2016. 04. 08  
Ⅱ章

↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  
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「聞いてくれよ。俺のクラスに、浅倉さんっちゅう女の子がおってよ」

部活の帰路、僕はきゃぷてん、ボブ、たけけに話し始めました。

「女の子ってなんやねん。」
「女子って言えよ」

「高校生が真顔で'女の子'っつってたら変態予備軍やぞ」

「...おうよ。浅倉さんって'女子'がおるねん。入学式の日、その子を初めて見た時が衝撃で...
入学式から茶髪に髪を染めてんのや!」

「それはヤンキーやがな。」

「とっしーみたいなイモ小僧には近寄りがたいタイプや」
「そうやって人を見た目で判断するのはよくない。」
各々感想を述べていきます。

「茶髪やから大層恐ろすぃお顔をしてはるんかなと思ったんや。
それがな?フツーにかわえぇんや...」

可愛い女の子を発見したことを恥ずかしそうに語る僕。3人はどーでもいいですよ的顔で聞いています。


「そんなある日事件が起こる。
俺はクラスで下川とつるんでいた。中学が一緒やからな。

掃除の時間、下川は濡れた雑巾を俺の机の上で絞ったんや。
ボタボタッと汚い水が俺の机に垂れる...

'なっにしてんねん!バッカヤロ!'
俺は怒った。

下川は俺のリアクションを見て

'ギャハハギャバッア'

北斗の拳の雑魚キャラみたいに笑って去っていった。

'このまま終わるわけにはいかん。
やられたらやり返す。10倍返しだ!'


俺はそう叫んで下川の机の上で濡れ雑巾を絞ってやった!!!

すると俺をみてある子が話しかける。
'武田くん何してるの?そこ、下川君の席やなくて、隣の浅倉さんの席やで...'

'ああぁああ!!やっちまった!'
俺の叫び声がクラスに響く。

僕は取り返しのつかないことをしてしまった...

濡れ雑巾を何の罪もない浅倉さんの机で絞ってしまった...

俺は申し訳なさで頭が真っ白になったよ。
とっさにポケットのハンカチで机を拭いた。

すると、騒ぎをかけつけた
(誰かが報告したんやろうな)

浅倉さんがやってきた。

俺は彼女
(付き合ってはないぞお)

の顔を見るなり、大声で謝ったんや。

'ほんまごめん!'

浅倉さんは俺の大声に戸惑いながら言った...

'いいよ。大丈夫だよ'」

俺は雑巾事件の一部始終を話し終えた。

話に聞き飽きた顔でボブは言う。
「お前さ、その子のこと好っきゃろ?」

鋭い指摘に、俺はひょろひょろ目が泳ぐ

「え、え? んなことあるかい…」

「嘘つくな!態度でわかる。お前とは小1からの付き合いやからな。」

様子を察したきゃぷてんが切り出す。
「俺らに任せろ、恋愛成就のいいアドバイスしたる!」

「お、お前ら恋愛経験あるんか?」

僕は不安になりましたが、僕一人ではどうしようもなかったので彼らを頼りにします。
溺れる者は藁をも掴む思いです。

「とりあえずさ、アドレスを聞こうや」
「いや無理や。恥ずかしい」

そうです。僕は女子に面と向かってアドレスが聞けないほどのシャイなやつでした。

「じゃあ、友達づてにアドレス聞こう。」

ここで、たけけが口を開きます。

「俺、塾一緒やから、浅倉のアドレス知ってるぞ。」
「頼む!たけけ、教えてくれえ!」

「嫌。」
「なんでや?」

「お前と知り合いなことを知られたくない。」

僕は真顔でショックを受けます。
たけけと僕は、中学から同じですが彼は、見た目の悪い僕を嫌悪していました。

中学時代、クラスヒエラルキー上部に位置していたたけけからすれば、下層付近にいた僕とつるんでいることが嫌だったのです。

お前みたいな雑魚とつるんでいることがあまり知られたくない。それがたけけの思いでした。

「てか周りの友達に聞けよ」
ボブは、僕とたけけのやりとりに先がないことを悟り、別の案を出します。

「いやそれはなんか恥ずい。
あいつ狙ってる感が満載やん」


「なら直接話してる最中の流れで聞けよ」

「そんなんもっと無理や。話しかけるのさえはずいのに...」

何かしら理由をつけて、アドレスを聞けないと、逃げる僕にきゃぷてんが痺れを切らします。

「あーわかった。ならこうしよう!
まず、たけけからアドレスは聞く。ただ、たけけから聞いたことは言わない。」

「なら誰から聞いたことにするねん?」

「誰からも聞いてないことにする。」

「は?そんなんおかしいやん?
'誰からアドレス教えてもらったん?'って聞かれたらどうするねん?」

「自信持ってこう答えろ。
適当に打ったら届きました。」


「は?適当に打つって、アルファベットと数字の組み合わせが何通りあると思ってるねん?」

僕はきゃぷてんの無茶な意見に突っ込みます。


「浅倉はこう思うやろう。

'アルファベットと数字の組み合わせは膨大な数あるのに、
武田君は何度も何度も試してくれたんだ。

いい人。好きになっちゃいそう。」


「それや!!」

ボブはきゃぷてんの意見に賛同します。

「ええやん」
たけけは、自分の名前が出ないので安堵してます。


わけわからん理由に渋る僕にきゃぷてんは強く語ります
「ええか!このスタンスは絶対貫け!

適当に!

打ったら!!

いけた!!!


TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした! (2)



次回予告

浅倉さんのメールアドレスを聞くために絞り出した仰天の秘策とは?

4月15日(金)
→PART2 innocent smile & awkward smile.

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<あとがき>タイトルの意味です。
The die is cast.
 賽は投げられた (さいはなげられた)
共和制ローマ期、ポンペイウスと争ったカエサルが軍隊を率いてルビコン川を渡る時に言った言葉です。
意味は、
行動を開始した今は、ただ断行あるのみである。
II章からとっしーこと武田歳三君の片思いが本格化していきます。彼はその後10年近くこの片思いを続けていくことになりまして...

その長い恋がこのII章PART1でついに始まった。
恋が結婚に変わるまで立ち止まるわけにはいかない。
そんな決意をこのタイトルに込めました。






作者がへたくそな歌とギターで弾き語るPART1エンディング曲
「賽は投げられた」 L'Arc〜en〜Ciel




俺バグ最後2


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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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