2016. 09. 25  
俺バグ延長戦Ⅱ章

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卓球拳の前日に話は戻る。

研修場には、息抜き施設が2つ配置されている。卓球場と大きな和室だ。
和室には机がずらりと並べられており、酒、おつまみを置くのにぴったりだ。

ここで連日アフター5の飲み会をしているわけだが、幾人か未成年もいたため、俺は「トランプしよかっ!」という修学旅行ちっくな提案をした。

「それええなあ」となるわけだが、肝心のトランプを誰も持っていない。

「すぐ買いに行ってくる!」
行動力だけが取り柄の俺は、売店へと駆けた。

売店は研修場の中に1つ設置されており、駅中売店と変わらぬ品揃えで野村克也監督似のおっちゃんが営業していた。

ドタバタと走って店内に入った俺はおっちゃんの顔を見るなり、尋ねた。
「おっちゃんおっちゃん!トランプ売ってる?」

「...ひ、ひとつだけあるでぇ」
若干、言葉に詰まりつつも、やけににやにやした顔で答えるおっちゃん。

「ほんまに?!めっちゃ助かる、買うわ!
なんぼ??」

おっちゃんは困ったように天を見上げる。

「えーと...500...
いや、400円にしとこか
!」

「めっちゃ安いな!ありがとうっ!」
俺はトランプがあった喜びで、おっちゃんの曖昧な値段設定を気にかけなかった。

このちょろそうな様子なら5円くらいには値切れただろう。

トランプを調達した俺は、和室に戻り、みんでトランプを楽しんだ。

その約1時間後、ぼすが肩で息をしながら和室に入ってきて叫んだ。
「みんな!トランプ買ってきたで!」

「僕、トランプ売店で買いましたよ?」

「え?とっしー買ったん?
僕、売店行ったら、『さっきトランプ売り切れた』って言われてさ。
走ってコンビニまでいって買って きてん。」

「なんか申し訳ないっすね、すんません。」

「別にええ世!僕のが遅かったわけやし!
てか、とっしーが買ったトランプ新品やった?」

「えっこれ新品じゃないんすか?
たしかに、トランプ使うとき、封開いてたような。」

「やっぱり!それ、去年の研修生が忘れていったやつやで!おっちゃん、僕が買ったときぼそっと言うててん。」

「え!?あ、あのおっちゃん中古を売ってたんすか。
ふっざけんなよあのじじいっ」

「売るときめっちゃにやにやしてたんちゃう?」

「してましたね…。なんか、値段設定も、400?500って悩んでたし…」

「やっぱり怪しいやん!」

「買った時、『ありがとうございます!」
ってめっちゃお礼したんすけど、 アホらしくなってきました…」

売店のおっちゃんに騙されたが、おっちゃんとの絡みはこれで終わりではなかった。


時は流れて、研修3日目。
俺たちは、明日の晩の最後の飲み会のため酒をどう調達するかを考えていた。

「酒どうする?」
「コンビニは遠いし、金も高いしなあ。」
「となると、売店?」
「せやな」

即座に売店に駆け込み、おっちゃんに事情を説明した。
おっちゃんはにやにや笑って、思わぬ商品発注に喜びながら、
「わかった明日、箱で大量に仕入れるわあ。」と答えた。

「頼みますね?
仕入れてほしい飲料なんですけど、
ビール2ケース、酎ハイ
あと、オレンジジュースとファンタ。お願いします!」

おっちゃんは、紙のメモを見ながら注文を確認する
ビール2ケースとオレンジファンタやね?おっけい。」

「おっちゃんちゃうで!
オレンジファンタじゃない!オレンジジュースとファンタは別。」

「アンタ?アンタ?
じゃあ、ファンタは何味がええの?

「グレープとかかな?なんでもええで!」

おっちゃんがあまり話を聞いていないので心配になった俺だったが、値段を確認する。

「ビール一本この値段やから、22000円かな?
大丈夫大丈夫。これより安くするから。」

謎な自信を持つおっちゃんに、値引き率を聞いても、彼は教えてくれない。

「大丈夫大丈夫。安くするから!」の一点張り。怪しい…

俺たちは、おっちゃんのことを、怪しみ始める。
「あの人ちゃんと仕入れるんかな?なんか心配になってきた。」

「格安やからって飲みさしとか仕入れてくるちゃう?」

「Amazonで仕入れたり… 」

「食中毒だけは注意しようぜ。」

「せやな。」

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

癖ありすぎて絡むだけでおもしろい売店のおじさんが現れた。
詐欺まがいの商法に、怪しい仕入れ値...彼は何者?


来週の俺バグ延長戦(社会人編)は休載します。
次回は2週間後の日曜日、10月9日に掲載いたします。

俺たちバグジー親衛隊(高校生編)は、毎週休まず金曜日に掲載しております。
社会人編は休載が多くすみません。

10月9日(日) 
第二十話 抱きしめてTONIGHT




-俺バグ延長戦- 拝啓、いつかの君へ
作者が弾き語るエンディングテーマ

 「ふがいないや」 YUKI 




俺バグ延長戦
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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

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