2016. 08. 01  
←【目次】 短編エッセィ集 


誰もが一度は経験する逃げられぬ闘い...

僕は22歳にして、そいつを初めて経験しました。


普通、新入社員というものは、15分ほど余裕を持って会社に到着するものですが、僕は毎日、時間ギリギリに到着する電車に乗っています。

'ギリギリでいつも生きていたいからah-ah' りあゆふぇいす


ある日の朝、満員電車に揺られている最中に、何かムカムカする感覚がしました。

便意という名の魔物が僕を襲います。

漏らすのか?

いやだ、いやだ。

前傾姿勢をしたり、芋虫のように体をくねらせ、ときおりしゃがみこみ、耐えるために全力を尽くします

あかん、これはあかん

僕は、この便意が多少の我慢程度ではどうにもならないということに気づいてしまいました。

そんなとき、電車の広告に描かれた表示が目に飛び込んで来ました。


「万が一の時には、非常停止ボタンがあります。」

そして隣に、ワンピースのバギーの鼻のような真っ赤な赤いボタンがあるではありませんか?

これか?押すか?

もう押そう...

押すと全てが楽になる。
そんな気がしたのです。

押せば、電車が止まります。

そうなると、なぜ止めたのか?という問題になります。

僕は答えるでしょう。

大便がしたかった。

しかし、線路で止められてもトイレはありません。

なぜ止めた?

朝の通勤ラッシュの大切な時間を、便意に駆られて止めてしまった僕を、人々は、神は、許すでしょうか?

いえ、許しはしないでしょう。

僕はなんとか思いとどまり、電車停止ボタンを押すことを思いとどまりました。


梅田まで耐える、そうすると、まだ会社に間に合う可能性はあります。

しかし、僕は会社に間に合うことよりも便意を抑えることを優先しました。



西宮北口に電車が止まるや否や、僕は猛ダッシュで、階段を駆け上がりました。

このとき、僕は風になりました。

こんなお洒落な駅で途中下車する理由が.....だなんで。


トイレに駆け込んだ僕は、4つの世界への扉が開かれていないことに絶望します。

「すみません!」
「すみません!」
「すみません!」
「すみません!」


僕は鈴木奈々の楽屋挨拶周りのように叫びながらドアを順に叩きました。

しかし、反応はありません。

僕は、どうすることもできずドアの前でとにかく歩き回ります。

カッカッカッ

響き渡る革靴の音...


頼む、誰か?早く...


そのとき...

ガチャッ

トレンディエンジェルのような頭をした中年男性がドアから出てきました。

僕は彼が、現世に舞い降りた天使に見えました。

「ありがとうございますっ」

叫ぶや否や駆け込み、この世界に平和が戻りましたとさ。



読んでいただきありがとうございました。
よければ別の記事もご覧ください!

←【目次】 短編エッセィ集 
←【目次】俺たちバグジー親衛隊


↓ランキングに参加していますので、タップorクリックお願いします!

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村
関連記事
NEXT Entry
GLAY ファンクラブLIVE 2日目レポート 7月31日(日)
NEW Topics
特別編 第16話 温泉の素をぶち込めば…
【株式投資】「TATERU」 本日もストップ高!
【株式投資】「TATERU」 差金決済で売却できず!
【株式投資】 TATERU-タテル- に賭けて、資産3倍!
Make my story   Lenny code fiction
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説の題名は、「俺たちバグジー親衛隊」
読むと笑みがこぼれる学園コメディです!

毎週金曜日に更新します。基本、1話完結ですので何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>

電車で謎のおっさんに殴られる。
学校創立以来の大事件を起こす。
迷子の末、線路を爆走。

門限18時、冴えない高校1年生のとっしーと、
「おもしろければ何でもええ」笑い至上主義のボブとキャプテンの出会いが化学反応を起こし退屈な日常に奇跡を起こします。

無茶振りに戸惑い、泣き喚きながらも、持ち前の行動力を発揮していくとっしーは、数々のイベントをこなし、高校デビューを果たします。

そしてぼくら3人は、毎日、22時頃まで共に過ごすホモ集団へ… 蜜月の3人を待ち受けるのは、次々と起こる謎イベント...

死を覚悟した高さ10mの橋に架かる線路を歩くことを乗り越えた先に待つものは…?

そして9年3か月の片思いは、悲劇の結末へ…
いや、その結末こそが、喜劇の始まりでした。

アウグストゥス
「この人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」 



この作品のジャンルは「喜劇」、「コメディ」です。読者が幸せになる作品を目指します!

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものになり、「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」とみんなの心が軽くなって、笑顔になれる作品を執筆していきます!


 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々ありますので、感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 喜劇の物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも投資、音楽、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

カテゴリ
訪問者数
フリーエリア
頂点を目指せ!
ランキングに参加しています! 応援してくれる方はクリックお願いします!
検索フォーム
ブロとも申請フォーム