2016. 05. 13  
Ⅱ章

↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  
←Ⅱ章PART5へ | Ⅱ章PART7へ→





「おいお前!デカい顔すんなやあ!」
原チャリおじさんは叫びます。

僕は、自分が怒鳴られているとは思っておらず、カチキレるおじさんをヘラヘラ笑ってみつめます。

「ヘラヘラ笑うなやあっ!」
さらにキレるおっさん


「さーせん、ほんまさーせん」
僕の隣ではボブが一生懸命謝っています。

ボブがあまりに謝るので、ボブがめっちゃ叱られてると思った僕は、さらに笑います。

他人事のガチイベントは端から見ていて割とおもろいんです。
人と人がぶつかりあう人情物語ってやつですかね。


「デカい顔すんなよぉオラァ!」


僕は小顔で、ボブの方が顔の表面積はほんのりデカかったので、
ますます、ボブがキレられていると思い込みます。

心で「顔のデカさとかどうもできんことにこのおっさん何キレてんのや」と思う僕。



「おい!お前!覚えとけよ...学校に通報したるからな!」

おっさんは、キレすぎて疲れたのか捨て台詞を吐き捨てて、原チャリを駆り去って行きました。

バッバッバツバッバッバツ


原チャリの後ろ姿を見送ったあと、僕はヘラヘラ笑いながらボブに言います。

「通報されるってよ。お前えらいことしてくれたなあ。」

「は?叱られてたの俺ちゃうで。とっしーやで?」

「へ??」
「だから、おっさんはお前にキレてたんや!」


ボブの思わぬカミングアウトに、僕は焦ります。


「でもデカい顔すんなって言われたやろ?俺、小顔やん?」

「アホか。顔の面積とちゃう。
あのおっさんは、公道で偉そうに部活して、道を避けへん態度にデカい顔すんなとキレてたんや。その態度をとってたのはとっしーやろ?」

普段はふざけまくっているボブが珍しく真顔です。
人の真顔と言うものはこれ程恐ろしいのか、このときそう学びます。



僕は通報するぞというおっさんの言葉を思い出しました。

「こ、これからどうなるんや?」
「まあ恐ろしいことが起こるやろうな。」
「恐ろしいこと?」


ボブは、この後起こりうる事態を僕に説明し始めます。

「まず、あのおっさんが学校に通報する。
部活動で一般市民をカチキレさせてしまった、これは大問題や。

そんな部活を次の大会に出場させるか?
NONONO...
そんなはずはない。

つまり最後の県総体には出れない。
そうなるとどうなるかわかる?
八木さんが勉強に集中できないんや。
それが巡り巡ってずっしりきた結果、

受験失敗...八木さんが神大に落ちる。
あの人滑り止めとか受けんからな。
浪人生が1人、生まれるって訳や。

この事件は1人の人間を浪人させるほどのインパクトがあるっっっ」


「待て待って...
総体出れんことと、神大落ちること何の関連がある?」

「アホかっ!全て繋がってるんや!
文武両道のうちの学校にとって総体は超重要なイベントや!」

「そ、そうか、まずいなあ」
ボブの話を聞いて僕は不安になってきています。

この2人の話をキャプテンやギアルはそばで笑いを堪えながら聞いています。


しかし、ボブはさらに僕を追い詰めます。
泣きっ面に蜂とはこのことです。



「八木さんが神大に落ちて終わりちゃうぞ?こっからが本番や」

「まだなんかあるんか...?」

「八木さんは浪人生になって何を思うか?
'なぜ俺は受験失敗したのか'と振り返るはずや。そこで思い出す。今日よ事件を。
あの事件を発端にして人生の歯車が狂っていったことに気づいた八木さんは、復讐を考える訳や。

復讐というか、ほんまにとっしーが悪いから、ごもっともなお怒りや。
こんな普通な怒りもまあない。」


「どんな復讐されるんや?」
僕は恐怖を感じながらボブに尋ねます。


「毎晩、家に来る。」

「家庭訪問かな?」

「そんな甘っちょろいもんやない。
晩っつっても深夜やで。
3時とかな。

ドンドンドンッッッ
と思いっきりドアを連弾して、八木さんは叫ぶ。

'お前のせいやー!'
'ドンドンドン!オラ武田ァ!!'


