2016. 06. 05  
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4月22日

俺は、新人研修で関東に5日間滞在していた。
研修終了後、ぼす(新キャラ)とわちゃわちゃしてから、ボブの住む町へ向かった。

大宮駅。

ホームが22本もあるこの駅はいなかっぺの俺からしたら魔境だ。
駅から出るため構内を歩く。

この駅は、駅の中に店がある。
ホームを移動し、乗り替える途中に買い物させようとしてくるのだ。

買い物至上主義。

ここに住んでるやついるんちゃうかと思うほどの活況。

飯屋もあるし、土産屋も、コンビニもある。
某地方都市の駅の何倍も活気のある構内だ。

しかし、俺は、駅から出れなかった。
改札がわからない。

ボブにラインで駅からの脱出方法も聞くも、あいつは

「とりあえず歩け」

としか言わない。

10分ぐらいあわあわ歩いてなんとか、改札へでた。
駅の中でこれだけ疲れるなんて大宮の洗礼なのか。

大宮駅西口へたどり着くと、紺のスーツを身に纏い、黒の鞄を手に持ったでかいにいちゃんがいた。

ボブだ。

心なしか、身長が高くなり、大人の雰囲気を醸し出している。
しかし、表情はやつれていた。

「おう。元気か?」

「まあまあや。」

ボブのまあまあは、まあまあではない。たぶん元気じゃないのだろう。


大宮の町を歩くと予想外の都会さに驚かされる。

「大宮すげーな!発展してるな!」

驚きテンションがあがる俺にボブはさみしく告げる。

「そんなええ町でもないよ。」


大宮は、人は多いがなぜか暖かさが感じられなかった。

群衆が集まるだけの空虚な場所に思えた。


そうして一軒の飲み屋に入る。

「生、一丁」
エルチキ一丁のテンションでビールを頼むボブ。

俺は苦汁(ビール)が苦手なので、可愛い系で攻める。
「レモン酎ハイ一丁」


俺はやつれたボブに質問する。

「一人暮らししてみてどうや?」

「どの街も普通。変わらんよ。高3と大1が変わらんことと同じや」

「そうなんか。飯とかは自分で作ってんのか?」

「初めは作ってたよ。
 家で飯を炊いて、スーパーで惣菜を買う。だいたい一食500円くらいや。

 ただ、吉野家で食べる牛丼も500円なんや。
最近は毎日、吉野家にお世話になってる。」

「はっはー。そんなんで体持つんか?健康にわりーぞ!」

「そう。だから、やつれてるんや。」


一人暮らし、仕事の大変さを語るボブ。
実家暮らしは母がうるさいが楽、仕事は楽なことを語る俺。


そして俺は、ふいに昔の話を切り出した。

「懐かしくならへんか?高校時代が。」

「まあ。なるな」

「俺ら高校時代は輝いてたからなあ。」

「輝いてたか?俺らの盛り上がり方は異質やったやろ。」


「そうかな?」

「サッカー部のノリとかは、`面白いことを言って女子に囲まれてた。`
ただ、テニス部の中でも異端児の俺らは、`ほんまに変なことをしてドン引きされてた。`

まあ、俺とキャプテンがとっしーやギアルにわっけわからんことをやらせてただけなんやけどな。」

「あれはあれで楽しかったからええやないか。
けど、今の俺たちの状況考えてみろよ。けっこう厳しいぞ。

俺は、浅倉さんに振られた以降彼女できなさすぎてバグって瀕死。

ボブは大宮で一人やつれる。

キャプテンは家の重力に勝てない。」


ボブはまとめるように語る。
「まあでも、とっしーは彼女はできんけど、女子にアタックしていく気概はあるやん。
俺はまあ、一応彼女おるし。

そうなってくると問題はキャプテンや。女っ気に関して一番危ないのはあいつや。」

「いや、キャプテンは大丈夫やろ。俺らの中で一番イケメンやし、なんせ常識人やからな!」


楽観的にキャプテンを評価する俺にボブは冷静に首を振る。

「キャプテンが女子と喋った場面を俺がみたのは、10回ほどや。
中学高校6年間でたった10回。どれもキャプテンから話しかけたことは一度もない。」


「いや、ボブがみてないところでしゃべってるやろ。」

「そうやな、俺の見てないとこで2、3回はしゃべってる。
けど、たしても、キャプテンは生涯で14.15回しか女子としゃべってないことになる。」


「ふむ。確かに、キャプテンが女子と話してるの見たことないな。

けど、それは俺らに隠してるんちゃうか?
実はこっそり彼女おるとか。

「それはない。大学一年の時、白浜に旅行行ったやろ?
あのとき、ギアルがこっそりキャプテンに聞いたらしいんや。

`なあ、キャプテンって彼女おるん?`」

「その解答は?!」

「`おらん`
そこでギアルは聞いたんや。

`なんで?`」


「なんでって質問やべえな…笑」

「キャプテンはギアルに言った。

`知らん`」






次回予告

キャプテンはホモなのか?
ギアルととっしーもホモなのか?
俺たちのグループは5人中3人がホモという事態に...?

6月12日(日)
第参話 ホモかどうかなんて関係ねえ


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-俺バグ延長戦- 拝啓、いつかの君へ
テーマソング THE DAY HAS COME 2019




俺バグ延長戦4
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プロフィール

神戸のルパン

Author:神戸のルパン
このブログでは小説を連載したり、
日々気になったことを記事にしています!

小説の題名は、「俺たちバグジー親衛隊」
読むと笑みがこぼれる学園コメディです!

毎週金曜日に更新します。基本、1話完結ですので何話からでも読み始めることができます!

<あらすじ>

電車で謎のおっさんに殴られる。
学校創立以来の大事件を起こす。
迷子の末、線路を爆走。

門限18時、冴えない高校1年生のとっしーと、
「おもしろければ何でもええ」笑い至上主義のボブとキャプテンの出会いが化学反応を起こし退屈な日常に奇跡を起こします。

無茶振りに戸惑い、泣き喚きながらも、持ち前の行動力を発揮していくとっしーは、数々のイベントをこなし、高校デビューを果たします。

そしてぼくら3人は、毎日、22時頃まで共に過ごすホモ集団へ… 蜜月の3人を待ち受けるのは、次々と起こる謎イベント...

死を覚悟した高さ10mの橋に架かる線路を歩くことを乗り越えた先に待つものは…?

そして9年3か月の片思いは、悲劇の結末へ…
いや、その結末こそが、喜劇の始まりでした。

アウグストゥス
「この人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」 



この作品のジャンルは「喜劇」、「コメディ」です。読者が幸せになる作品を目指します!

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものになり、「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」とみんなの心が軽くなって、笑顔になれる作品を執筆していきます!


 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々ありますので、感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 喜劇の物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

また、他にも投資、音楽、サブカルチャー、社会問題への提言など幅広い話題の記事をアップしています。よろしくお願いいたします!
 夢は、書籍化→映画化!!!
日本に「俺バグ旋風」を巻き起こします!!

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やぎぬま るい (@hishintai08)

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