、灘さんのことなど頭になかったのかもしれません。


たった一度の八木さんの欠席が与えた灘さんへの誤解。

熱い青春物語ならいざしらず、'上手いフリ'をするだけのなんちゃってテニス部にはうわべだけの友情しかないので、(灘さんはクラスメイトにテニス部員がいなかったことも不運)この誤解が解かれることがなく、団体戦の日を迎えます。


団体戦終了時に、神戸大学を目指す秀才、八木さんは言いました。
「さあ、これで受験勉強に集中できるな!
そういや、灘は早めに引退してたから、もう勉強に打ち込んでるんか。

あいつせこいなあ」

「そうやなあ、灘、せこいなあ」
「せやせや」
他の3年生達も口々に灘さんを批判しています。

そのころ、灘さんが家でガタガタ震えているなんて誰が知っているでしょうか。
空気を読んで先に引退したものの、団体戦に出ないことに灘さんは罪悪感を感じていたのです。

空気を読んだつもりが読めていなかった。

思い込みと意思疎通不足が生み出したひと夏の悲劇はこうして幕を閉じました。

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

長い長い夏休み...
「キャンプいこうや。」
「ええなあ。」
「とっしーは、キャンプ行きたいなら、だれか行けよ」
「行くってなんやねん?」
「告るってことに決まってるやん」

5月12日(金)
→35話 世界で一番長い日(2) 「キャンプ行く=誰か行く」

←33話 チュゥーットハンパヤデェ


↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?

次回はGW明けでございます。
皆様、良いGWをお過ごしください!

 



エンディング曲
やっぱ I love you  




俺バグ 文末 乞うご期待 (19)
2017. 04. 29  
アイネクライネナハトムジーク



【「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」  あらすじ・感想】

短編集ですが、それぞれの話が繋がりあって1つの大きな物語になっています。
誰かが誰かに影響を与えて、その誰かがさらに他の誰かを動かす。みんな誰かに影響されている。

それがプラスの影響になるか、マイナスの影響になるかは、人との関わり方、その人の捉え方次第です。

この本は読後感がすっきりと、爽快です。明日からまた頑張ろう。と思えます。

ボクシングヘビー級の日本チャンピオンが一応主人公ですが、登場人物が多く、また作中で時系列がまぜこぜになるので、読みながら人物相関図を書いた方がわかりやすいです。

軽妙な会話や、手に汗握るボクシングの対戦シーン。
ほっこりしつつと熱くなれるか素晴らしい作品です。

ボクシング (3)




*『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』とは
Wikiより抜粋

『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』(Eine kleine Nachtmusik) ト長調 K.525は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したセレナードのひとつである。
ドイツ語でEineは女性形の不定冠詞、kleineは「小さな」の意の形容詞kleinの女性形、Nachtmusikは、Nacht(夜)+Musik(音楽)の合成名詞で、「小さな夜の曲」という意味である。かつて日本語では「小夜曲」と訳されていたが、今ではほとんど使われなくなっている。この題名はモーツァルト自身が自作の目録に書き付けたものである。




この物語は6つの短編が折り重なっていますが、それぞれを少し紹介します。

多少ネタバレも含みますので、ご注意ください!

1.アイネクライネ

「どっかにいい人いないかなあ」
恋人のいない社会人の多くはこう思っていると思います。
学生時代のように、自然と出会える環境がない日常でも、「奇跡、いや、奇跡までは言えないながらも、偶然の出会いがあるんだ。もしかしたら私も...」
そう思えて勇気が出る話です。

ここで出てくる2人の登場人物はこの作品のキーとなります。

◯織田一真
物言いが乱暴で子供っぽいですが、自信たっぷりな姿や言動がかっこいいのです。

◯斉藤さん
無言が鳴らす音楽が人々の心をとかします。この人物はこの本のタイトルとも関係があります。


2.ライトヘビー
この物語の一番のピーク「ナハトムジーク」につながる話です。
不思議な距離感の2人の関係性に注目です。


3.ドクメンタ
全てを書かずに読者に想像させる物語の終わり方が素晴らしいです。
夫婦関係の陰陽が描かれています。


4.ルックスライク
一番練られた短編です。初めはなんのことかわかりませんが、つながりに気付いた時に体が震えました。
しかし、同時に切なさも覚えるという作品です。


5.メイクアップ
誰しもが何か抱えて生きて、その傷を隠しながら生きている、人間の本質が垣間見える作品です。


6.最終話「ナハトムジーク」

現在、9年前、19年前、3つの時代が交錯しながら物語が進みます。

(p.256~)
決戦に備えて過去を回顧する場面で、小野がトレーナーのケリーと会話する場面と、
(p.269~)
世界戦の描写は、胸が熱くなります。
(特に273~278)

寡黙で真面目な小野が、対極に位置する自信家で天才のアメリカ人オーエンに挑戦するシーンはしびれます。

小野の戦う様を見て、「私も頑張らなければ!」と勇気をもらいました!

ラウンドボーイ(少年)の静かな意思表示に気づいたときは、私も小野と共に燃えていました。
最後の左フックは場面が頭に浮かぶようでした。


【名言】
「年齢を重ねても人は変わらない。経験を重ねるからこそ人は変わる」
「何と言っても世界戦だぜ。挑戦者はまだいい。目的がはっきりしてるだろ。向かっていくしかねえんだから。守る側はモチベーションを保つのが難しい。油断大敵なんだよ」



【おすすめ度】

読みやすさ  ☆☆☆☆ 
わくわく度  ☆☆☆☆ 
感動     ☆☆☆
ほっこり   ☆☆☆☆☆
読後の爽快感 ☆☆☆☆☆

ささいな日常にほっこりしつつ、熱くなれる作品。
アイネクライネナハトムジーク

おすすめです!



【リンク集】

読んでいただきありがとうございました。
よければ別の記事もご覧ください!


!→俺たちバグジー親衛隊 全章 目次へ

→名言集 ~日々に活力を~ 目次
→人生をRPGと捉えれば楽しくなる!
→やる気を上げる捉え方、考え方
→「おもしろおかしく生きた方が勝ちだ!」 ~こち亀 人生観 vol.1~
→おすすめ書籍
プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

カテゴリ
訪問者数
頂点を目指せ!
ランキングに参加しています! 応援してくれる方はクリックお願いします!
検索フォーム
ブロとも申請フォーム