2016. 03. 11  
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2016年某日。巷で流行りのリアル脱出ゲームに挑んだ。

一緒に行く予定の友人がこれなくなり、1人で行く。ぼっちか?ぼっちです。
1人カラオケ、1人焼肉、何事もおひとり様が流行っている時代や、オールオッケー。

「しかし、リアル脱出ゲームとはなんだ?」と思い、当日の朝、ググってみた。
現代人のグーグル依存率は洒落にならない。こうやって、考える力が衰えて脳がツルッツルになっていく

無題

すると、ある記事を発見した。
「リアル脱出ゲームは女の子と出会えます!謎を真剣に解くなんて馬鹿です。女の子との連絡先交換に本気を出してください。」
「この記事書いてるやつちゃっれぇ~。謎ときゲームで謎解くな?ソウキタカー!チャライ!」

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俺はそう思ったが、
「よし、俺もチャラ男になってみよー!」すぐに、俺もチャラくなる決意をした。

彼女にフラれて2年。
勝手に未練たらたらでストカになるかならんかの土俵際でウヨウヨしている俺は、

吹っ切ってチャラくなることに活路を求めたのだ。
俺は自分のことを、神戸のルパンと呼んでおり、「かっわいいゲストヒロイン、クラリス探すぞー」と気合入れた。

思い立ったらすぐ、動く。さっそく、散髪屋にもうダッシュで駆け込み入店した。
手動ドアやのに、自動と勘違いして、激突ドッガンランシャーン


「髪形どうしますか?」
「モテそうな感じで!」


「わかりました」

店員の苦笑いからは、「いや、麒麟の田村顔でモテる髪と言われても…pupupu」という感情が伝わった。

散髪を終え、ワックスツンツンのええ感じの髪型
残念ながらほぼ角刈り、とれたての栗みたいなヘアー
でリアル脱出ゲームの会場へ向かった。


会場へは、1時間前に到着。俺は学生ニートが故に、時間には縛られない。
早めに会場入りして、女の子と話そうと思った。そう。さっそく、チャラ男の記事を実践しようとした。

が、周りにいるのは、スーツ姿のグループとイケキャラ合コン的な奴らの2組だった。
一人でいる女の子なんていない。団体で話しているんだ。

グループに割り込んで女の子と話すのは俺にとっては至難の業だ。
例えるなら、アメフトでがっちりスクラム組んだ奴らの中心に割り込むみたいなもんだ。きちい


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俺は直感する。「あ、これ1人で来たらあかんやつや。ぼっちになるぞ?」
会場には続々と、人が集まっているが、団体ばかりだ。キャピキャピウェイウェイ言いながら、突撃してくる。

俺はその勢いに押されて、会場の周りをウヨウヨ歩き回っていた。
 サッカーでゴール決めた感じの嬉しいウヨウヨではない、体育の授業でペアが見つからない時のウヨウヨだ。


しばらくして、スタッフがやってきた。そして2階のメインへ会場に案内される。
チケットを見せて入場だ。チケットをドヤ顔で見せる俺にスタッフは
「1人ですか?」と尋ねる。見りゃわかるだろ
俺はドヤ顔で「はい」と答えた。

その瞬間のスタッフの憐れみの表情は一生忘れない。言い過ぎ、明日には忘れるどうでもいいことだ。

今日の脱出ゲームは約100人が参加する。6人毎のチームにわかれ、協力して謎を解いていくようだ。
そこで、チームごとのテーブルに案内された。

俺を誘導したスタッフはジュノンボーイみたいな顔した奴だ。
ジュノボはライオンキングのミュージカルみたいなテンションで俺に言う。

「おひとり…なんですよね?大丈夫!だいじょうぶっ!1人でも、楽しいですよ!ほんっと楽しいです!」
無駄にイケメンな笑顔で話しかけられた。

ジュノボの優しさや気遣いには、女性ならキュンとくるのだろう。

が、俺は、コテコテのニューハーフや。ちゃう、関西人の男や。
「このイケメン`1人`を強調しすぎやほっとけほっとけ!」と思ったがもちろん口には出さない。
「そっすね!一人でも楽しめるよう頑張るっす」
シャーっとテキトーに流した。

テーブルに着くと4人チームのメンバーが座っていた。俺は5人目の侍のようだ。誰が侍やねん。

まず3人は、家族のようだ。お母さんと小3の男の子と小1の女の子。
お兄ちゃんと妹は仲好さそうでみているこっちも幸せになる
お兄ちゃんは、マサオくんみたいな感じ。妹はただただかわいい。(ロリではないよ、うん)
そして、お母さんはとても、とてもかわいい、美人。
俺はチャラ男の記事をまた思い出す「謎を解くな!連絡先を聞け!」
が、人妻の連絡先は、聞かなかった。
「聞いちゃだめだ、聞いちゃだめだ、聞いちゃだめだ」
俺は聞きたかったけどさー、俺の中の碇シンジが叫んで止めたんだー
 ...黙れ

