2016. 08. 28  
俺バグ延長戦Ⅱ章
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「ぼすは、ほんまに最高っすわ!」

「僕もとっしーほど、ぶっ飛んだやつ見たことない!」

俺はぼすという人物と意気投合していた。そして、最高の笑顔を溢れんばかりにまき散らしていた。


それは、研修3日目の晩のこと、俺たちは個人的に飲み会を開いていた。

「ぼすって浪人したんすか?」
「浪人ではないな!ワンドラゴン!」

「ん?ドラゴン?」
「留年、龍、ドラゴン!」

「そんな表現する人初めてっすわ!
部活は何してましたか?」

「僕はダンスしてたね。」

「ダンダッダッダツダンスッ!?」
俺は腰を抜かして驚く。

「武田君、そんな驚いてどないしたん。」

「その、ダンスには因縁がありましてね。
俺、4年半付き合った彼女に振られたんすけど、その子が今ダンスサークルのやつと付き合ってまして...
んで俺はダンスを逆恨みしてもてるんすよ。」


「まあダンスはチャラいイメージあるよね。」
「そ、そうなんすよ」

「けど僕のダンスサークルは、名前が'ブシ'やから、硬派やで!」
「ブシ!?硬い感じっすね!」

「そうそう、あと飲み会でのコールも禁止やねん。ちゃらいと思われへんようにね。」

「えっまじすか!!
そんなチャラチャラじゃないダンスサークルもあるんすね?
なんかダンスを見直しました。」

「せやろ!
てかさ。自己紹介のときやねんけどな。
武田君、あそこでウケ狙いに行くのは冒険しすぎちゃう?
普通、あの自己紹介って、そえるだけで行くやん。
`レイアップ`みたいな?」

「いうたら桜木花道?!」

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「そう!けど武田君、ガンガンダンクでいくやん?その心意気凄いなと思って。」

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「ああいうガチな雰囲気のなかで、なんとか笑いをとりたかったんすよ!失敗しましたけど...」

「僕も笑いとりたかったけど、自己紹介って雰囲気もガチやし突っ込みもおらんやん?
あっこで、一人で笑いを狙うのはすごいで。」

「そっすかね?ありがとうございます!」

「武田君ってさ、たぶん子供心ってやつをさ、ずっと持ってるねん。いうたら`リアル・ピーターパン`。」
「リアルピーターパン!?俺が!?」


「そう!でも僕はめっちゃ好きやで。無邪気な感じで凄い話しやすい」
「まじっすか?嬉しいっす!」

「うん。武田君みたいな人は凄いと思う。」

俺は、人からあまり褒められたことがないのでとても感動していた。
そして、日々の心境を彼に吐露する。

「俺、高校時代に戻りたいとずっと思ってまして。
なんでかって言ったら、高校時代ってみんなぶっとんでたんすよ。
俺の出身・神戸の学校でさえぶっとんでたんで、ぼすの地元の大阪なんて、もっとぶっとんでたと思うんすよ。」

「うん。ぶっとんでてんけど…
正味、ぶっ飛ぶってさ、キリがなくなっていくねん。
どこまででもムチャしてまいそうになるし。

でもな、人って`引く`ことを覚えるねん。
あと、諦めること。」


「ああ、ありますね。」

「でもさ、ぶっとんだら体壊してもたり、やりすぎて大問題なったりするやん?
だから僕は、スキルつけようと思ってん。」

「賢いっすね!
けど、俺はそうじゃなくて、いつまでも子供心を持っていたい…」

「それがピーターパンやん!」」

「そうか!俺はピーターパンになりたいんすわ!」

俺はぼすとの会話で自分がどう考えて生きてきたのかがわかった気がした。
今まで抱えていたものを全てさらけ出すかのようにさらに、俺は続ける。

「俺が目指す姿はね、みんなに、‘あいつヤバイわ。何考えてるねん‘って思わせたいんすよ。
だって自己紹介で、あんなみんなマジな中で、ちょける社会人いますか??」

ぼすは、ふっと笑った後、急に真顔になって俺に語りかけた。
「とっしーをみてな、ちょっとよぎったのが、
`これが社会人かって`

でも、これ思ったら僕の負けやね。」

 (ぼすは、いつの間にか俺をあだ名で呼んでくれた。それがめっちゃ嬉しかったのだが、
 あまりに嬉しいアピールをするとホモかと勘違いされるので何も言わない。めっちゃ嬉しいけどな。)


