2016.
03.
07
←【目次】 短編エッセィ集
-僕の髪の毛歴-
・街行く人々に「僕に似合う髪型はなんですか?」と聞き込み調査を行い、その後、公園で散髪
・高校の敷地内で散髪し、片面ツーブロックデビュー
・2週間後、校則を破った罰として坊主となる
・真冬の公園で水道水を利用して縮毛矯正、失敗してチリチリに
髪の毛にまつわるいろんなエピソードがありますが、昨日新たな出来事がありましたので書き記してみます。
【はじめてのQB1000円カット〜そして角刈りが生まれた〜】
旅行資金のため節約を始めたので、散髪代をケチろうと安い散髪屋を探します。
阪急塚口駅の1080円カットエンジョブ、
同じく塚口の1200円の理髪店に行きますが、共に1時間ほどの待ち時間。
何度死にかけても、赤信号を待ちきれないほとせっかちな僕にとっては厳しい現実です。
JR大阪駅内に1000円カットがあったことを思い出し、訪れましたが、そこも40分以上の待ち時間。
たらい回された果てに、結局どこでも切らないという選択肢を選びました。
昼の用事の後、夕方に再チャレンジします。
「今度は、待つ。絶対髪を切ってやるんだ。」
強い決意を胸に秘め...
再び、JR大阪駅内のQBを目指します。
JRに乗らないのに、改札を通り駅構内へ入ります。
午前中は「トイレを貸してください」と言い、駅構内に入りましたが、
今回は真っ当に、120円の入場券を買って入ります。
入場券というのはUSJみたいな響きですがそんないいもんでもありません。
御堂筋口と中央口の違いがわからず、あわあわしながら15分ほど探した末に、QBカットを見つけ出します。
砂漠のオアシスの見つけたかのような喜びの表情を浮かべ、店内にドカドカ入り込むと、
「こんにちは~」
「こんにちは~」
「こんにちは~」
同じような顔をしたお兄さんが、同じようなトーンで、同じような言葉を繰り出してきました。
駅の構内にある店ということからかもしれませんが、店員の顔つきが駅員さんっぽくなっています。
左から、眼鏡、眼鏡、NOT眼鏡 東京03のような布陣です。
ちなみに挨拶は、
「いらっしゃいませ」ではなく、「こんにちは」
この店は挨拶を大切にするスタイルのようです。
「すみません、何分くらい待ってますか?」
僕が尋ねると、
東京03 Aは
「20分くらいですかね?」
と真顔で答えます。
今回は待つことを決めていましたので、席に座りましたが、
小腹がすいたので、外の売店にパンを買いに行きたくなりました。
「ちょっと外出てええっすか?
順番来るまで、10分以内には戻ってくるんで。」
店を出ようとした僕に、東京03 Bが申し訳なさそうな声でボソリとつぶやきます。
「順番キープてかできないんすよ~」
…そういうシステムですか。
よく見ると、座る場所に
① ② ③
という番号札が貼ってありました。
この店は、椅子取りゲーム方式を採用しているのです。
つまり、髪を切ってもらうためには、番号の椅子に座り順番をキープし続けなければならないのです。
それを理解した僕は、
「あ!そうっすか!ちゃんと座って待っときますね!」
と素直に従いました。
座りながら、人間観察に没頭していると、
明らかにほぼ坊主のおっさんが入ってきて、椅子に5分座ってから、店を出るという珍しい出来事に遭遇できたりします。
髪を切りたかったのか、髪を切られている人をみたかったのか…?
その後、母校の隣に座っていたおじさんが、東京03 C に呼ばれて、カット席に座りました。
ダンデぃな帽子をかぶっていた彼ですが、帽子を脱ぐと髪の毛は波平さん
波平さんの髪の毛にも容赦のない、東京03 C は、側面部の髪の毛をバリカンで刈っていきます。
僕は、「切らないであげて!」と叫びそうになりましたが、のどの奥底で言葉を飲み込みました。
`感情全てを言葉に出すマン`の僕がその癖を抑えることができたことは、ほんのり成長した証かもしれません。
そんなどうでもいいことを考えているうちに、
東京03 A が一人のお客さんのカットを終えました。
「ありがとうございましたー またお願いしまあす!
