2017. 09. 22  
Ⅳ章

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8月中旬、日本が最も暑くなる頃のことです。

「あっちぃーあっちぃー。地球って俺らを丸焦げにする気なんちゃう?」
「はよ、避暑地に入ろうぜ」
ぼくらはそう言いながら、避暑地に駆け込みました。

入った瞬間、感じる冷気、「これが生きてる幸せやな」そう言って一息つくと、避暑地の奥へと歩みを進めます。

「やっぱ、夏は避暑地に限るわ」
「避暑地とかいうてるけど、普通のスーパーマーケットなんやけどな」
「夏にはcoopの涼しさがほんま天国になるからなあ」

スタスタと歩いてたどり着いた避暑地coopの奥地とはアイスクリーム売り場です。

アイスクリームを物色している途中にボブはふいに呟きました。

「ここ、寒すぎひん?」

少し寒いならまだしも、この真夏に'寒すぎる'という言葉を聞くのは初めてのことです。

「そう言われれば寒いなあ。まあ避暑地やねんから寒くて普通やろ」

冷静に答えるぼくに反して、ボブは論調はヒートアップします。
「ちゃうねんちゃうねん。
寒すぎやこれは。
ここ、冷房ききすぎちゃう?」

「まあ、たしかに寒いな」

「それだけじゃない。
このスーパーに羅列されてるいくつもの冷蔵庫からも冷気が溢れ出してるねん。
こんなん冷気に包囲されてるようなもんやで」

「ふむ、半袖カッターのおれらには厳しい寒さやな」

こんな寒いと、凍え死ぬぞ?