自分で'ドンドン'って言うてもてるからな。
それほどの怒り。

この復讐が毎晩続く。

とっしーはそんな時、家で布団にくるまって、ブルブルブルブル震えながら過ごしてるんやろな。

オカンや親父も震えるしかないわ。
家族全員を震えさせるほどのインパクトを、八木さんは毎晩与えてくる。」


「っうっうわぁっっー」
僕は膝から崩れ落ちて発狂しました。

そんな僕をボブは真顔で見つめます。

キャプテンとギアルは隣で爆笑しています。

幾つかの突っ込みどころを考えると彼らの爆笑は納得できます。
・総体出れんかったからって勉強できんくなる八木さんヘボすぎんか?
・家来てドア叩くなんてするはずがない
・そもそも90%総体には出れる


ボブの真顔に追い詰められた僕にはそんなことを指摘する余裕はありませんでした。

膝から崩れ落ちるいつものやつをしています。


そんな中、八木さんが、蒼ざめた顔で僕を睨みつけていました。
彼は聞き取れる限界の小さな声で、ボソリと呟きます。

「デカい顔すんなよ...」

TO BE CONTINUED 次回もおぶあかした! (2)




次回予告

片道20分の電車通学に飽きたとっしーは刺激を求めてママチャリで学校に向かう。
事故に遭い血だらけとなった彼は...

5月20日(金)
→PART7 JANKEN RIYALE(1) -10second \1000-

←PART5 AM I BIG FACE!?(1)


↑【目次】 II章 Let`s `One-sided love`!  





PART6 theme music 有頂天人生 / milktub



俺バグ最後2
スポンサーサイト
NEXT Entry
月曜日から吉本 漫才三昧 vol.22
NEW Topics
【ぐぅかわ】 どん兵衛 吉岡里帆☓星野源 逃げ恥のムズキュン再び
Ⅲ章 36話 世界で一番長い日(3) 「これがバイナイってやつか…」
Ⅲ章 35話 世界で一番長い日(2) 「キャンプ行く=誰か行く」
~アカネのミルタンクから学んだこと~
この世界の片隅で  を観て思う
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説のタイトルは、「俺たちバグジー親衛隊」
楽しく生きよう!と思える、明るい作品です!
会話が多く、気軽に読める作品で、毎週金曜日に1話ずつ更新します。

1話完結が基本なので、何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>
 毎日をバカらしく生きた高校生のドタバタ日常ほんわかラブコメディ!
電車で謎のおっさんに殴られる。旅館の浴場に温泉の素を投入。迷子の末、線路を爆走…
  主人公は高校デビューを決意した、冴えない高1とっしー。親衛隊(友人たち)の助言を得て、様々なおバカ活動により垢抜けていく。
 浅倉さん、謎の美女レベッカとの出会いはさらなる波乱を生み…!
 次々と起こる謎イベントや、とっしーの恋のゆくえ!果たして物語はどう転ぶのか?
 読むと「っふぅほわっ」とした気分になり、人生が楽しくなる!?
 現代日本に送る「愉快痛快日常コメディ」

 ぜひ一読してみてください!

また金曜日には稀に、俺たちバグジー親衛隊の続編「俺バグ延長戦」を更新しています。こちらは、社会人となった主人公とっしーが、何を考えどう生きたかが描かれています。おなじみ、親衛隊メンバーとのおバカな掛け合いは健在ですが、高校生編よりも真剣な展開が多いです。

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものとなり、
「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」
 と思え、読んだ人々の心が軽くなって笑顔になる作品を執筆していきます!

 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々あります。
 感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも音楽や、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本列島に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!!

↓ツイッターでブログ更新を通知しています!
やぎぬま るい (@hishintai08)

カテゴリ
訪問者数
頂点を目指せ!
ランキングに参加しています! 応援してくれる方はクリックお願いします!
検索フォーム
ブロとも申請フォーム