またお願いしまあす!」
またお願いしますを2度繰り返した東京03 A は次のターゲット、僕に視線を合わせ、
「どうぞ~こちらへ~」
と手招きしました。
ついに、来たか…
僕はカット席に座り、ゾクゾクしながら始まりを待ちました。
東京03 A は微妙なテンションのまま、僕の耳でささやきます。
「どんな感じにしたいですか?」
「そっすねー。全体的にガッと切って、短くてツンツンしてくれますか?」
「は~い、わかりました~」
「あと、僕、後頭部に10円ハゲがあるんで、それを隠す感じでお願いします。」
後頭部の一件を知らされた、東京03 A は、
「やっかいな客をしょいこんじまったぜ。」と言う表情を浮かべます。
後頭部を確認した03 Aは言います。
「これは切れないっスね。切ったら危ないです。バランスがあるんで、バランスが。」
僕は、「じゃあ、バランスよくなるギリギリで全体的に髪の毛短くお願いします。」と依頼しました。
「わかりましたー」と気のない声を張り上げた
東京03 A は、
さっそく、バリカンを手に持ち、襟足を刈り始めました。
バリカンが序盤から存在感をだしてくるなんて想定外だった僕は、顔を能面のようにしただただバリカンをつぶらな瞳で見つめます。
バリカンをしまい、ハサミを取り出した東京03 A。
僕の髪の横サイドを細かく切っていきます。
動きが細かすぎて、髪の毛を切っているかどうかもわかりません。
シャキシャキという音だけが目立つのですが、髪の毛が落ちている気配がありません。
たぶん準備運動なんでしょう。
「早くガッツリ切ってくれ!」
そんな思いが、表情にガッツリ出始めた僕を察したかのように東京03 A は
腕をまくり、どでかいハサミに持ち替えました。
ジョキジョキジョキッ
カニのような動きとハサミさばきで、髪の毛をさばいていきます、その時間わずか10分ほど…
東京03 A は、ドヤ顔で鏡を取り出し、僕に告げました。
「これでどうですか~」
「もっとすいてください。」
僕は即答しました。
髪の量が多すぎます。いくら1000円といえども、これでは不満足です。
「はーい。」
張り切った東京03 A はまたハサミでジョキります。
しかし、ほんの少しジョキって、僕に再度確認します。
「どうですか?」
「もっとすいてください!」
僕は激しく主張します。
ジョキ…
「どうですか?」
僕は小さな一重まぶたを大きく見開き、髪の毛を確認します。
頭をさわりますが、大量の黒っ毛が頭皮にはりついているのが、手にとるようにわかりました。
「まだ、多いんですよね。もっと切ってもらっていいですかね?」
1000円カットという性質上、早く切り終えて、回転率を上げるという店舗特性は知っていましたが、
図太い(というか自分勝手)な性格の僕は、ガンガン攻めていきます。
東京03 Aは、さらっと、ものすごくさらっと鋭利な一言を放ちました。
「これ以上切ったら、ハゲみえますよ」
…これ以上切ったら、ハゲみえますよ(この繰り返しに特に意味はありません)
これが僕と東京03 Aの関係を決定づける、記念すべき一言でした。
...それはあかんやろ
ハゲは見えるのはあかんで…
今まで俺が行った美容室や散髪屋の人らは、このハゲが見えへん程度に
やけに頑張ってくれて、無理そうなときでもギリギリまで粘ってハゲが見えへん
短髪にどうにかしてくれた。
僕は心の中でつぶやきます。
そして、髪の毛への想いを東京03 Aに告げます。
「禿げがみえない程度に、もうちょっと切ってくれませんか?
これから暑いし、極力短くしてほしいんですよ!」
「はい、わかりました…」
まだ切るんか?
