2016. 09. 30  
3章

↑【目次】Ⅲ章 どでかい花火で人生終幕?
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文化祭の花形といえば、みなさんわかりますよね?
各々のクラスが美声や怒鳴り声、やる気のないダミ声をハーモニーさせるあれですよ?

そう、合唱コンクールです。


そして、今。
僕の目の前では、ハーモニーぶち壊し覚悟の全力で、全力少年を歌う1-6のメンバーがいました。

全力少年ってタイトルやけど本気で全力で歌う?
てかこの曲合唱向けか?
誰か選曲のときに言えよ...

1-6のメンバーが真顔をさらけだして全力で歌う姿がそんな雑念を洗い流してくれます。

1-6は文化祭本番でこれを披露するのでしょう。
綺麗なハーモニーを奏でることが絶対正義なのか?
既存の合唱に疑問を投げかける衝撃的な全力少年。


彼らの全力は稜北台高校の文化祭にどんな嵐を巻き起こしてくれるのか?
プロジェクトXのBGMがよく似合う展開です、おもしろくなってきやがりました。


全力1-6の練習が終わった後、僕はキャプテンとギアルの元へ駆け寄ります。

「お前ら!全力で歌いすぎやろ!」

「普通や。タイトル通り歌ってるだけや。」

「そんなことより、うちのクラスで1人全力を出してないやつがおるねん。」

「誰や?」

「こいつや。」
ギアルは石ころを蹴る動作をして、飄々と新キャラまさはるを見つめました。

「出してるわっ!」
まさはるは間髪入れず鋭く突っ込みをいれます。彼はこのツッコミを武器に、5年後には'盛り上げ隊長'という役職を手に入れます。
(盛り上げ隊長の活躍は俺バグ大学生編にて)


「まさはるは声出してるふりしてるだけやろ。」

「ちゃうわほんまに出してるわっ!」

必死に弁解するまさはるに、キャプテンは革新(確信)的な一手を放ちます。

「まさはるはなあ、所属してる吹奏楽部でも、吹いてないんや。
吹いてるフリをしてるんや。」


「ちゃうわ!吹いてるわ!」

「いや、この前吹奏楽部の女子が『まさはるくん吹いてないよねー』って話してたの聞いたぞ。」
(女子の噂はキャプテンが編み出した真っ赤な嘘です)

まさはるはそれを指摘されると、急に顔つきが変わりました。
頭を引っ掻き、バレタカというカモフラージュをしながらつぶやきます。

「.................せやな。」

認めた... ってことは吹いてないんや...


「てか吹奏楽部って女子しかおらんやん?
50人くらい部員おるけど、男1,2人やん?
となると、その男はもう女子みたいなもんやしな。」

「女子だらけのところに混じった男は、女になるん?
その理論すげーな。」

「そうやで。てかなんでそんなとこ入ったん?」
僕らはまさはるを問い詰めます。

「まさはるは、女好きなんやろ?」

「ちゃうわ。」

「じゃあ、ホモ?」

「ちゃうわ。」

「じゃあ、でも女の子はちょっと好きやろ?」

「...まあ好きやな。」

「じゃあ、吹奏楽部入ったのも女の子目当てやろ?」

「.............せやな。」

認めた... 女の子好きで吹奏楽部入ってたんや。

このあたりから僕らはまさはるという人間のチョロさに気付き始めます。

チョロいというか、彼はとにかく人生がめんどうなのです。否定するのさえとりあえず場の空気に合わせてしまうのです。

「俺も、吹奏楽部入りたいわ。」
`脈なし絶賛片想い中の浅倉さん`が吹奏楽部に所属しているので、僕はまさはるに嫉妬しています。
ついつい本音が出ました。

「じゃあ、とっしーテニス部やめて吹奏楽部入れよ。吹奏楽部側もうれしいやろ。」

「さすがに恥ずい。けど、浅倉さんと毎日過ごせるなら入ろうかな」

「いや、それは吹奏楽部側からお断りします」
まさはるは急に真顔になって、ぼくの吹奏楽部入りを拒絶するしました。

ショックを受けるぼくの横では、キャプテンがくっちゃか噛んでいたガムを丁寧に袋に包み、自分の掌に握りしめました。
そして、まさはるに疑問を投げかけます。
「てか本当のところ、なんでまさはるは吹奏楽部入ったん?」

まさはるはキャプテンの掌をそっと開き、ガムの包み紙を奪い取ると、それをじっと見つめ、うなづくや否やそれをゴミ箱に捨てました。

めっちゃええ奴。けど、そこまでせんでええやん。ちょっとキモいぞ?

今の事象が飲み込めずにキョトンとしたキャプテンを置いていくかのように、まさはるは語り始めました。

「俺の姉貴が吹奏楽部のOGやからさ。」

「え...?吹奏楽部のおじ(叔父)?」

「違う。OG。男はOB。女はOGやん。ボーイとガール!」

「だから叔父やろ。」

「違う!
オージー!!!」

「だから叔父やんけ?!」


まさはるは、めんどくさくなったようで、諦めの表情をちらつかせながら、ぐっと息を飲み込みます
そして、吹奏楽部で鍛えた自慢の肺活量を発揮して豪快に叫びました。


「...せやな!!

叔父や!!

俺の姉貴はなあ?

吹奏楽部の叔父や!」

み、み、みとめた...

こ、こ、コイツ、、チョロいぞぉ!!!

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告
浅倉さんという意中の人がいながら、美人と評判のまさはるの姉貴に興味津々のとっしー。
`全然モテないのにめっちゃ女好き`な奴に対して、弟まさはるは、どんな反応を示すのか...?

10月7日(金)
→12話 吹奏楽部&まさはるの姉貴

←10話 新キャラ・まさはる登場


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作者がギターで弾き語る11話エンディング曲
あかん (ティーナ・カリーナ) 世界の果てまでイッテQ お祭り男テーマソング





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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説の題名は、「俺たちバグジー親衛隊」
読むと笑みがこぼれる学園コメディです!

毎週金曜日に更新します。基本、1話完結ですので何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>

電車で謎のおっさんに殴られる。
学校創立以来の大事件を起こす。
迷子の末、線路を爆走。

門限18時、冴えない高校1年生のとっしーと、
「おもしろければ何でもええ」笑い至上主義のボブとキャプテンの出会いが化学反応を起こし退屈な日常に奇跡を起こします。

無茶振りに戸惑い、泣き喚きながらも、持ち前の行動力を発揮していくとっしーは、数々のイベントをこなし、高校デビューを果たします。

そしてぼくら3人は、毎日、22時頃まで共に過ごすホモ集団へ… 蜜月の3人を待ち受けるのは、次々と起こる謎イベント...

死を覚悟した高さ10mの橋に架かる線路を歩くことを乗り越えた先に待つものは…?

そして9年3か月の片思いは、悲劇の結末へ…
いや、その結末こそが、喜劇の始まりでした。

アウグストゥス
「この人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」 



この作品のジャンルは「喜劇」、「コメディ」です。読者が幸せになる作品を目指します!

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものになり、「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」とみんなの心が軽くなって、笑顔になれる作品を執筆していきます!


 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々ありますので、感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 喜劇の物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも投資、音楽、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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