そして、もう1人の女性の印象は強烈だ。やたらと縁のでかいメガネに熊の帽子をかぶっている。
熊の帽子をかぶっているから、熊に食われている感じに見えてしまう。

いや、食われてるやろ。血は…でてない、よかったよかった。
かぶってるクマも、かわいいわけでもなく、怖くもなく、中途半端なクマだ。
 富士の樹海とかによくおるスタンダートなタイプ。

以後この人をクマに食われても平気な人、略してクマさんと呼ぶ。

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この人はガチ勢だった。どうガチか?
「私、リアル脱出ゲーム、何10回きてるんですけど!こういう初めに配られるパンフレットに
ヒントが隠されているんですよ!ここ!ここ読んでください!目がちぎれるまで読み込んでくださいね!」
「私の経験上、バイオハザードの脱出ゲームはほんとによかったです」を連呼。
ぐいぐいぐい。

俺も、家族の3人も初心者なので、クマさんが経験者で助かった。
自然とクマさんがリーダーになった。こうやってチームができていくのか

6人グループなので、まだ、メンバーが1人足りない。
俺はここで、今朝のチャラ男の記事を思い出した。
「リアル脱出ゲームは若い女の子と出会えます」

俺は、最後の一人のメンバーが若い女の子であることを願った
「来い来い来い、Mステの弘中アナとか、探偵ナイトスクープの松尾さんみたいな才色兼備系来い!
 それか、鈴木奈々みたいな、楽屋であいさつ2回するアホかわ系ギャル来い!」

念じた、ナンダカンダ念じたんだ。
するとやってきた。

ダースベーダーから、キングボンビーのBGMが俺の頭に流れた。
それほどオーラのある人だったんだ。

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マツコデラックス

が…来た。
マツコ厳密に言うと、デラックスと島崎和歌子を足して2で割った人だ。
人生期待しすぎない方が楽に生きれる。俺は痛感した。


チームが6人そろったところで、チーム名を決めることになった。
クマさんの提唱で「最年少」になった。
6歳くらいの女の子がチームにいるかららしい。
「プリキュア」とか、「若さこそ力」とか、「クマさん」とか俺は、そういうチーム名がよかった。

ふっと一息ついて、周りのグループのメンバーを見てみた。
左隣のグループは、女子大生6人組だ。キャピキャピしている。
右隣のグループは男女のグループだ。チーム名決めそっちのけで、自己紹介をしあっている。合コンかよ

斜め隣のグループは、全員男だった。そして、全員がメガネ。「おぎやはぎ×3」と名付けた。

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俺も眼鏡なので、あのグループに入ったらおぎやはぎになっていたんだろうな。危うい。クマさんや、マツコと同じほうがまだいい。


しばらくすると、司会者が出てきた。ラッスンゴレライブの太いほうみたいなやつが笑顔で叫んだ
「どうもーマツタクですぅっ!」


どどどっ!

ここで笑いが…おきない。
みんなマツタクをみて、口をポカンと開けている
「あかん!口呼吸あかんで!病気誘引するで?鼻呼吸にせな!」俺は叫びたかったが叫ばない

口ポカンな客を気にせずマツタクは続けた。
「はい!今日は6人ずつのチームになってもらいましたが、チームのみなさんとは、初対面の人も多いと思います。挨拶しましょうか? はい、よろしくお願いします!」
俺たちはマツタクに促されて、よろしくお願いしますと言った。

「っはい!これでみなさん親友です!」
マツタクの親友の基準低すぎわろた。


マツタクは、矢継ぎ早にゲームの説明を入れていく。ダッダッダッ
途中、会場が暗くなりステージ前のスクリーンから映像で説明が始まった。
すると、クマさんは、どらえもんが、秘密道具を探すかのように、どでかいポーチからジャラジャラ何かを探しはじめた。
取り出したものはペンライト。

自分の手元を光らせようとしたが、はじめ間違えて自分の顔を照らしていた。闇の中にクマさんの帽子がファっと浮かんできた。

あれはホラー。

自分のパンフレットやメモを見て、何かを確認し、常にメモるクマさん。説明中、「カッカッカ」というペンの音がこだました。
俺はクマさんの様子が気になりすぎて説明が耳からスゥーと抜けていった。