やれやれ…そんなジョジョのような決め台詞を言うような顔をした東京03 Aはハサミを握り直しました、
しかし、ここからが、東京03 A のカットの真骨頂でした。
ハサミが奏でるメロディは、
ジョキジョキという音から、ザクザクという音に変わっていました。
ザクッザアクザクッザアク
何か吹っ切れたんでしょうか?
もうこいつのハゲみえてもいいから切りまくったれと思ったんでしょうか?
ザクッザアク
のハサミは、踊る宝石のように飛び跳ね、髪を床にまき散らします。
「ええぞええぞっもっと切れーもっと切れぇ!」
僕は心の中でハイテンションになっています。
ハサミのダンスが終わると同時にザクッザアク
は、ドヤ顔で鏡を取り出しました。
「ど、どうですか!?」
「おっけっす!あざっす!!」
僕は、満足げに鼻の穴をふわっと広げて答えました。
「最後に、吸いますね~」
そういい、ザクッザアク
は、掃除機らしきものを僕の頭に近づけました。
ギュイィーン
まるで掃除機のような音をならす、掃除機っぽい道具が僕の頭にはりつき、髪の毛を吸い込んでいきます。
(吸引力はダイソンには叶いそうにありませんが…)
しかし、この掃除機、吸い込み口の周囲の部分の毛が、チクチクします。
「痛い、痛いからやめて」と思いましたが、
誰もが通るこの吸引、運命なんだ、
そう捉えて、この状況を甘受します。
ちんちくりんな髪形の上に乗る、髪の残骸を吸引されながら、このチク針に耐えると、ついに全メニューが終了しました。
合計時間は、約20分、はっえ~!
最後になぜか二回、感謝の言葉を繰り返す。
東京03 A
「ありがとうございましたー またお願いしまあす
またお願いしまあす!」
狭い店内ではやまびこのように同じセリフを三人の東京03たちが、言い放っていました。
「ありがとうございましたー またお願いしまあす」
読んでいただきありがとうございました。
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・街行く人々に「僕に似合う髪型はなんですか?」と聞き込み調査を行い、その後、公園で散髪
・高校の敷地内で散髪し、片面ツーブロックデビュー
・2週間後、校則を破った罰として坊主となる
・真冬の公園で水道水を利用して縮毛矯正、失敗してチリチリに
髪の毛にまつわるいろんなエピソードがありますが、昨日新たな出来事がありましたので書き記してみます。
【はじめてのQB1000円カット〜そして角刈りが生まれた〜】
旅行資金のため節約を始めたので、散髪代をケチろうと安い散髪屋を探します。
阪急塚口駅の1080円カットエンジョブ、
同じく塚口の1200円の理髪店に行きますが、共に1時間ほどの待ち時間。
何度死にかけても、赤信号を待ちきれないほとせっかちな僕にとっては厳しい現実です。
JR大阪駅内に1000円カットがあったことを思い出し、訪れましたが、そこも40分以上の待ち時間。
たらい回された果てに、結局どこでも切らないという選択肢を選びました。
昼の用事の後、夕方に再チャレンジします。
「今度は、待つ。絶対髪を切ってやるんだ。」
強い決意を胸に秘め...
再び、JR大阪駅内のQBを目指します。
JRに乗らないのに、改札を通り駅構内へ入ります。
午前中は「トイレを貸してください」と言い、駅構内に入りましたが、
今回は真っ当に、120円の入場券を買って入ります。
入場券というのはUSJみたいな響きですがそんないいもんでもありません。
御堂筋口と中央口の違いがわからず、あわあわしながら15分ほど探した末に、QBカットを見つけ出します。
砂漠のオアシスの見つけたかのような喜びの表情を浮かべ、店内にドカドカ入り込むと、
「こんにちは~」
「こんにちは~」
「こんにちは~」
同じような顔をしたお兄さんが、同じようなトーンで、同じような言葉を繰り出してきました。
駅の構内にある店ということからかもしれませんが、店員の顔つきが駅員さんっぽくなっています。
左から、眼鏡、眼鏡、NOT眼鏡 東京03のような布陣です。
ちなみに挨拶は、
「いらっしゃいませ」ではなく、「こんにちは」
この店は挨拶を大切にするスタイルのようです。
「すみません、何分くらい待ってますか?」
僕が尋ねると、
東京03 Aは
「20分くらいですかね?」
と真顔で答えます。
今回は待つことを決めていましたので、席に座りましたが、
小腹がすいたので、外の売店にパンを買いに行きたくなりました。
「ちょっと外出てええっすか?
