2016. 06. 06  
「っあかん!遅れる!
自腹でJR乗るか?定期通り阪急乗って遅刻するか?
明日はどっちだ!?」


時は遡り、30分前。


普通、新入社員は始業10分前には会社に着くものだが彼はそんなことはしない。
3分前くらいに着く。

課長という課で一番偉いお方が一番遅く来るのだが、円谷はその前に来る。
日によっちゃ課長より遅いこともある訳で生意気でしかない。

これだからゆとりは...


連日終電まで働いているならともかく、日々定時に帰る円谷。

彼は基本的に寝るのが遅い。

家でギター弾いたり、本読んだり、漫画読んでるといまいちすぐ寝れないのだ。

だから朝、起きれない。

わかっちゃいるけど、改善できないあたりが情けない。

毎朝、電車が出る15分前に飛び起きる円谷。
飛び起きてた勢いで、朝飯を強引に詰め込む。

母の「もっと早く起きなさい」
の声なんていつも無視だ。

彼自身、早く起きたい気持ちはあるんだから。

駅までは猛ダッシュで突き進む。

パンを咥えた可愛い女の子と激突するなんて少女漫画チックな出会いを毎日求めてはいるのだが、そんなことはありはしない。

隣の家のおばさんが、
「またあの子大急ぎで走ってるわ」
と見るだけだ。

哀しい。


しかし、間に合わなかった。

普段からギリギリで生きている
リアルフェイス 円谷にとって、一本の遅れは遅刻を意味した。


「寝坊は仕方ない、遅れたものは仕方ない」

円谷は次を考える。

何か間に合う案はないか?

ふっと頭に浮かんだのはJRという裏ルート。


「いや待て、JRは定期券がない。自腹じゃねぇか!」
「アホ!遅刻よりマシや!
遅刻っていうのは一度してまうと癖がつく。癖がついたら信頼なんてすぐ落ちるぞ?」

「もともとたいして信頼なんてないと思うが...」
「アホ!ギリギリに間に合う奴と、遅刻するやつでは全然違う!」

「でもよ間に合ったところですることないで。」
「することなくても時間通りに会社に着くのが社会人や。みんな見てるぞ」

「みんな見てるかなあ?割とドライやと思うけどなあ、「

円谷頭の中では、天使とダークのせめぎ合いが続いた。


そんな時ふと、係長の顔が浮かんだ。

ドアっと円谷のイメージが係長のインパクトのあるお顔で埋め尽くされた。

「遅刻したら、係長にピリられるかもな、そうなると1日気まずいな。
俺のモットーは'日々楽しく生きる'ことであって、そのためには係長との円滑な会話は不可欠や。」

円谷の選択は決まった。

彼は高速神戸駅で降りると、JR神戸駅へ向けてダッシュをかけた。

革靴の響きと風を斬る音がユニゾンして地下道に響き渡る。

地下の道は、気のせいかカップルが多い。

朝からいちゃつきやがって...

絶賛片思い中の円谷にはカップルほど心をえぐる存在はない。


しかしそんなことはどうでもよかった。
JR神戸駅にたどり着き新快速電車に身を委ねる。

幸いにも今日はJRの遅延はない。
JRというのは四六時中遅延しているイメージがあったが、安心だ。

阪急電車では割と座れるのだが、JRは甘くなかった。

まあ、仕方がない。

彼は、JR大阪駅から地下鉄への乗り換えでもう一度ダッシュをかける。

社会人としての矜持

いや、最低限のマナー
遅刻をしないために!!

(早く起きろよ)
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神戸のルパン

Author:神戸のルパン
池上彰さんを目指して、わかりやすく、新鮮な情報を提供するゆとり世代ブロガーです!

政治経済時事、音楽、旅行、投資、仮想通貨、野球、サブカル、投資など幅広い記事を書いていますので、下記のカテゴリ欄からご覧ください。

また、毎週金曜日には、ふっと笑えるコメディ小説を連載しています。

小説の題名は、「俺たちバグジー親衛隊」
読むと笑みがこぼれる学園コメディです!

基本、1話完結ですので何話からでも読み始めることができます!

<「俺バグ」あらすじ>

電車で謎のおっさんに殴られる。
学校創立以来の大事件を起こす。
迷子の末、線路を爆走。

門限18時、冴えない高校1年生のとっしーと、
「おもしろければ何でもええ」笑い至上主義のボブとキャプテンの出会いが化学反応を起こし退屈な日常に奇跡を起こします。

無茶振りに戸惑い、泣き喚きながらも、持ち前の行動力を発揮していくとっしーは、数々のイベントをこなし、高校デビューを果たします。

そしてぼくら3人は、毎日、22時頃まで共に過ごすホモ集団へ… 蜜月の3人を待ち受けるのは、次々と起こる謎イベント...

死を覚悟した高さ10mの橋に架かる線路を歩くことを乗り越えた先に待つものは…?

そして9年3か月の片思いは、悲劇の結末へ…
いや、その結末こそが、喜劇の始まりでした。

アウグストゥス
「この人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」 



小説のジャンルは「喜劇」、「コメディ」です。読者が幸せになる作品を目指します!

金曜日の「俺たちバグジー親衛隊」がみなさんの週末に欠かせないものになり、「今週もよく頑張った!また明日から頑張っていこう!」とみんなの心が軽くなって、笑顔になれる作品を執筆していきます!


 物書きとしては初心者で、稚拙な表現も多々ありますので、感想や指摘点はコメント欄でどんどん教えてほしいと思っています!
 喜劇の物語の完結まで、一生懸命執筆しますので、応援よろしくお願いします!

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