みてみい、あのじいさん。
今にも倒れそうやろ?」

「あのじいさんは、寒さに関わらずもともとヨボヨボやで?」

「とにかくこの寒さは異常なんや!」

「だからってどうすりゃええねん??」

ぼくの問いかけに対してボブは、よくぞ聞いてくれましたという笑みを浮かべます。

「店員にさ。
'寒すぎやしやせんか?`って聞いてみてや?」

「聞いてどないするん?」
ボブの謎の提案に戸惑うぼく。

「この寒さに気付いてもらうんや」

「気付いてもらったところで、どうもならんやろ?」

「ええから、思いは伝えとけって!」

「そんな想い伝えたくないわ!」

「あーあ、とっしーはこんなことも聞いてくれへんやつなんか。ほんまがっかりや」
落胆するボブに対してキャプテンは慰めの言葉を投げかけます。

「ボブ、それを言いたい気持ちはあるんやけどおれにはできひん。
けどとっしーはやってくれへんから諦めようぜ」

「せやな、このままおれらは凍え死ぬんや。誰かが寒いことを伝えてくれへんせいでな...」

いつもの精神攻撃をくらったぼくは、「絶対そんなこと聞かへんからな」と言った途端に、そばを通った女性店員に声をかけました。

「さーせん、さーせん!」

「はい、お客様、なんでしょうか?」

「寒すぎやしやせんか??」

「は?」

「そのですね、冷房が聞きすぎて寒すぎるんですよ。
このままじゃ、この避暑地にいる人みんな、凍え死んでしまいますよ?」

「避暑地とは?」スーパーのお姉さんは訝しがってぼくに尋ねます。

「ここのスーパー、coopのことっす」ひょうきんに答える青年。

「ここって避暑地だったんですね!」

「そうなんすよ!暑い時はいつもお世話になってます!」

「いえいえ」

「避暑地に話が逸れてしまった。
そんなことより、寒すぎる件ですが...」

「寒すぎる件ですね。わかりました。
少し温度の方、調節させていただきます」

「あざっす!みんなが凍える前に、なんとかお願いします!」

ぼくは笑顔でそう言って、ボブとキャプテンの元に戻りました。

一部始終を見ていた彼らはぼくに尋ねます。

「どうやった?」
「寒すぎやせえへんか?って伝えた?」

「おう、伝えたぞ!」

こういうときボブは、「なんでそんなこと言ったん?」と、煽ってくるのですが、この日は違いました。

「これで一安心や」と、ささやくあたり、彼も相当寒かったのでしょう。


寒すぎることを伝えてほっとしたぼくは、2人が座っている円形テーブルのそばの椅子に腰掛けました。

テーブルを中心にして、3人の高校生が座っています。

スーパーマーケットに置いてあるテーブルとは、なんのために置いてあるのか?
それはご老人や、高校生に座ってもらうためでしょう。

一息ついたのと束の間、ぼくは無性にアイスが食べたくなりました。

ダッと、立ち上がると、アイス売り場までダッシュ!

寒すぎやしやせんかを伝えたことで、ほんの少し暖かくなったアイス売り場で、スーパーカップチョコレート味を購入したのです。

テーブルに戻って、それをものの1分で平らげた後、
「あかん。もう一個買ってくるわ」

「今食べたやん?」
ボブのツッコミを聞く間も無く、再びアイス売り場に足を運びます。

テーブルに戻って再び1分でアイスを平らげると、「あかん、もう一個買ってくるわ」と言って、再びアイスを買いに行きます。

「フゥ~」と言って、3つ目のスーパーカップチョコレートを食べ終わったあとも、ぼくはまだアイスを欲しています。

「スーパーカップうますぎやろ。
もう一個食いたいなあ...
止まらへん...」

アイスキ○ガイになっているぼくに、ボブは冷たく言い放ちました。
「とっしー、キャラ作りするなよ」

「なんのキャラやねん?」ぼくは甲高い声で突っ込みます。

「アイス好きなキャラや」

「食べたいねんからしゃあないやん」

「アイスめっちゃ食べるやつおもろいって思い浮かんだやろ?
だからアイスめっちゃ食べてるやろ?」

「違うわ!ほんまにアイスが食いたいんや」

ここでキャプテンが組んでいた腕を解いて机をたたきつけました。
そして、言葉の横槍を入れます。

「とっしーは
'キャラ作りするなって言われるキャラ'を作ってるねん。
そうやろ?」

ぼくは、ばれたかという顔を作って舌を出しました。

「せや、
'キャラ作りするなって言われるキャラ作り'をしてたんや」

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした



次回予告

「貸してくれ」

「貸したるよ。なんぼ?」

「100円」

「200円にして返してな」

「ば、倍やとー!!」

「別にええよ。嫌なら4つ目のスーパーカップが食えんだけの話や。
あんなまずいの4つもいらんやろ?」

PART9 100→200、200→400、10000→???

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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説の題名は、「俺たちバグジー親衛隊」
読むと笑みがこぼれる学園コメディです!

毎週金曜日に更新します。基本、1話完結ですので何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>

電車で謎のおっさんに殴られる。
学校創立以来の大事件を起こす。
迷子の末、線路を爆走。

門限18時、冴えない高校1年生のとっしーと、
「おもしろければ何でもええ」笑い至上主義のボブとキャプテンの出会いが化学反応を起こし退屈な日常に奇跡を起こします。

無茶振りに戸惑い、泣き喚きながらも、持ち前の行動力を発揮していくとっしーは、数々のイベントをこなし、高校デビューを果たします。

そしてぼくら3人は、毎日、22時頃まで共に過ごすホモ集団へ… 蜜月の3人を待ち受けるのは、次々と起こる謎イベント...

死を覚悟した高さ10mの橋に架かる線路を歩くことを乗り越えた先に待つものは…?

そして9年3か月の片思いは、悲劇の結末へ…
いや、その結末こそが、喜劇の始まりでした。

アウグストゥス
「この人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」 



この作品のジャンルは「喜劇」、「コメディ」です。読者が幸せになる作品を目指します!

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものになり、「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」とみんなの心が軽くなって、笑顔になれる作品を執筆していきます!


 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々ありますので、感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 喜劇の物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも投資、音楽、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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