そして、説明が脱出ゲーム終わり、脱出ゲームが始まった。
リーダーはもちろんクマさん。他の5人に役割分担の支持を出す。
クマさんは説明時に、「走らないないでください」と再三言われているのに、すぐ走る。

会場をめぐりヒントになりそうなものを、写メっていた。
俺もクマさんと同じ、写メ舞台だったが、
俺はヒントを写メらずクマさんを写メった。なにしてんだか

ヒントの写メを撮り終わりテーブルに戻る。
親子三人が必死に謎を解いているその横を、ぬぼっと、マツコが立っていた。

マツコは、基本傍観者だ。謎は解けない。いつも困った顔をしてはる。
けど、マツコはでかいので横でのっそり見守ってくれるだけで安心する。

何事も適材適所ってやつがあるんだな

最年少の6歳の女の子は、謎解きには苦戦している。だから、役割は、ヒントカードを提出しにいくことだ。
提出場所までは20秒ぐらい歩かないといけない。
お母さんが「一人で大丈夫?場所わかる?」と女の子に聞く。
ちょっと自信なさそうに「大丈夫」と答えていたので、俺は「僕がついていきますよ?」と言った

お母さんもお兄ちゃんも、必死に謎をといていたので、(俺が謎を真剣に解いていないだけ)
女の子の見守り役を俺に任せてくれた、
そして、女の子のヒントカード提出を、背後からついていく。ドラクエかよ。

 ヒントを提出するところは、2つある。
黒幕の箱が二つあるので、そこに下からカードを通す。正しいヒントカードを入れると、黒幕の中のスタッフが、次の手掛かりとなるカードを渡してくれるのだ。

カードの種類ごとに違うので、俺は後ろからしっかり見守った。
悩みつつも、正しい場所に提出できた女の子。「くっそかわええ。」と俺は感じた。
その瞬間、「俺ってロリコンなんか?」自分が怖くなった…が気を取り直してテーブルへ戻る。


テーブルへ戻ると、一番謎解けそうなリーダークマさんの苦戦が伝わってきた。
「あれ?あれ??」
その横ではお兄ちゃんが機転のよさを発揮し、次々に謎を解いている。
俺は「マサオ君みたいなおにぎり小僧かわえーなー」と見守っていたが、次々と難問の謎を解いていく姿は、
江戸川コナンを彷彿とさせた。

しかし、コナンの力をもってしても、最後まで謎を解けそうにない。
最後5分、このままでは脱出できない!
俺は、ヒントカードの謎を解かずに提出しにいった。
(ヒントカードには、穴埋め問題があり、それを解いて提出すると、他の手掛かりがもらえる仕組み)

解けていないヒントカードを黒幕の中に提出すると、
音声で「無茶言うな。できることと出来ねぇことがある」と言われカードが帰ってきた。

黒幕の中でスタッフがカードが正しいかどうか認識しているのだろう。
俺は、そのカードを何度も提出した。その度に、そのカードが返ってくる。

スタッフもちょいと苛ついているのだろう、そんな無駄ないたずらをやめ、テーブルに戻る。
やっぱり謎は解けない。

終了の合図が鳴った。

「うわ!あとちょっとやったのに!!!」ものすごい勢いでクマさんがめっちゃ悔しがっていた。
その様子をマツコが見守っていた。


帰り道、お母さんと話しながら帰ったが、連絡先は聞けなかった。
いや、聞いたらあかん。
けど、お母さんと話すのは、楽しくて、隣の子供たちもかわいい。
これが家族の姿か、と俺は心があったかくなった。



お母さんたちと別れてひとりで帰ってる時にふと思った。
今日のイベントはなんだったのだろうか?

若い女の子と謎解いてあわよくばええ感じになっちゃうつもりだった。
しかし実際行ってみると、
お母さんと、マサオ君と、かわいい女の子と、マツコデラックスと、クマさんに喰われてる女の人と、謎解きをした。
1番仲良くなったのはお母さんだ。


「若い子もええけど、人妻もええなあ」なんて、思ってしまったんだ。

アカン!
チャラ男どころか、ベッキー事件の極みやないかい!
2.3本飛んでしまった頭のネジを拾い集めて正気に戻った。


「結局若い女の子とは出会えんかったな」
意気消沈した俺の横を
(斜め隣のチーム)おぎやはぎ×3が
ケラケラケラーっと楽しそうに話しながら通り過ぎて行った。


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「チャラ男なんて俺には向いてない。おぎやはぎが一番ええわ」
俺はそう呟き、夜の街をひたすら歩いた。



読んでいただきありがとうございました。
よければ別の記事もご覧ください!

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神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
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