2017. 01. 20  
3章

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「顔を真っ青にして震え始めた田中先生をみて、おれらは心配した...」

「うそやろ?心配なんてしてなかったやろ」

「そう。あのときのおれらは、目の前の問題を解くのに必死で先生の様子にまで気を配れんかった。

そんなとき先生は苦悶の表情から絞り出すように笑顔を振りまいて、言葉を発した。

'すみません。
お腹が痛いので抜けます。'


彼はそう言った2秒後にはもう、ドアを手にかけていた」

「その苦悶の表情を察するに、まあ20分くらいは帰ってこおへんやろうな」

「なんで時間まで知ってるねん。
20分やけども」

「で、その20分間、クラスはどうなるんや?」

「崩壊。

20分の学級崩壊や。
みんな立ち上がって思い思いに動き回る」

「田中先生一人おらんだけでそんなに変わるんか」
「逆にあの先生の統率力すげえな」


「そもそも授業前にいけよ」
「急な腹痛がどうしても我慢できんかったんやろ」

「いや、我慢しろよ」
「我慢させるなって!漏らしたらどないすんねん」

「それはめっちゃ臭い」
「やろ?」

「先生が抜けたのは、there is の並べ替え問題をUピーに当てたあとやろ?
Uピーは先生がおらんくなったあとも正答を求めてあがいてるんちゃう?」

「いや、Uピーは'よっしゃ自由や!'と叫んで英語のことなんてもう頭になかったよ。
ただ、次に当たる可能性のある後ろの席のやつは怯えて震えてた」

「なるほどな。
あの人、わからんやつには容赦ないからな。2秒もせんうちにすぐ次のやつに当てるやん」

「たしかに。
回転早いから一回の授業で1人3.4回は当たるなあ」

「当てるといえばよ。
まさはるがこの前やらかしてん」


まさはると同じクラスのギアルが語り始めました。

「それは春の終わりのことでした...」
「ロードオブメジャーみたいに始めんくてええねん」

「5月のことや。
大前提として、この頃の英語ってめっちゃ簡単やねん。be動詞とかのレベルや。

簡単やから、当てられた人はみんなすらすら答えるのに、まさはるだけ苦戦しててな。

あいつは自分の番が回ってくるたびに'わかりません'っていうわけや。

けど、田中先生も鬼じゃない。
はじめのうちは何度もヒントを出してたんや。

けど、まさはるはふざけてるのか全く正解せえへん。

だからいつもまさはるは飛ばされて、後ろの席の'戎ーえびすー'が答えるんや」

「ふざけてるないで、たぶんあいつはほんまにわからんかってん」
キャプテンが横槍をいれます。

「そう。ふざけてないんや。
まさはるは真剣やのに、まさはるの真剣さが田中先生には伝わってないことが問題なんや。

さらにまずいことに、まさはるは真剣なんやけど、わからんことに誇りを持っているようでな。
'わかりません'の言い方が妙に自信たっぷりでよ。


さも'わかりませんが何か?'と煽ってるかのような」

「間違えまくるし、わからんことを誇ってるし、まさはるはとんでもない生徒やな」

「そう。あいつの横暴に、巷で仏と言われてる田中先生もついにちょい切れし始めた。

その授業でまさはるが4回目に当てられたときや。
まさはるはまたドヤ顔で言うたわけや。

'わかりま...'

'えびす'!


まさはるが'わかりません'って言う読みで先生は、食い気味に次の戎を当てるんや。

隣で原が小動物のような甲高い声で爆笑してる。

「それが、'わかりまえびす'の正体か...」

「わかりま...」

「えびす!」


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

ボブは誰よりも早い
何がと聞かれると...
なぜと聞かれると...

1月27日(金)
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作者がギターで弾き語る26話エンディング曲
Hello! Good-Bye!!  




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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説の題名は、「俺たちバグジー親衛隊」
読むと笑みがこぼれる学園コメディです!

毎週金曜日に更新します。基本、1話完結ですので何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>

電車で謎のおっさんに殴られる。
学校創立以来の大事件を起こす。
迷子の末、線路を爆走。

門限18時、冴えない高校1年生のとっしーと、
「おもしろければ何でもええ」笑い至上主義のボブとキャプテンの出会いが化学反応を起こし退屈な日常に奇跡を起こします。

無茶振りに戸惑い、泣き喚きながらも、持ち前の行動力を発揮していくとっしーは、数々のイベントをこなし、高校デビューを果たします。

そしてぼくら3人は、毎日、22時頃まで共に過ごすホモ集団へ… 蜜月の3人を待ち受けるのは、次々と起こる謎イベント...

死を覚悟した高さ10mの橋に架かる線路を歩くことを乗り越えた先に待つものは…?

そして9年3か月の片思いは、悲劇の結末へ…
いや、その結末こそが、喜劇の始まりでした。

アウグストゥス
「この人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」 



この作品のジャンルは「喜劇」、「コメディ」です。読者が幸せになる作品を目指します!

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものになり、「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」とみんなの心が軽くなって、笑顔になれる作品を執筆していきます!


 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々ありますので、感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 喜劇の物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも投資、音楽、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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