「それは僕の勝ちっすわ!
社会人にこんなやつおってええんか?ていうのを思わせるのが俺の思惑ッスから!」


「目を輝かせて言うやん!」

「でも、このぶっとびってクビになるぶっとびではないですやん?法律に反してるわけでもないし。」

「そうやな!」

「今の俺の目標はね、クビにならずに、閑職にも飛ばされない程度に(あいつやばいからずっと文書整理)
いい感じのピエロ、ピータパンピエロみたいになりたいんす!
縮こまりたくない、自由にあるがまま生きたい!」


「そうやんな、あんま調子のったら上司に、叱られて、お前クビってなるもんな。
たぶん僕らの共通点ってさ。自分のことめっちゃ好きやん。」

「そっすね。目立ちたがり屋ですから。」

「だからガンガン前に出るし、どんどんアピールして場を沸かそうと攻めるやん。
だから結局そばにいて欲しいのは、`ツッコミ`
やん。」

「そうなんすよ!つっこみの子を周りにおきたい。それは小学校の時からずっと思ってました。
俺、中学の時、ミスってまいましてね。
突っ込んでくれる人が周りにおらんのにボケたら、`ほんまに変な奴`やと思われて…」

「それはあかん!ちゃんと考えてボケな!」

「あれは、反省です。
ていうかね、全員が書いた自己紹介の紙とか、俺のだけおかしいじゃないですか?」

「うん。とっしーの自己紹介の紙は正直読んでびびった。
紙いっぱいにガッときた。眼力が凄い、2Dの限界攻めてたよな?」

「でもね?書類って渡されたらふつう埋めないっすか?
だから僕は自己紹介欄を埋めたんすよ。」

「なのに、他のみんなの自己紹介カードめっちゃ量少ないじゃないすか?」

「僕らは自己主張が激しすぎるんかもな。」

「正直、うちの会社の社風に合ってないっすよね。
俺、自分が場違いって感じてますもん。

みんな俺のことやばいやつやって避けてるよーな気もしますし…」

少し弱音を吐いた俺を、ボスは温かくフォローしてくれた。

「少なくとも僕は、とっしーみたいな明るい同期がおってくれて嬉しいよ。
みんなの、`珍しい人`おるなみたいに思ってるくらいちゃう?」

「そういってくれてありがたいっす。あざっす!
けどね、俺は思うんですけど、20年前は俺みたいな奴がもっといたと思うんですよ。

あの時代って活力があったじゃないですか?
みんな夢もって、ドタバタしてむちゃくちゃで…


けど、俺らゆとり世代ってなんか冷めてるじゃないすか?
さらに、社会人になると、みんなもっとリミッターを閉じていく。
みんな絶対はしゃぎたいと内心では思ってるはずなんすよ。


大人になればなるほどはしゃげないこのご時世…
世間の目と、年齢的なテンション、んで先を悲観してもてね…」


「背負いすぎてまうわけやな?十字架を…」

「そう、俺はね。それを、この世界から解き放ちたい。
今、結構うちの職場忙しいところ多くて厳しいじゃないすか?
職場で鬱とか、そういう話もちらほら聞きますし…

だからこそ、俺はそんな厳しい環境でもちょけていきたい!

みんながそれをできないとしても、みんなが俺を見て、
`あんなアホがおるねんから俺はまだいける`って思ってもらいたい。

周りを気にせず自分が思うように生きたいんすよ!」


「輝きたい?`異端児生まれた。ナチュラル異端児`ってことやんな?!ええと思うで!」

「あざっす!そういってもらえると、嬉しいですし、ぼすは、俺なんかの数倍おもろいしエンターテイナーなんで同志がいて嬉しいっす!」

「僕もそれは同じ気持ちやで!二人でこの職場を明るくしていこうな!!!」


「はい!ほんと、この世界変えていきましょう!!!」

こうして、俺とぼすは、うちの会社を、そしてこの日本を、明るくしていく夢を持ったのだった。




次回予告

野球拳?NONONO!
卓球拳です。
コンパライアンスが叫ばれる現代社会に鋭いメスを入れ...
そして、蛍子ちゃんは驚き、チーちゃんはキレる...!?

9月4日(日)
→第十七話 卓球拳-TAKKYUKEN 

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-俺バグ延長戦- 拝啓、いつかの君へ
作者が弾き語るエンディングテーマ

 「ふがいないや」 YUKI 




俺バグ延長戦8
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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

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