2017. 01. 27  
俺バグ延長戦Ⅲ章

今週は俺バグ高校編ではなく社会人編の延長戦です。

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ゴールデンウィーク、ドライブに行く予定の俺たちは、レンタカーを借りてキャプテンの家を訪問した。

キャプテンはレンタカーを借りた俺に、胸をえぐる真実を語った。

「なんで、お前らってレンタカー借りてるん?
俺の家の車使えばいいのに。」


「先言えよ!!!
車出すからレンタカーいらんって言うてくれよ!」

「それは言わんよ。
ラインでお前らがレンタカーの話をしてる時も、'おれの家に車あるのにな'とは思ってたよ。
言いはせんけどな」

「言ってくれよ!」

「言わんよ。
てか、なんでレンタカー借りたん?」疑問を呈するキャプテン。

「借りてもてんからしゃあないやろ!まあけど、金は払ってくれるよな?」

「払わんで」

「なんでやねん!1000円くらいは払ってくれや...」

「払わん。」

こうなるとキャプテンはテコでも動かないので、おれは彼にレンタカー代を請求するのを諦めた。

すると、ギアルとまさはるが口々に文句を言いはじめる。
「キャプテンだけ無料なんてずるいぞ!」
「せやせや」

「キャプテンはキャプテンやからええんや!お前らは払えよ!」

「わかったよ。
あとで払うわ」

「あとでな、あとで払うわ!」

これが俗に言うあとで払うあとで払う詐欺であったことは述べるまでもない。


俺は出発しようとして、ハンドルを握り、さっと車内の様子を確認した。

助手席ではキャプテンが眠そうな顔で前方を確認している。

後部座席では、うまめし隊長(美味い飯を探す役)ギアルが、うまめしを求めてスマホをみている。
その横で盛り上が隊長まさはるが、そのメシめっちゃうまそうやな!と必死に盛り上げていた。


出発して5分ほどたったとき、まさはるが「運転の練習したい」と言い、運転を交代した。

俺たちは幾度も一緒の車に乗ってきたが、まさはる運転をお体験するのは初めてだ。

「いくで?」

ブゥゥン

まさはるの駆るプリウスは急アクセルで発進する。

そのただならぬエンジン音だけで、彼の運転がド下手なことが手に取るようにわかった。

そんな俺たちの期待と不安を裏切らないのが、まさはるという男だ。

彼は右折すべき交差点で、ハンドルを切る素振りさえ見せずに直進した。
「曲がる気がないんか...」そう理解した矢先、彼は体をハンドルに寄せて力一杯舵をとった。

ギュィばぁっーんんん

ルパンが駆るフィアットのように、地面を跳ね、'遠心力さん'を忘れさせるかのようにほぼ直角に曲がる、車の限界を超えたカーブテクニックだ。

もっともルパンの運転ではテクニックを褒めるべきだが、ド下手なまさはるがすると自殺行為である。


「アホ!なんちゅう曲がり方してるねん!」焦る俺たち。

「すまん!」上ずった声からは悪びれる様子が汲み取れないまさはる。

そんな俺たちを尻目にギアルはなぜか興奮していた。

「今のすげー!マリオカートやあ!」


そして北区から六甲山へ向かう途中、まさはるは流れ行く景色を見ながら独り言をつぶやいていた。

「お前らのとこって、木々が生い茂ってるな。
この辺!俺がよく行くキャンプ場このへんや。
ん?てことはもしかして、
お前らってキャンプ場に住んどん!?」

北区にキャンプ場がある。
北区に住んでるやつがいる。
→北区民はキャンプ場に住んでいる。
Q.E.D

どんな発想をしたらこうなるのだろうか、
彼の言葉からは、北区民への嘲りが言葉の随所随所から滲み出ている。


道中ではちょっとした出来事が場を沸かす。
事故現場に大変興味をお持ちであるギアル。「どんな感じで事故ったんやろなあ」

世界をドラクエの地図のように把握する俺。
「次右曲がって」
「道しっとん?」
「しらんけど、頭でイメージできてる」

そして、たわいもない会話で目的地が変わったりもする。
「六甲山牧場ほんまに行く?」
「行ってなにするん?」
「.....」
「やめよ」

わずか5秒で当初の目的地をパスするあたりが、俺たちの適当さを表していた。

途中の北桜ヶ丘のバッティングセンターへ寄り、さっとこなしたあと、垂水区のアウトレットへ向かうことになった。


「そういやさ、小森の葬式行った?」
小森というのは、家に引きこもりすぎて'仙人'というあだ名がついた友人だ。

「いってない」

「じゃあ大丈夫。ギアルは」
「俺も行ってない」

「じゃあ大丈夫」

「どう大丈夫なん?」

「お前らが小森の葬式に呼ばれてないなら、小森は死んではないってことや」


確認の仕方...


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした




次回予告

アウトレットにて...

4話  Workin Workin





-俺バグ延長戦-
作者が弾き語るエンディングテーマ

 「ふがいないや」 YUKI 



俺バグ延長戦8

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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

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