2016. 04. 22  
Ⅱ章

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「アドレス聞いた当日に告白しろ」

そんなボブの意見にきゃぷてんも賛同します。
「気持ちは早めに伝えた方がええやろ。いけるかいけんかは別にして」

いけるかいけんか別にするなよ..

僕は冷静さを取り戻し、彼らの暴走ぎみの意見を止めます。
「今日告るのは早すぎん?普通、メールしたり話したり2人の距離を縮めて...」

「善は急げって言うやろ?
うかうかしてたら他の男にとられてまうぞ?浅倉さんが可愛いならなおさら急がないと」

「一理あるけど、さすがに今日は早い、もうちょい待ってくれ、夏あたり?」

こうして、夏までには告ろうということで話はまとまりました。
まとめる必要があったかはわかりませんが。


この頃、僕らの所属する軟式テニス部でちょっとした異変が起こっていました。
7人の初心者の中で、恐ろしいほどの実力差が生まれてきたのです。

その中でも中学時代野球をしていた僕、ボブ、たけけの3人の成長度合いの差は顕著でした。

ボブや、たけけは1番やる気なさそうやのに、最も上手く、
朝練にも参加し、自主練習を最もした僕が1番下手という残念な事態に...

僕が下手な理由は、自宅近くの壁で1人で練習した結果、間違えたフォームを身につけたようです。

初心者が適当に練習しても逆効果ということです。

「これやがなっ、これやがな」
1人で練習しているとどんどん上手くなる錯覚はしていたんですけどね。

自主練習していた場所というのは道路の横のでかい壁でした。

ボブときゃぷてんと3人で横一列に並び、壁に向かってテニスボールを打ち込んでいました。
錦織圭のようなかっこよさはそこにはありません。

ポンッポンッポンッ


軟式ボール特有の柔らかい音が道路に響き渡ります。
もちろん道路なので、たまに車が来ます。

車が来たら端によって避ける。
車がいなくなったら壁打ちを始める。

道路でするな。邪魔やろ。という発想は僕らにはありません。

僕ら3人はそうやって部活以外の時間もたまにテニスをしていました。
僕は、彼らが帰った後、でもちょいちょい訪れ、ポンッポンッしに来ていました。

「なんで俺ってこんな下手になんや?1番練習してるのに。」
僕は疑問をきゃぷてんにぶつけました。

下手な奴が勝手に練習したら下手になる。ボブやたけけは運動神経があるから勝手に練習してと上手くなる。それだけや!」


きゃぷてんにそう言われても、どうしようがありませんでした。
僕の部活の顧問は技術指導を行わない系でしたので、技術的なことは自分で勝手に練習するしかなかったからです。


ある日の朝練。
僕は、ギアルという、同じ初心者1年生と乱打という練習に参加していました。


(新キャラ登場、ギアル)

乱打とは、コートの反対にいる人とラリーを続けるという普通なイベントです。

ここで、テニスの説明っ
テニスも卓球も同じですが、基本的にボールには、上からこするドライブ回転をかける必要があります。
ドライブ回転をかけることでコート内にボールが落ちます。

しかし、僕とギアルは、常にドライブとは、反対方向の回転がかかっていました。
そのため、ボールは、浮いていくような動きをします。


軟式テニスでは致命的な事象です。
何せ、普通に打つと、ボールが浮いてコートに入りません。

僕らはそんな実力、状態で乱打に参加しました。

僕とギアルの対面には、この部活の次期キャプテン候補と目される実力者谷川さん。
テニスは上手いですが、気難しそうなお人です。

ギュイィイィンッ

僕が放つスピンのかかったボールはコート内に入らずフリスビーのように飛んでいきます。

そうならないように、力を調整すると、極端に浅いボールになってしまい、谷川さんは全力で前方にダッシュしてきます。

逆回転スピンのボールというのは、
ボールがコートについても跳ねないため、相手にとってはとても打ち返しづらい玉です。

狙って打てるなら強いですが、常にスピンしかかけれないことは、厄介でしかありませんでした。

谷川さんは、見るからに嫌そうな顔をしています。
「こいつらと乱打しても、練習にならねえ。」

僕は焦って、ギアルと交代しますが、ギアルも同じでした。

ッキギュイィイィッッッ

打つボールは、コートなど目もくれず上空に浮かび上がり、
たまに混ぜられる極端に浅いボールが、谷川さんに前方ダッシュを促します。

「チッ」

谷川さんは、僕ら2人に静かに言い放ち、コートから去りました。

僕とギアルは顔を見合わせます。

「俺らが追い出したんかな?」
「そうやろ。」

「気にせんとこな。先輩追い出すとかすげーな俺らのテニス技術」
「せやな」

発想がしっかりずれています。
こういうズレを大切にしていきたいですね。



放課後の部活のとき、
僕らが下手すぎて谷川さんを追い出したことを知ったボブときゃぷてんが笑いながら駆け寄ってきます。

「お前らすげえな!
特にとっしーのスピンは、酷いっ。コートに入りよれへん。」

そして、いつの間にか僕にはこんなあだ名がつきました。

ッギュイィイィッ

なにわのスピン野郎

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした! (2)




次回予告


常識の斜め上を行く男、ギアル!
彼が先輩に対してとった行動とは…?

4月29日(金)
→PART4 KYOUSA is very wrong!

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作者がへたくそな歌とギターで弾き語るPART3エンディング曲
「賽は投げられた」 L'Arc〜en〜Ciel





俺バグ最後5
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神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
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また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
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やぎぬま るい (@hishintai08)

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