2016. 07. 17  
「っめぇ~っちゃ!楽しい!」


月残業100時間を超え、職場で会うといつも、疲労とストレスで疲れている大門くんが言っていた。
さらに大門くんは付け加える。

「月の残業時間が、60時間を超えたらよ?
残業代が増えるんや?

フィッ
フィーバータイムやあ!」



どうフィーバーなのかは、よくわからなかったが、大門君の楽しそうな様子は俺の心を和やかにさせた。


今は、研修初日、懇親会の真っ最中だ。

73名の新人職員と、研修所の職員が一堂に会する。


こういう場は顔を売るチャンスだ。
東京や地方からきた職員とコミュニケーションをとろう。

俺はこういう考えを持っていた。

「俺は無能や。仕事を遂行する能力は低いと自覚している。
だからこそ、人脈はしっかり広げておこう。

人脈こそ仕事において一番大切なんじゃないか?」



そして、いろんなところへ移動して、名札を掲げて自己紹介をしていった。

「大阪の武田です!よろしくお願いします!」

あらたまって、礼をするその姿はまるで営業マン。

そんな俺へのみんな反応は、殆どが同じものだった。

「もう知ってるで!」

…もう知ってる?なんやそれ?

昼間に行った自己紹介はある意味インパクトを与えていたのだ。

「なんか、ぶっとんだ同期がおるな。」そういう印象を与えることには成功した。

…好まれる、好まれないは別にして。

出る杭は打たれることなんて知っている。

実際、「コイツ苦手やわぁ」と、俺を蔑む目で見てくる人もいたわけだが、別にいい。

八方美人で生きることは、もうしたくない。

恥晒しでもなんでもいい、俺は俺の生きたいように自由に生きていきたい。


あらかた自己紹介がすんでから、俺は本領を発揮した。

久々に発動、アピ太郎。

「アピ太郎」

これは、高校時代にキャプテンが俺を評した言葉だ。

アピ太郎というのは、
`ボケも突っ込みもとにかく、全てのアクションを、でかい声を出して行う。`

ということだ。

特に、女子がいるとその傾向が強くなる。

目立ちたい、モテたい!
そういう思いがアピ太郎を生む。


誤解がないようにいっておくと、俺は女子が好きだ。
前回の俺たちバグジー親衛隊の旅行で、俺がホモという説がでたが、しっかりここでも否定する。


`でかい声、でかいリアクション、そして目立てば、女子からモテる`

俺はそういう考えを未だに持っていた。

おもろくて、足が速い奴がモテていた小学校時代を未だにひきづっている
だから、こんなザマなんだっ!


しかし、アピ太郎発動は俺の調子のバロメーターになっている。

生きる気力に満ち溢れている証拠だ。

堕落した大学時代には、モテたいという意欲が欠けていた。

今、社会人になって、アピ太郎が発動するという高校時代の情熱を取り戻しつつあるということなのかもしれない。


アピ太郎ともう一つ、特筆すべきことがある。

それは、俺のノリの軽さだ。

同期と言ってもうちの職場は、ストレートが殆どいない。
転職者、就活浪人、留年、様々な理由から年上がかなり多い。


俺は、いつもめっちゃタメ口で話した後に、

「え?年上っすか?調子乗ってさーせんっ」と笑顔で言う。

そこの
「さーせんっ」にすいませんという気持ちは2mmほどしか詰め込まれていない。


みなさんいい人ばかりなので
「別に気を遣わんでええで。敬語やなくてタメ口でええで」

と言ってくれる。

俺は待ってましたと言わんばかりに

「そっすか!?っおっけっ!!!」と言う。


軽い、軽すぎる。吹けば飛びそうだ。


しかし、こんな俺でも、一応年上への配慮はしている。

年上の同期を呼ぶときは、君付けにしている。

さん付けでは、呼ばない。

先輩にはさん付け、年上の同期は君付け

そこのよくわからない俺なりのルールをこれからも徹底していこう。


俺は、アホで自分勝手なので、敵ができやすい。

こういうちょっとしたケアや配慮は忘れないようにしないといけない。


楽しい夜はあっという間に更けて、就寝時間が近づいた。

「また明日なあっ!」

そんな言葉を口々に発し、それぞれが、部屋へ戻った。

俺は、女子の部屋が密集する3階に上ろうとしたが、もちろん止められた。

くっそ悔しい…


「今日はほんまに楽しかったなあ」
そう思いながら、シャワーを浴びていると、ある衝撃事実に気付いた。

…ボディーソープが….
備え付けのボディーソープが

ない…!!!







次回予告

ビオレで体を洗うのか?
体を洗わないのか?
そして、ついに登場、ぶっとび男`ぼす`!

7月24日(日)
第十一話 ビオレは赤ちゃん





-俺バグ延長戦- 拝啓、いつかの君へ
theme music 
THE DAY HAS COME 2019



俺バグ延長戦4



スポンサーサイト
NEXT Entry
Ⅱ章 PART16 I say to you `I love you`, for the first time.
NEW Topics
Ⅲ章 37話 世界で一番長い日(4) 「みなと神戸花火大会」
【ぐぅかわ】 どん兵衛 吉岡里帆☓星野源 逃げ恥のムズキュン再び
Ⅲ章 36話 世界で一番長い日(3) 「これがバイナイってやつか…」
Ⅲ章 35話 世界で一番長い日(2) 「キャンプ行く=誰か行く」
~アカネのミルタンクから学んだこと~
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

カテゴリ
訪問者数
頂点を目指せ!
ランキングに参加しています! 応援してくれる方はクリックお願いします!
検索フォーム
ブロとも申請フォーム