2016. 03. 25  
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ドッドッドッ。明石海峡を越え、揺れるバスに乗っている。
今日から3泊4日お一人様旅だ。
神戸三宮から2分くらいで急に徳島に着いたから慌てて降りる。んなわけあるかい

四国はなぜかテンションが上がるので、意気揚々と旅路に着く。
が、途中で気づいた。

「あっ!トランクがねぇっ」

トランクをバスの荷物置き場に入れたままだったことに気付いた。
俺は慌ててバス停に戻る。ダッシュ
バス停にはバスがのっそり止まっていたが、ラベルが回送に変わり、今にも走りそうな雰囲気を醸し出していた。
「やっべ!」

背後から全速力で走りバスに近づく俺。
女の子相手に、背後から全速力で近づいちゃうとストーカーだが相手は巨大な鉄の塊だ。
なんら問題はない。


猛ダッシュする俺とバスとの距離がどんどん近づく
5m 4m 3m 2m 1m...

「よっしゃ追いついたあっ」
そう安堵した瞬間、バスがうごめいた。
のそっとした巨大を揺らしゆっくり発車するバス。

その姿はまるでネス湖のネッシー。見たことないけど

「っあかん!待ってくれ!」
俺はバスの背後から叫んだ!
俺の声なんて気にかけずネッシーは進む。

その後ろを走って追う俺。
「50m2秒3の実力みせたわいや」
本当は7秒台だが、影技・憑鬼の術 (流浪に剣心の鵜堂刃衛が使う術)を使ってみた。

「心の一方で己に暗示をかけ、全ての潜在能力を解き放つ技」作中ではこう説明されてたが、
簡単に言うと自分が強いと思い込んだらほんまに強くなるというめちゃくちゃな理論

徐々に加速するバス。
バスはバス停抜けて、右折し、交差点に入った。
俺は自分が車と勘違いしたのか、何も考えてないのか、交差点を車のように走った。
ルパン的なカーチェイスならかっちょええが、バスを後ろから追う男の図は
まあださい。

「ま、ま、ま待ってくれえ!」
叫びながら全力で走る。
なんかテンションが上がって俺の顔は笑顔だった。
が、バスに人間は勝てない。みるみるうちに引き離されてしまった。

ドッタァ

俺は道路に足を着き、肩を落とした。 絶望感が半端やあらへん。

俺は、つぶやいた。
「トランク、じゃあな。この旅行はお前抜きで進めていくよ。着替えないから最悪全裸やけど気にすんな。お前は悪くない。取り戻せなかった俺が悪い」

そして、俺はトランクをほっといてレンタカーを借りに行った。

次の目的地は高知県だ。
しかし、トランクが寂しがってるような気がしたので、しっかり取り戻しにいくことにした。
なんてええやつなんや、俺は。

バス会社に電話して、バスが向かった車庫を教えてもらい向かった。
まさしく子供を保育園に迎えに行くママの気持ちや。


しかし、カーナビがイタズラしやがった。着いたのは阿波交通の出来島車庫。
荷物は徳島交通の出来島車庫。
「どこに向かわせてるねん。けど、惜しいなあ、次は頑張れよ」
俺はカーナビを励ました。

阿波交通のおばちゃんに場所を聞いて徳島交通へ向かう。
そして、徳島交通へついた。事務所の中はおばちゃんの佃煮だった。
15人ほどのおばちゃんがところせましと座っていた。

「すいませーん、荷物忘れたものですが」
「ああ、忘れ物の方ですね?ありがとうございますぅ」
「なんで感謝されるねん」… 嬉しいわ


そして、荷物が戻ってきた。
俺はドバッとトランクを抱き抱えた。

佃煮おばちゃんたちは俺を腐った煮干しを見るような目で見ていた。




読んでいただきありがとうございました。
よければ別の記事もご覧ください!

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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説の題名は、「俺たちバグジー親衛隊」
読むと笑みがこぼれる学園コメディです!

毎週金曜日に更新します。基本、1話完結ですので何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>

電車で謎のおっさんに殴られる。
学校創立以来の大事件を起こす。
迷子の末、線路を爆走。

門限18時、冴えない高校1年生のとっしーと、
「おもしろければ何でもええ」笑い至上主義のボブとキャプテンの出会いが化学反応を起こし退屈な日常に奇跡を起こします。

無茶振りに戸惑い、泣き喚きながらも、持ち前の行動力を発揮していくとっしーは、数々のイベントをこなし、高校デビューを果たします。

そしてぼくら3人は、毎日、22時頃まで共に過ごすホモ集団へ… 蜜月の3人を待ち受けるのは、次々と起こる謎イベント...

死を覚悟した高さ10mの橋に架かる線路を歩くことを乗り越えた先に待つものは…?

そして9年3か月の片思いは、悲劇の結末へ…
いや、その結末こそが、喜劇の始まりでした。

アウグストゥス
「この人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」 



この作品のジャンルは「喜劇」、「コメディ」です。読者が幸せになる作品を目指します!

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものになり、「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」とみんなの心が軽くなって、笑顔になれる作品を執筆していきます!


 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々ありますので、感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 喜劇の物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも投資、音楽、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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