順番来るまで、10分以内には戻ってくるんで。」
店を出ようとした僕に、東京03 Bが申し訳なさそうな声でボソリとつぶやきます。
「順番キープてかできないんすよ~」
…そういうシステムですか。
よく見ると、座る場所に
① ② ③
という番号札が貼ってありました。
この店は、椅子取りゲーム方式を採用しているのです。
つまり、髪を切ってもらうためには、番号の椅子に座り順番をキープし続けなければならないのです。
それを理解した僕は、
「あ!そうっすか!ちゃんと座って待っときますね!」
と素直に従いました。
座りながら、人間観察に没頭していると、
明らかにほぼ坊主のおっさんが入ってきて、椅子に5分座ってから、店を出るという珍しい出来事に遭遇できたりします。
髪を切りたかったのか、髪を切られている人をみたかったのか…?
その後、母校の隣に座っていたおじさんが、東京03 C に呼ばれて、カット席に座りました。
ダンデぃな帽子をかぶっていた彼ですが、帽子を脱ぐと髪の毛は波平さん
波平さんの髪の毛にも容赦のない、東京03 C は、側面部の髪の毛をバリカンで刈っていきます。
僕は、「切らないであげて!」と叫びそうになりましたが、のどの奥底で言葉を飲み込みました。
`感情全てを言葉に出すマン`の僕がその癖を抑えることができたことは、ほんのり成長した証かもしれません。
そんなどうでもいいことを考えているうちに、
東京03 A が一人のお客さんのカットを終えました。
「ありがとうございましたー またお願いしまあす!
またお願いしまあす!」
またお願いしますを2度繰り返した東京03 A は次のターゲット、僕に視線を合わせ、
「どうぞ~こちらへ~」
と手招きしました。
ついに、来たか…
僕はカット席に座り、ゾクゾクしながら始まりを待ちました。
東京03 A は微妙なテンションのまま、僕の耳でささやきます。
「どんな感じにしたいですか?」
「そっすねー。全体的にガッと切って、短くてツンツンしてくれますか?」
「は~い、わかりました~」
「あと、僕、後頭部に10円ハゲがあるんで、それを隠す感じでお願いします。」
後頭部の一件を知らされた、東京03 A は、
「やっかいな客をしょいこんじまったぜ。」と言う表情を浮かべます。
後頭部を確認した03 Aは言います。
「これは切れないっスね。切ったら危ないです。バランスがあるんで、バランスが。」
僕は、「じゃあ、バランスよくなるギリギリで全体的に髪の毛短くお願いします。」と依頼しました。
「わかりましたー」と気のない声を張り上げた
東京03 A は、
さっそく、バリカンを手に持ち、襟足を刈り始めました。
バリカンが序盤から存在感をだしてくるなんて想定外だった僕は、顔を能面のようにしただただバリカンをつぶらな瞳で見つめます。
バリカンをしまい、ハサミを取り出した東京03 A。
僕の髪の横サイドを細かく切っていきます。
動きが細かすぎて、髪の毛を切っているかどうかもわかりません。
シャキシャキという音だけが目立つのですが、髪の毛が落ちている気配がありません。
たぶん準備運動なんでしょう。
「早くガッツリ切ってくれ!」
そんな思いが、表情にガッツリ出始めた僕を察したかのように東京03 A は
腕をまくり、どでかいハサミに持ち替えました。
ジョキジョキジョキッ
カニのような動きとハサミさばきで、髪の毛をさばいていきます、その時間わずか10分ほど…
東京03 A は、ドヤ顔で鏡を取り出し、僕に告げました。
「これでどうですか~」
「もっとすいてください。」
僕は即答しました。
