2017. 04. 07  
3章

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ラウンドワンに着くと、早速ボーリングを始めます。
一番左端のレーンに案内されたぼくらは荷物を置いて、各々ボールを取りに行きました。

「さあて、ちょいと世界をひっくり返してやるか」かっこいい台詞を吐いたボブは、ひょろ長い体ながら10ポンドを軽々と持ち上げます。

中学時代はバスケ部であり、宮城リョータのような小柄さのキャプテンは、「まあこれくらいは男として持っとかねぇと」と言いながら8ポンドを選びます。

中学時代は野球部のエースで引き締まった体をしていたたけけは、ぽっこりお腹を揺らしながら12ポンドを軽々と
持ち上げ「お前らと違うんや」という雰囲気を表情筋から漂わせています。

彼らにばれないようにある球を鷲掴みにしたぼくは、そっとレーンに戻りました。

そして、ゲーム開始とともに、意気揚々と、その球、5ポンドを投げ込みました。

五本の指から解き放たれたボールはまっすぐにピンに向かい、どまんなかに吸い込まれて行きます。

ドンガラガッシャーン

響く破裂音...でしたが、見事なスプリットです。

「どまんなかやろ!なんでやねーん!」
肢体を地面に投げ出しながらピンに突っ込むぼくに、キャプテンは冷静に呟きました。
「5ポンドやからな。シンプル軽すぎる」


その後、ただただボールを投げ続けて1ゲームが終わりましたが、全員、諸行無常な顔をしています。

「これ。何がおもろいん?」
不意に発したボブの一言。

「せやな」
「誰かと競ってるわけでもないし、ただ重いボール投げてるだけやもんな」

こんなこと言うと、全世界のボーリング好きにしばかれそうですが、ぼくらはボーリングの魅力が全くわからなかったのです。


ここでキャプテンが一考します。
「おもんない理由がわかった。レーンまでの距離が妙に遠いねん。もっと近くから投げてみよう。」

「近くから投げるってどういうこと?」

「レーンの半分くらいまで歩いて稼いで?
ほんで近くで投げる。ど迫力間違いなしや」

「そんなんあかんやろ!
誰がそんなことするねん!」


「お前や」
「お前や」
「お前や」


キャプテンたち3人は揃ってぼくを指差しました。

ぼくは「なんでやねぇ〜ん」と甲高い声を上げながらも、すぐにその案を実行に移します。
行動力の塊というか、単細胞ミジンコ...

5ポンドを鷲掴みにして投球フォームに入る青年...

1歩2歩3歩4歩5歩6歩

神戸コレクションで喝采を浴びながらランウェイを歩くかのように一歩一歩ピンに向かって進みます。

そのとき背後から、

ガゴン

という音が聞こえました。

振り返ると、ボーリング玉が迫ってくるではありませんか!

「うわっ」

Aボタンを押して、間一髪でジャンプして避けるも、着地時に体勢を崩して膝から倒れこんでしまいました。

服と手がオイルでベトベトになる中、顔を上げると、一球、また一球とボールが投げ込まれます。

「うわぁっ!うわぁっ!」

ひょうきんな声を出して慌てるぼくですが、その場で避ける限り活路はありません。
彼らはボールを投げ続けてくるでしょう。

端っこのレーンでしたので、横の通路に逃げるということもできましたが、ぼくは意を決しました。

「うぉぉおおお!」
ボールに向かって走り始めたのです。

そして小気味好くジャンプし、転がる玉を避けます。

迫り来るぼくを見て、「うわっなんかくるぞぉ!」と彼らが恐れおののいた途端、ボールを投げる手が止まったのです。

やっと、レーンから脱出して、彼らの目の前に立ったぼくは、目を血走らせて怒りを露わにします。

「なんで俺に向かってボール投げるねん!
危ないやろが!」


「あんなとこおるやつが悪い」
と素っ頓狂な態度をとる彼らにぼくは、怒りがおさまりません。

「レーンを歩いて、ピンまで近づいて投げろって、キャプテンが言ったんやんけ!!」

当の本人、キャプテンは首を傾げながら冷静に言いました。

「なんであんなことしたん?」

「お前が言ったんやろがぁー!!」


ラウンドワンに叫び声が響き渡ると同時に、1人のスタッフは、死角からこちらに走り込んでいたのです。

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

ボウリングでの暴挙はまだまだ続く!

ボウリングというのは、2球しか投げれない。なぜだ!??
3球投げたい人がいれば、投げればいいのではないか?!
衝撃の問題回...!

4月14日(金)
→32話 ボウリング狂想曲(2)

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エンディング曲
やっぱ I love you  




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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説の題名は、「俺たちバグジー親衛隊」
読むと笑みがこぼれる学園コメディです!

毎週金曜日に更新します。基本、1話完結ですので何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>

電車で謎のおっさんに殴られる。
学校創立以来の大事件を起こす。
迷子の末、線路を爆走。

門限18時、冴えない高校1年生のとっしーと、
「おもしろければ何でもええ」笑い至上主義のボブとキャプテンの出会いが化学反応を起こし退屈な日常に奇跡を起こします。

無茶振りに戸惑い、泣き喚きながらも、持ち前の行動力を発揮していくとっしーは、数々のイベントをこなし、高校デビューを果たします。

そしてぼくら3人は、毎日、22時頃まで共に過ごすホモ集団へ… 蜜月の3人を待ち受けるのは、次々と起こる謎イベント...

死を覚悟した高さ10mの橋に架かる線路を歩くことを乗り越えた先に待つものは…?

そして9年3か月の片思いは、悲劇の結末へ…
いや、その結末こそが、喜劇の始まりでした。

アウグストゥス
「この人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」 



この作品のジャンルは「喜劇」、「コメディ」です。読者が幸せになる作品を目指します!

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものになり、「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」とみんなの心が軽くなって、笑顔になれる作品を執筆していきます!


 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々ありますので、感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 喜劇の物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも投資、音楽、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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