髪の量が多すぎます。いくら1000円といえども、これでは不満足です。
「はーい。」
張り切った東京03 A はまたハサミでジョキります。
しかし、ほんの少しジョキって、僕に再度確認します。
「どうですか?」
「もっとすいてください!」
僕は激しく主張します。
ジョキ…
「どうですか?」
僕は小さな一重まぶたを大きく見開き、髪の毛を確認します。
頭をさわりますが、大量の黒っ毛が頭皮にはりついているのが、手にとるようにわかりました。
「まだ、多いんですよね。もっと切ってもらっていいですかね?」
1000円カットという性質上、早く切り終えて、回転率を上げるという店舗特性は知っていましたが、
図太い(というか自分勝手)な性格の僕は、ガンガン攻めていきます。
東京03 Aは、さらっと、ものすごくさらっと鋭利な一言を放ちました。
「これ以上切ったら、ハゲみえますよ」
…これ以上切ったら、ハゲみえますよ(この繰り返しに特に意味はありません)
これが僕と東京03 Aの関係を決定づける、記念すべき一言でした。
...それはあかんやろ
ハゲは見えるのはあかんで…
今まで俺が行った美容室や散髪屋の人らは、このハゲが見えへん程度に
やけに頑張ってくれて、無理そうなときでもギリギリまで粘ってハゲが見えへん
短髪にどうにかしてくれた。
僕は心の中でつぶやきます。
そして、髪の毛への想いを東京03 Aに告げます。
「禿げがみえない程度に、もうちょっと切ってくれませんか?
これから暑いし、極力短くしてほしいんですよ!」
「はい、わかりました…」
まだ切るんか?
やれやれ…そんなジョジョのような決め台詞を言うような顔をした東京03 Aはハサミを握り直しました、
しかし、ここからが、東京03 A のカットの真骨頂でした。
ハサミが奏でるメロディは、
ジョキジョキという音から、ザクザクという音に変わっていました。
ザクッザアクザクッザアク
何か吹っ切れたんでしょうか?
もうこいつのハゲみえてもいいから切りまくったれと思ったんでしょうか?
ザクッザアク
のハサミは、踊る宝石のように飛び跳ね、髪を床にまき散らします。
「ええぞええぞっもっと切れーもっと切れぇ!」
僕は心の中でハイテンションになっています。
ハサミのダンスが終わると同時にザクッザアク
は、ドヤ顔で鏡を取り出しました。
「ど、どうですか!?」
「おっけっす!あざっす!!」
僕は、満足げに鼻の穴をふわっと広げて答えました。
「最後に、吸いますね~」
そういい、ザクッザアク
は、掃除機らしきものを僕の頭に近づけました。
ギュイィーン
まるで掃除機のような音をならす、掃除機っぽい道具が僕の頭にはりつき、髪の毛を吸い込んでいきます。
(吸引力はダイソンには叶いそうにありませんが…)
しかし、この掃除機、吸い込み口の周囲の部分の毛が、チクチクします。
「痛い、痛いからやめて」と思いましたが、
誰もが通るこの吸引、運命なんだ、
そう捉えて、この状況を甘受します。
ちんちくりんな髪形の上に乗る、髪の残骸を吸引されながら、このチク針に耐えると、ついに全メニューが終了しました。
合計時間は、約20分、はっえ~!
最後になぜか二回、感謝の言葉を繰り返す。
東京03 A
「ありがとうございましたー またお願いしまあす
またお願いしまあす!」
狭い店内ではやまびこのように同じセリフを三人の東京03たちが、言い放っていました。
「ありがとうございましたー またお願いしまあす」
読んでいただきありがとうございました。
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